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悔しかったこと。

時はすでに5月末。
世間はきっとゴールデンウィークなんてものは過去のものとなり、来たる夏という季節に向けて、気持ち新たに日常が紡がれているのだと思います。ですが、未だにここに、ゴールデンウィークを引きずり、モヤモヤを言語化できずに2週間、やっと吐露しようとしていることをここに記しておくことにしました。

Photo credit : @sakument

2022年のゴールデンウィーク。それは、K5が開業して以来の稼働率と売上を叩き出した、コロナ渦中には想像もできなかった、記念すべき出来事となりました。これも一重に、この場所を選んで来てくれたゲストと、この2年間、K5のブランド価値を向上することを売上と隣り合わせに模索しながら企てをしてきたブランドチーム、そしてなによりも、どんなに辛いことがあってもゲストに笑いかけて、過酷な状況でも走り回った現場チームがいたからこそです。全員に、本当にありがとう、そして、おめでとう。

マーケット全体で見たときにも、明らかにホテルにお客様が戻ってきていることを肌で感じ、人々が移動すること・旅をすることをまた楽しみ始めていることを、この記事を読む同業の皆様は、きっと大いに共感してくれていることでしょう。みなさま、10日間、本当にお疲れ様でした。そしていよいよここから新たなスタートライン、共にがんばりましょう。

で、何が悔しかったかというと、このピークに向けての人の採用が追いつかずに、現場のスタッフを大いに苦しめたこと。
(打っているだけで泣きそう。)

Photo credit : @sakument

私の人生の半分は、ホテルの現場でできています。(実家がホテルなので、生まれた時から現場にジョインしているも同義です)。だからこそ、ゲストを幸せにしたいのに、余裕がなくてその優先順位を下げ、効率を重視してしまう状況は不甲斐なく、悔しい気持ちになることを自身で存分に経験していて、「私のチームにはこんな悔しい思いを絶対にさせない・させたくない」と胸に誓っていたはずでした。「高稼働=現場が疲弊する」このループを止めたくてマネージャーやっているといっても過言ではないです。

けど、ここからは言い訳になりますが、
それと同じように、採用にもめちゃめちゃこだわりたかった。

Photo credit : @sakument

K5って、飲食店を含めたら関係者は50人以上。ですが、ホテルチームだけでいうと、実は15名とグッと少なくなります。そこから社員ともなると、実は10名ほどの、超少数精鋭チームです。

だからこそ、その一枠に入る一人が変わるだけで、チームの雰囲気や色合いはまったく別物になる。その「ひとり」が、私たちチームにとってはすごく大事な影響力となるからこそ、「この人だ!」が見つかるまで、採用には妥協をしたくない。

はい。なので、そんなことをしていたもんだから、稼働がいきなり跳ね上がったゴールデンウィークに採用が追いつかず、人員がすごく少ない中で、チームには無理をさせてしまったんです。

3ヶ月前の、まだ採用目処に余裕があったころだったらきっと、違うやり方で人を採用していました。そのやり方は追々シェアするとして、現場チームにはやはり、「いかに日々のオペレーションの中に余白&余裕を持ち、その時間でオリジナルの価値を提供できるか」を楽しみながら&遊びながら考えて、等身大の肩の力の抜けた、だけどシンプルで質の良いゲストタッチを、と思っています。

来年のゴールデンウィークは必ずや、「ゴールデンウィーク、最っっ高に楽しかったですね!」と、心地よい疲労感と共にみんなで乾杯できるチームでありたい。そのために、今日もこの悔しさをバネに、チームとホテルを作るのでした。


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