福島の復興地域に行ってきました!
こんにちは。
kanakoです!どこにでもいる、普通の東京のOLです。
この度、ご縁があって、福島県の復興地域、主に小高地区に行ってきました。忘れたくない思い出の旅になったので、記録に残していこうと思います。
福島に行くことになったきっかけは、大きく分けて二つあります。
一つ目は、先祖が福島の人だったことです。私の両親は北海道の出身です。(ついでに私も函館出身!)北海道出身者の例に漏れず、私の先祖も、本土からの移民でした。そのうち母方の祖父は福島県郡山市をルーツにもち、祖父のいとこは今でも郡山市に住んでいるんだそう。どうやら親族のお墓もあるようでした。そう小さいころから聞いて育ったので、漠然と福島への興味を持っていました。
二つ目は、お仕事で復興関連のイベントに関わったことです。私は、OLをしながら1年半ほどパーソナリティや司会のお仕事をしており、そこで、未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。というイベントの司会をさせていただいています。福島12市町村への移住を促進するイベントで、毎回素敵なゲストの方が福島の魅力について語るのですが、毎回感動の嵐!!!福島ってなんて素敵なところなんだろう、福島第一原発の被害で一度は人口が大きく減ってしまったにも関わらず、なんて魅力的な人が集まっているんだろう!!移住はまだにしても、福島気になりすぎる!
この二つの気持ちがあり未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。の第4回があった日に、福島行きを決意しました。
私にとって今回が初の福島なので、友人を誘うことにしました。旅好きで、いつか地方へ移住したいという、中学時代の友人に連絡しました。
「福島の復興地域行かない?」すると、「私来月小高にひとりで行く予定してた。かなこもいく?」まさかの友人も福島に行く予定がありました!
その友人は未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。に来てくれたこともあり、もしかしたらそこで福島に興味を持ってくれていたのかもしれません。
友人は「遊ぶ広報」という、まちに滞在しながらSNSで広報活動をすると滞在費や交通費が補助されるというプログラムに応募していました。
福島県南相馬市小高区も遊ぶ広報(小高区)を導入しており、滞在費だけではなく、アテンドツアーもあるとか!
旅行は地元の人と行くべき、という持論がある私は、即申し込みをしました。小高区の遊ぶ広報、22年度は定員に達しているですが、来年度以降も募集する可能性があるんだそう!
遊ぶ広報は事前のWEB打ち合わせがあるのですが、そこでスタッフさんに会ってびっくり!!未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。の、私がまだ参加者だった回のゲストスピーカーの方でした。私が司会をしていた回にもお手伝いに来られており、意図せずまさかの再会(笑)
(世界狭い!!)
福島に行く日、私も友人も仕事を休めず、クタクタのスーツのまま東京駅で集合しました。ですが、しっかり者の友人と合流できたことにより、私は完全に安心。
全て友人に任せ、IQ0でジュースやお弁当を買い、はしゃいでおりました。遠足気分♫
福島県南相馬市小高区に行くには車、新幹線、特急などがあるようですが、私たちは安さと時間のちょうど良さで特急を選びました。特急は快適で仕事終わりでも間に合います。
道中、友人が仕事の続きをする中、ぐっすり眠ることができました。
(寝起きで乗り換えの際、iPhoneをゴミ箱に捨ててしまうというハプニングも)
小高駅に到着。
シンプルな駅でした。そしてびっくり、Suicaが使えないとのこと。友人も私もSuicaをタッチしてピーピー言われておりました。どうやら周辺の駅で清算が必要なようでした(笑)
夜遅いので、そのまま旅館へ。
小高の宿泊地の候補として、小高パイオニアヴィレッジと、双葉屋旅館があったのですが、一月ということで、湯船に浸かれる双葉屋旅館を選びました。
双葉屋旅館は、実家に帰ってきたような雰囲気の、昔ながらの旅館で、着いた瞬間ホッとするような空気が流れていました。
夜お風呂に入る時も、ほかのお客さんが、〇〇使っていいですよ〜とまるで自分の家かのように説明してくれました。
そしてなんと言っても朝ごはんが美味しかったです!!!懐かしいお味で、毎日食べても飽きがこなさそう。
お部屋の防音性はやや低かったので、グループ旅行には向かないかもしれませんが、ゆっくりしたい時は、双葉屋旅館おすすめです♫
そして、2日目、遊ぶ広報のアテンドツアーを申し込んでいたので、駅で待ち合わせ。 未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。で会ったことのある男性と、もう1人、女性のスタッフの方2名で案内してくれるとのことでした。私、友人、スタッフの方たちみんな同世代で、すぐに打ち解けました。
まず行ったのは、小高交流センター。ここなんと、セグウェイに乗れるんです!
