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【東京旅】OURHOMEを怪しい商売なんじゃないかと疑う母に、真正面から布教活動してみた

人は、何かを好きになりすぎると
誰かに勧めたくなる。

こんなに素敵なんだよ、って。
こんなにすごいんだよ、って。

そしてその熱量が、時に人を戸惑わせる事もある。それは十分わかっている。


私は昔からその熱量が強い人間だ。
様々な人を好きになっては、いつしかその熱が冷めて、また違う人に惹かれる。

しかしそんな熱しやすく冷めやすい私はここ十年、とある人に一途にその熱を注ぎ続けている。

その人の名を「OURHOMEのEmiさん」という。

この期に及んで、Emiさんについての説明は省く。いつかのEmiさんについての記事をあげておこう。きっと、熱量が伝わると思う。

しかし、今、大事なのは、そこではない。

問題は、そんな風にEmiさんにのめり込む私のことを、今年74歳になる母がとても心配していることだ。

Emiさんにすっかり魅了された私は、Emiさんの著書を全書読み、ラジオも毎日聞き、服からバック、スキンケアまで、全身OURHOMEの商品をまとうようになった。

そんな娘を見て、母は言う。

「またOURHOMEの服着てるの?」
「なんか熱心な信者みたいで、怖いよ。」
「Emiさんに騙されてるんじゃないの?」

なんでそーなるかなー。
いや、まぁ、わからんでもないけれども。

私の熱量のこもったEmiさん話を、母はいつも眉間にしわをよせて聞いている。だから考えた。

おし。
Emiさんに、会わせちまえ、と。

あの美しくて優しいEmiさんに会えば、そんな変な疑いも晴れるだろう。そんなに宗教みたいだと言うのであれば、聖地に赴き、他の信者の方にも会っていただき、なんなら思いっきりこちらの世界に引きずり込んでやれ!

私たちが女神と崇める教祖・・・いや、Emiさんに会わせようじゃないの。

そんな裏目的もあった、今回の母娘旅。

結論。

母はEmiさんに会い、しっかり魅了され、最終的に靴下などの初心者向けのOURHOME商品ををちゃっかり買って会場を後にした。

さて、何がどうしてそうなったのかを、順を追って書いておきたい。


Emiさんの主宰するOURHOMEというお店は、服からバック、日常の小物からアクセサリー、スキンケアまで、様々なジャンルの商品を取り扱うオンラインショップだ。当たり前だが宗教感はない。ただただ素敵なお店。

実店舗は兵庫県の西宮にあり、Emiさんも月に数回お店に立つので、本来Emiさんに会いたければ西宮に行くしかない。

私も今年の1月に初めて娘たちと西宮を訪れ、夢にまで見たOURHOMEの店舗で、大好きすぎるEmiさんに会った。

しかし、西宮は私たちの住む北海道からは遠い。

飛行機の便も悪いし、二泊三日以上が必至。
しかし、OURHOMEは年に数回、東京や名古屋でPOPUPを開催する。東京なら一泊二日、何なら日帰りでも行ける。

東京POPUPの日にちがリリースされ、いとこの結婚式とも英検の面接ともかぶらないとわかった私は、行くことを決めた。

問題は、誰と行くかだ。

そこで母に白羽の矢が立った。
東京で親孝行もしたいし。

即座に2人分の飛行機のチケットを手配した。
そうなると、次の問題は、母を渋谷でのPOPUP会場に連れていくどうかである。

「私はいいわ。それ、見なくても。」

母は最初、頑なに断った。
OURHOME自体に興味がないみたいだし、そもそも落ち着いた色味の多いOURHOMEの商品テイストと、基本エスニックな原色を着こなす母の趣味が一致しないことには私も薄々感づいていた。

それでも、母は「親孝行をしたい」という私のnoteを読み、日が経つにつれ「まぁ、一緒にOURHOME見てもいいわよ。」と言うようになった。

「Emiさんとやらに会ってみてもいいよ。」と。

「会ってみてもいいよ」って、そんな簡単に会える人じゃないんだけどな。
…という気持ちは置いといて、母の気が変わる前に、POPUPの入場整理券を2名で予約した。これで逃れられまい。

そうして、74歳の母と40歳の娘。
飛行機で二人、東京に降り立った。


空港でも飛行機の中でも電車の中でも、私はEmiさんとOURHOMEの素晴らしさを、母に語りまくった。母の理解を得るために、いかにEmiさんがたくさんの人に愛されていて、頭が良くて、心がキレイで、素敵な人なのかをプレゼンしまくった。

それを聞いた母は、「へー」とか「ほー」とか言っていたけど、イマイチ興味はなさそうだったし、まだなにかしらの宗教なんじゃないかという疑いは晴れていないようだった。

母は、娘がいつか怪しい壺でも買わされるのではと心配している。怪しい壺を作ってるのは自分の方なのにさ。

東京POPUPには、おまりさんも一緒についてきてくれた。

おまりさんは、同じくEmiさんのことが大好きな、れっきとしたOURHOME信者である。私と人生における共通点も多く、GWに初対面を果たした私たちは、そこから5時間ノンストップでしゃべり倒した。おまりさんの旦那さんも、OURHOMEの集まりを「宗教だ」と認識しているらしい。

OURHOMEに何の興味もない母の「やっぱり行かなくてもいいや」「やっぱり行ってもいいよ」という気まぐれに一緒にお付き合いしてくれたおまりさん、ありがとう。おまりさんがいなかったらあんなにスムーズにいきませんでした!


