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男らしさ、女らしさってなんだろう。自分らしさって何だろう?

※note記事のURLが変更になったので再アップしました。
※この記事は、2022年3月にアップした記事を再編集したものです。

私はずっと男の子のようなショートカットだった

私は小学生の頃からずっとショートカットだった。耳を完全に出す、それこそ男の子のようなショート。案の定、かなりの確率で男の子に間違われていた。スカートはほとんど履かない。いわゆる女の子らしい服装をしなかったからなおさらだ。

周りから似合っていると褒められた

今考えてみると、なぜとても短いショートカットにして、スカートをほとんど履かなかったのか理由が思い出せない。ということは、確固たる意志があったわけではないのだろう。よく覚えているのは、髪を短くして、パンツ(デニムなど)を履いていると、親を含めた周りの大人達から『あなたは短いのが似合うし、ズボンの方が似合うね』と笑顔でたくさん言われたことだ。

よく男子に間違えられた

 先ほど、かなりの確率で男子に見られた、と書いた。私は高校生になってもずっと短いショートカットを続けた。その頃になると、妹と普通に歩いているだけでカップルに見られたし、ボランティアで山登りのサポートをした後に公衆トイレに寄ったら、知らないおじさんにいきなり『お前男だろ!なんで女性トイレに入ろうとしてるんだ!』と怒鳴られたこともある。名前を言ったら『そうか、ごめんよ』とあっという間に去っていった。高校でも、男女両方同じブレザーだったため、下のスカートが隠れて見えない時は、よく男子に間違われた。

実はかわいいものが大好き

 高校生になっても、制服以外はずっとズポンで過ごしていた私だったが、実はかわいいものが好きだ。これは大人になった今も変わらない。当時の友達がロリータやゴスロリを好んで着ていた。時々、『着てみる?』と聞かれた。その友達は当時からとにかく身体が細かったので、私はほとんど着れなかったが、一度ワンピースを借りて着たことがある。その時のテンションが上がる感じと、ワクワクする感覚。未だに忘れられない。

 私はかわいいものが好き。でもそんなこと周りに言えなかった。高校生までずーっと同じキャラクターで来たからだ。短いショートカット、制服以外はいつもズボン。いわゆるボーイッシュ。そんな人がいきなり可愛いのが好きとか、フワフワしたものが好きとか言っても、周りは驚くだけ。そう思ったのだ。今考えれば完全に思い込みだが、当時は、強くそう思っていた。

髪型をやっと自分の意志で決めた

 大人になった今。私の髪型は少しだけ変わった。髪はショートのままだが、耳を出さなくなったのだ。耳を全部出すショートはいくらなんでも短すぎると思った。でも、髪をショートかボブにするというのは昔のように周りの目を気にしてとか、周りから見た自分のキャラなどを考えて、とかではなく、自分自身で決めた。実際に髪を肩くらいまで伸ばした結果、似合わないとわかったからだ。

髪型以外は昔のまま

 自分の髪型はやっと自分の意思で決めるようになったものの、それ以外は昔のままだ。可愛いものや服が好きなのも変わらないが、今もずっとズボンやパーカなど、ボーイッシュな服装のまま。本当はスカートとかの可愛い服も着たいけど、と思ってしまうのだ。着たいけど着れない。それを邪魔してるのはいろいろな考え。在宅だから着ても仕方ない、とか、自分には似合わないかも、とか。マイナスな気持ちを全部ぶっ飛ばして、自分の好きな服を好きなように着れるようになりたい。

男らしさ、女らしさ、私らしさって何だろう

 よく女らしさ、男らしさといわれるが、それってなんなのだろうか。別に女性が男性っぽい服装や髪型をしてもいいし、逆もしかりだ。男性がメイクしたっていいし、髪を伸ばしたっていい。ネイルもそう。全て個人の事由だ。私自身、これまで周りに言われ続けた、言われ続けている『ボーイッシュ、女性なのに男っぽい』という言葉。

 挙句の果てに、親は未だに少しでも女性っぽい格好している男性を見るとすごく文句を言う。そういう環境にずっと身を置いていた私は、いわゆる『私らしさ』よりも、女性らしさ、男性らしさを感じることが多かった。でも、もう男らしさも女らしさも関係ない。今は、昔から言われ続けている女性なのに男っぽいという言葉も、男性らしさ、女性らしさも全て呪いだと思っている。これからは、少しずつでも『私らしさ』を出していきたい。

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