あそびばラシクルという人工芝のスペースでは、バドミントン・ボール・ミニセグウェイなど、大人も子供も楽しい遊びがたくさんあり、フレンドリーなスタッフさんが色々とお話しをしてくれました。
友人、遊ぶ広報のスタッフさん、交流センターのスタッフさんと福島のおすすめやセグウェイについて話していたらあっという間に30分ほどが経ちました。私はセグウェイにどハマりし、公道で走れたらぜひ欲しい!と思いました。
その後、小高マルシェへ。このマルシェは今回の旅でもとても思い出に残る場所となりました。野菜が安い!そしておじいちゃん、おばあちゃんたちがめちゃめちゃしゃべる!!!!
よく田舎で、若い人がお年寄りにたくさん話しかけられて優しくされるシーンがドラマで流れますが、まさにそのまんまでした。
遊ぶ広報のスタッフのお二人も、小高へ移住した方で小高出身ではないのですが、めちゃめちゃ可愛がられていました。
私たちも、野菜の調理方法や元気の秘訣など、たくさん話してもらいました。(切り干し大根を戻した汁で味噌汁を作ると美味しいんだそうですよ!)
東京から移住して農業をしている方もいて、「あんたたちもあんなビルや人ばっかのとこにいないで、こっち来て暮らせばいいよ!子育て支援もばっちりだし!!」とのこと。正直、ここまで歓迎してもらえるとは思ってなかったのでびっくりしました。
遊ぶ広報のスタッフの方も、「本当にいい人ばかりです〜」とのこと。
同世代のスタッフの方が地域の方に愛されている姿を見て、もし自分が移住したらこんな生活ができるのかな〜と想像させられました。
マルシェで食材を買う生活、いいな、、、
小高マルシェをあとにして、福島の綺麗な海をいくつか見に行きました。
福島は波が良く、有名人もお忍びで来るなど、サーフィンの聖地なんだそうです。
次はお待ちかね、ランチタイム。
小高駅周辺はカフェやお寿司、B級グルメなど、思ったより候補があってびっくりしました。おすすめをいくつか教えてもらって、その中で「鈴木屋」という小さなおしゃれカフェへ行きました。ゆったりした雰囲気と、丁寧に作られたご飯がおいしいです。お客さんは続々と来店、常にいっぱいでした。
お腹いっぱいで食べられなかったけど、デザートもすごく美味しそうでした。また行きたいお店です。
午後からは震災ついて学ぶべく、請戸小学校へ行きました。
請戸小学校のストーリーは、私がパーソナリティをしている日本経済新聞社の音声コンテンツ、ヤング日経の1月26日の放送でお話ししましたので、ぜひこちらお聞きください!
