固定費、節約するところ…ない!?
離婚ライフプランナーのkanaです。
家計改革の第一歩として、まずは毎月かかる固定費を見直しましょう!とはよく聞くものの、
「格安SIMには変えたし、保険は必要だし…」
「あとはどこも削るところがない!!」…なんて頭を悩ませていませんか?
固定費への考え方、そして、削減方法を今日はお伝えしますね!
固定費ってそもそもどれ?
そもそも固定費とはどの支出を指すのでしょうか?
私自身もはじめは「毎月同じ金額がかかるもの」を固定費と考えており、そうなると水道光熱費は毎月微妙に違うから変動費…?と迷いが生じていました。水道光熱費に関してはそれがかからない日もあるような、よほどの変動がある場合は別ですが、必ずかかる一定額のラインがあること、生活を営む上で必ずかかる経費であることから、「固定費」の中に入れることが一般的のようです。
もうひとつ、固定費の考え方としては、「利用している限り継続してかかる費用である」ことです。居住している限りかかる家賃、契約している限りかかるWiFiなどの通信費、学校に通わせている限りかかる給食費…という考え方です。
●毎月ほぼ一定額
●利用している限り継続してかかる費用
上記を基準に考え、ご自身の支出の中から何が固定費に該当するのかを考えてみてください。毎月一定額なのかどうか、過去のデータを検証する必要がある場合もありそうですね。私の場合は、以下が固定費として挙げられました。
家賃
水道
ガス
電気
Wi-Fi
スマホ
小学校(給食費)
幼稚園(給食・雑費)
子どもの習い事
私の習い事
健康保険(任意継続)
ガソリン代
固定費項目は少なければ少ないほど良い!!
固定費は、比較的まとまった金額のものが多く、その総額も大きくなりがちです。
そのため、少し気を抜くと残高不足で引き落としができなかった…という状況も起こりうることです。
また、引き落としでない場合は毎月届く払込票、前回支払ったばかりなのにもう今月分がきたの!?と感じたことはありませんか?私自身、引き落としを見逃さないようにこまめにATMで記帳をしたり、毎月届く払込票の金額にハラハラしたり…追って追われている状況に疲弊していることに気が付きました。
支払い方法も、全てを引き落としにできれば楽ですが、利用している機関によって支払い方法は異なるもの。そうなれば尚のこと、固定費の項目は少ないほうがいいのです。
とはいえ、先述の私の固定費よりもかなりの項目数になっている方も少なくないはず。ではどのようにして項目数を減らすのか?をお伝えしますね。
固定費は削らない、組み立てる!
固定費に該当する項目を書き出してみたものの、さぁここから「何を削る!?」と迷っていることでしょう。イメージとしては、元々あるものから削ろうとするのではなく、一度フラットにし、1から組み立てていくと考えてみてください。
あなたが固定費として挙げたその項目の中で、毎月支払う必要のあるものは「利用している限り継続してかかる費用」です。よって、家賃や光熱費、スマホ、学校や習い事などの費用をまず組み立てます。
その中で、ひとつひとつ精査していきます。家賃はすぐには引っ越しはできなくとも、地域の家賃相場より高くないか?スマホは格安SIM一択ですが、抵抗がある方は格安SIMの何が心配なのかを考えてみてください。習い事は、通っている理由がいつの間にか「これまで続けてきたから」という理由になっていませんか?子どもは学年が上がるにつれて、部活動や受験勉強に忙しくなったりもします。これまでの経験は消えないことは念頭に置き、今後の生活の中でもまだ習っていたいのかを、子どもと話し合う必要があります。これらは、今すぐにでも実践できる短期的な施策です。
では、固定費から外されて残った保険商品やローンなどはどうでしょう。これらは、支払い方法の選択肢は毎月支払うのみではないはず。車のローンは、一刻も早い完済へ向けた計画を。車の保険は、年払い一択。学資保険や生命保険は、今のライフスタイルに合っているのかの見直しも必要ですが、支払いは年払い一択です。ローンでも住宅ローンの場合は、完済こそ難しいものの金利状況によっては借り換えも検討する必要もあります。
ローンの完済、年払い、一括払いは、手続きが面倒だったり、まとまったお金を貯める必要があったりでなかなか腰が重いでしょう。ですが、これらの項目がすっきりすれば、毎月の固定費が万単位で変わり、利息も抑えられるのです!面倒ですがその分大きな成果を得られる、長期的な施策です。
最低限これだけあれば固定費をまかなえる!
正直、変動費に該当される食費の節約はどんなに頑張ってもせいぜい数千円の削減が限界。それならばやっぱり固定費を削減したい!と思いますよね。
私が実際にやった施策としては、車のローンが無くなったらどんなに楽になるか…と考え、まずはそれを完済する目標を掲げました。家計簿を書き始めた当初は育休中のため貯蓄が不可能でしたので、復帰後に財形貯蓄で大きな金額を積み立て、貯蓄の開始から比較的短期で目標を達成しました。貯蓄型生命保険は児童手当を充当していましたので、あえて毎月払いにする必要はないと考え、電話一本で「年払い」に変更。支払い月までは手をつけない口座にお金を保管していました。このような施策を経て、我が家の固定費の項目数を大幅に抑えることができ、子どもの習い事などを増やすこともでき、現在では多くかかっても15万円あれば、残高不足になることはないという検証も自分の中でできています。(その他の食費に関しては、私は農家の娘なのであまりかからない実情がありますが、これに関しては改めて記事にしますね。)
より大きな削減ほど、今すぐには難しい。だからこそ計画を。
ここまで読んでくださった方の中には、
「そんなの我が家には不可能」「結局貯金しなきゃ削減できないじゃん」…と少しがっかりされた方もいるかもしれません。
ですが、考え方を変えるとこれはぶち当たるべき壁。「ローンが当たり前」の感覚になっていませんか?「月々〇〇円」が無理なく安定・安全だと思っていませんか?「ローンが終わるのを待ってから貯蓄開始したい」ということは、その分利息をしっかり支払ってあげつつ、今始めたら貯められたはずの自分の貯蓄をみすみす放棄したいということですか?バブルの時代を生きた親世代の影響で、抵抗なくローンを組んでいた方は、どこかでその流れに終止符を打たないと、時間も得られたはずのお金も失うことになります。
何となく毎月支払っているもの、ひとつひとつの項目に今一度疑問を持ち、本当に毎月支払う必要があるのか?をしっかり精査していきましょう。