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直近の豪ドルの動きについて

今回は、先日「鹿子木健の勝ちパターンシグナル」会員様向けに書いた記事を、一般公開します。

会員様向けに、毎日の28通貨ペアの勝ちパターン配信以外に、月に2~3本、このような記事を書いています。

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何度も同じことを言っていますが、最近入会された方にとっては断片的な情報となっている可能性があるので、整理してお伝えしますね。

豪ドルは、昨年、2020年3月19日が重要な、長期的な相場の大底でした。

前サービス「SOPHIA FX」の会員さんだった方は、その時の私の投稿をご覧になっていたと思いますので、このあたりのことは聞き飽きているかもしれません。

以下、豪ドルの月足チャートを載せますね。

順に、豪ドル/円、豪ドル/ドル、ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドル、豪ドル/スイスフラン、豪ドル/カナダドル、豪ドル/NZドルです。


AUD/JPY(月足)

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10Bと記載のある緑の枠のローソク足で底を打っています。
大底を打ったタイミングは、2020年3月19日です。


AUD/USD(月足)

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豪ドル/円と同じく。


EUR/AUD(月足)

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ユーロ/豪ドルは、ユーロに対しての豪ドル価格なので、豪ドルが底を打ったタイミングで、ユーロが天井になっています。
こちらも2020年3月19日です。


GBP/AUD(月足)

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ユーロ/豪ドルと同じく。


AUD/CHF(月足)

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豪ドル/円、豪ドル/ドルなどと同じく、2020年3月19日に底を打っています。
豪ドル/スイスフランは、通貨ペアの歴史上、真の大底です。
20年どころか30年以上、このような価格をつけたことはありません。


AUD/CAD(月足)

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やはり2020年3月19日に、底を打っています。
歴史的最安値ではありません。
その時のカナダドル価格が高くなかったので、相対的に下落幅が限られてしまった、ということが背景にあります。
それでも十分に下落していますが。


AUD/NZD(月足)

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これはレンジ相場なのでわかりにくいかもしれませんが、やはり2020年3月19日に、過去20年での最安値を記録しています。
豪ドル/NZドルだけみているとわからないですが、上記他の豪ドルクロスの長期チャートを見れば、2020年3月19日は特別な価格ポイントであり、時間的なタイミングだということがわかるはずです。
この同価格を下回るということは、相当な相場の異変でもない限り、難しいと考えることが妥当性を帯びます。

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せっかく豪ドル/NZドルのチャートを出しているので、豪ドル/NZドルからお話ししましょう。

以上のチャートをすべてご覧になれば、2020年3月19日に、豪ドルは歴史的な安値を記録した、というイメージは持てると思います。

豪ドルが共通しているとはいえ、まったく異なる7つの通貨ペアです。

それが、同じタイミングで、底や天井を形成したということは、このタイミングの前後、豪ドルを中心に相場が動いていたことになります。

さらに、この安値は、数ヶ月単位の安値でもなければ、数年単位の安値でもないことは理解できるでしょう。

まさに、20年~30年、下手をすれば50年レベルの安値です。


2020年3月当時、以上のことから考えなければならなかったことは、豪ドルの今回の安値は、今後20~30年、更新されないかもしれない。

少なくとも10年レベルでは今回の安値を更新するのは非常に難しいだろう。

という推測、もしくは想像です。


今日。

昨年2020年3月から、まだ1年半しか経過していません。

であるならば、豪ドル買い相場は、今後も継続する可能性が高く、豪ドルの調整が終了すれば、再び大きく上昇する(ユーロ/豪ドルやポンド/豪ドルなどは下落する)可能性が高いということです。

この動きが、10年はイメージできなくても、今後数年は豪ドルが大きく売り込まれる可能性は低い、というイメージは必要です。


最近数ヶ月大きく売り込まれていたではないか、と思った方。

観ている世界が違います。

これはたんなる調整です。

昨年3月のタイミングでの豪ドルの反転劇を無視しないならば、豪ドルが大きく売り込まれているなどという見方はできないはずです。


調整です。

であるならば、調整が終了したときに、買いのチャンスが発生するということにはりませんか?