その次は東日本大震災•原子力災害伝承館へ。伝承館は東日本大震災の地震、津波、そして福島第一原発の被害を伝える資料館です。
福島が背負ってきた、未曾有の複合災害の恐ろしさ、そして今後向き合わなければならない問題の重さを、はじめて知った気がしました。首都圏の明かりを灯し続けてきた福島第一原発。しかし、東日本大震災により、福島の人たちを苦しめ、今でも多くの問題を残しています。遊ぶ広報のスタッフさんや、伝承館のスタッフさんが丁寧に解説してくれるのを聞きながら、ずっと胸が痛かったです。
今後何年、何十年と向き合わなければいけない問題だからこそ、今知れてよかったなと思いました。ここは日本人なら、全員行くべきところだと感じました。
しんみりした気持ちを吹き飛ばすように道の駅なみえへ!たくさん福島や東北のお土産が売られていて、いるだけで楽しい♫
和菓子や海の幸をたくさん買いました。
日本酒の利き酒ができたのもよかったです。福島のお酒おいしかったです。最後はお出汁をいただけるのですが、体が温まりました。
甘酒ソフトもおいしかったです(*^^*)
ここで遊ぶ広報のアテンドツアーは終わりということで、スタッフのお二人とはお別れ。特に女性スタッフの方とは同世代の女子ですごく楽しくお話しできたので、名残惜しいお別れとなりました。皆さんもぜひ、遊ぶ広報参加してみてください!
帰りの電車まで時間があったので、ブックカフェ「フルハウス」へ。
ここがまたすごくて、村山由佳さんなど、著名作家の方のサイン本がたくさんあるんです!東京でもこんなサイン本が多いブックカフェある?という感じの豪華さでした。
そして小高の人たちの心のよりどころになりそうな、やさしさを感じる空気感。店員さんも優しいし、メニューも甘味からパスタまでいろいろありました。
後ろの席にマダム2人が座っていて、なんと「震災で家を失ったときの話」や「亡くなった方の話し」「いかに薬を手に入れるのが大変だったか」など震災の時の話をしていました。
本を読みながらカフェタイムを過ごしていた私には、衝撃でした。本当に
体験した人がいて、まだまだ話題の中心で、壮絶な体験は今も人々の心を蝕んでいる…。
また心が痛くなりかけたのですが、小高マルシェで聞いた話や、遊ぶ広報のスタッフさんの言葉がよみがえりました。
「小高には移住してくる人がたくさんいる」「起業する若者がたくさんいる」「どんどん人が戻ってきている」…。どんどん前に進もうとする人たちの姿を、今回の旅でたくさん見つけることができました。
そして更にいいな、と思ったのは、「福島が好き」「復興」という「気持ち」の問題だけではなく、「補助金」「支援」など、現実的に福島に利点を感じて移住する人も多いということ。
暮らしにはお金がいるし、起業も適切な場所でした方がいいに決まっている。でも、福島という地域だからこそ、もっと高尚な理由が必要かと思っていました。
そうじゃなくてもいいんだ、とわかったことで、福島に住むハードルが下がった気がします。
福島はつらい過去があるからこそ、それを乗り越えようとしている人がいるし、それを支えようとする人がたくさんいる。それぞれにぴったりな形で福島に関わっている。すごく素敵だな、思いました。
わたしはまず、関係人口として福島に関われたら、と思います。遊ぶ広報のお二人や、未来ワークふくしま 移住セミナー はじめよう、私とふくしまの小さな物語。で出会った同世代など、おもしろい人や取り組みがたくさんあることがわかったので、もっと福島を訪れて魅力を発見したいです。サーフィンや乗馬、キャンプなど、色々やりたいことがたくさん!
行ったからこそ見つけた福島の魅力がたくさんあったので、皆さんも福島が気になっているなら、一度行ってみることをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございますした(*^^*)
こんなイベントもあるので、気になった方はご参加ください。
私も参加予定です!
【東京開催】未来ワークふくしま移住セミナー『はじめよう、私とふくしまの小さな物語。』vol.6 世界が驚くふくしまの先端技術編
2023年2月24日(金)19:00~21:00
#未来ワークふくしま #福島12市町村移住 #遊ぶ広報 #伝承館 #小高区 #東日本大震災