しかも、今回の買い場は、もしかすると、今後数年保有しておれるような、長期ポジションにもなる可能性があり、もちろん短期でも利益を出せる可能性、という考え方にはならないでしょうか。

相場はわからないものなので、当然100%はないことは常識です。

あくまで可能性の話をしています。


今回(先週~今週)、豪ドルは、たくさんの指標が同時に発生し、反転のサインとして非常にわかりやすかったです。

1つ目は、NZドル利上げ騒ぎの中の、豪ドル/NZドル相場

2つ目は、ユーロ/ドルの勝ちパターン7買いのタイミングでの豪ドル/ドルの反発

3つ目は、同じく豪ドル/ドルの4時間足勝ちパターン1買い

4つ目は、豪ドル/ドルの4時間足勝ちパターン1買い

5つ目は、ドル/カナダドルが長期抵抗線で反落したこと

6つ目は、NZドル/円の反発の勝ちパターン

7つ目は、NZドル/ドルの反発の勝ちパターン

8つ目は、ユーロ/豪ドル週足の勝ちパターン8売り

9つ目は、ユーロ/豪ドル日足のバイイングクライマックス

10つ目は、ユーロ/カナダドル日足のダブルトップをつけに行く動き

11つ目は、ユーロ/NZドル日足が勝ちパターン7売りの売り場だったこと

12つ目は、ユーロ/NZドル週足が綺麗な勝ちパターン3売りだったこと

13つ目は、ポンド/豪ドル日足が天井をつけそうな高値圏推移であり、4時間足の勝ちパターン1売りも発生したこと

14つ目は、ポンド/豪ドルの勝ちパターン8売り

15つ目は、ポンド/NZドル日足の勝ちパターン3売り

16つ目は、豪ドル/スイスフラン4時間足の勝ちパターン1買い

17つ目は、豪ドル/スイスフランとNZドル/スイスフラン月足のセンターライン


これだけのサインが、同じタイミングで同時に出ていれば、少なくとも豪ドルやNZドルが大変重要な価格ポイントや時間的なタイミングにある、ということがわからないほうがおかしいです。

わからない場合は、分析力が足りないとか、実力がないとか、そんなことが原因ではありません。

ただ単に視野が狭いだけです。


短期の相場ばかり見ていると、視野が狭くなりますし、自分のポジションのことばかり考えていると、視野が狭くなります。

トレードで継続的に、何十年も、利益を出し続けていく、資産を増やし続けていくために必要なのは、この視野の広さです。


流行りの時間分析やタイムサイクル分析、或いは波動分析などというものは、本来広い視野を確保して全体観と現在の相場を自由に行き来するためのものであるはずですが、なぜか、多くの人は細かい数字にこだわり、細かい価格や波動論などにこだわるあまり、視野が広くなるどころか逆に視野狭窄になってしまっています。

笑ってしまいますよね。


波動論などは、そもそも相場から普遍的な現象を帰納的に導き出そうとした結果、得られた公約数的な値動きの理論です。

波動論をチャートに当てはめようとして、波動が正しい、チャート(今回の値動き)は間違っている、などというのは滑稽と言わざるを得ません。

波動論、時間分析など、目的と手段が逆転している好例です。

チャートがすべてを教えてくれています。


NZドルが利上げをする、織り込み済みだ、豪州のコロナ後の経済がどうだと蘊蓄を垂れる人々は、きっと釈迦の手のひらの上で踊っているだけだと思います。

長期シナリオが重要だと私はいつも申し上げています。

その意味の一端を、今日知っていただけたなら嬉しく思います。

短期トレードで利益にすることも当然できますが、短期トレードにしても、長期シナリオに沿って組み立てていけば、大きな失敗はしません。


10の勝ちパターンは、売買サインだと考えている方は、是非この機会に、相場を見抜き相場を自由に泳ぐ道具であること、さらには視野を広くしてくれる考え方であることを知っていただけたらと思います。

私の動画を毎日観てくださっている方は、今日書いたことはすべて理解されていると思います。

また同じことを言っていますが、繰り返し触れることによって定着する側面もありますので、どうぞご容赦ください。



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