「要は、Emiさんていう人は、普段は西宮にいるけど時々こうやって東京に来るってことね。」

母は母なりにEmiさんや私たちを理解しようとしてくれていた。

「そうそう!それで、関東とか日本全国からEmiさんのことが好きな人たちが集まるんだよ。」

「なるほど、東京で荒稼ぎして帰るってことか。」

…そういう言い方をしないで頂きたい。

「出稼ぎスタイルね、野沢直子みたいな。」

Emiさんを野沢直子に例えるな。

「いや、POPUPに来る人たちは商品ももちろん楽しみにしてるけど、それよりもEmiさんに会う事自体を楽しみにしてる人も多いのよ。私もEmiさんの本を読んでVoicyも聞いて、その考え方とか生き方みたいなものに惹かれるもん。悩み相談する人もいるしさ。」

「はぁ~、じゃあ瀬戸内寂聴みたいな感じか。」

やめてやめて。
宗教感、強まる。

だめだ。
きっと何を言ってもだめだ。
私がEmiさんのことを伝えようをすればするほど、逆効果だ。この辺でやめとこ。あとは直接見てもらおう。

おまりさんの素晴らしいエスコートで、予約10分前に会場に到着した。並んで待ちながら、私の緊張もピークに達する。

「どうしよう。めちゃくちゃ緊張してきた…。」と母に言うと、母は「意味がわからない」と首をかしげていた。

あぁ、緊張する。
でも大丈夫。
昨日の夜から、イメトレはしてきた。

まず、会場に入る。
そしたら真っ先にEmiさんのところに行く。
「Emiさん!お手紙もらってください!」とお手紙を渡す。その後著書にサインをお願いする、お写真をお願いする。

よしよし。それだけ出来れば、もう、満足。
まずその第一目的を果たしてから、ゆっくりお店の中を見よう。じゃないと、興奮して緊張して、商品を見れる気がしない。

「お時間ですので、中へどうぞ~」

も、もしや、生・良平さんじゃないですか!!
(↑Emiさんの夫・OURHOME代表)

実物がイケオジすぎる!!!鼻血出そう!!

興奮を抑えて店内に入ると、Emiさんいた!!

…けど、あれ??奥に消えた。
でもまた出てきたーーーーー!!!!!!

行け、私!!出せ、手紙を出せ!!!

「Emiさんこんにちは!お手紙貰ってください!」

言えた!!

「わー!ありがとうございますー♡」

女神だ。今日も女神だ。
キレイだ。美しすぎる。
なんか、光って見える。

やっぱり宗教でもなんでもいい。
一生ついていきます。

著書にサインしてもらっている間、Emiさんと少しお話する。

「今日の午前中に飛行機で来ました!」

「北海道ですもんね?この前お手紙も頂いて~。」

「読んで頂いてありがとうございます!今日は母と一緒に来ました。」

「お母さまもありがとうございます~!」

みたか、母。これがEmiさんやで。
キレイだろ。なのに可愛いだろ。
そしてオーラすごいだろ。

母と私とEmiさんで写真を撮ってもらった。

母、なんだかんだでいい顔してんじゃん。
今気づいた。

家宝にします。
額に入れて、実家の神棚に飾ります。

おまりさんともEmiさんと写真を撮ってもらった。願いが叶った!一緒に推し活したかったから!

あー、よかった。
おまりさんや他の部員さんのアドバイスのおかげで、これで落ち着いて店内を見れる。

実際の商品を手に取りながら母と一緒に店内を回る。

そして母が「これは何?」とか「ここのコーナーは?」とか聞かれるたびに説明する。私は一つ一つの商品特徴を隈なく説明する。だって私、信者だから。「これいくら?」と聞かれれば、値段も答えられます。だてに長年、信者やってないのよ。

そして母が気づいた。

「なんか、皆さん同じような服着てない?」

そりゃそうよ。皆さんこのテイストが好きでここに来てるんだもの。

「…なんなら店内におまりさんが3人くらいいる。」

いないよ。
本物のおまりさんは今試着室の中だよ。

OURHOMEが好きな人たちは、雰囲気が似ている。私はうれしい。そんな皆さんの一員になれて。

そして母は驚く。
「試着室の前に並んでる靴がみんな一緒…!」

たまたまかもしれないが、6台並んだ試着室の前には6足のOURHOMEのエナメル靴が並んでた。母はだんだん理解してきたらしい。

「みんな本当にOURHOMEが好きなのね」と。

「私だけじゃなかったでしょ?」と私は言った。

「こんな世界もあるのねー…。」と母は言った。

そして、母はの気持ちは少しづつ変わっていった。

「商品の質は、確かにいいわ。」

母は、我が家で唯一、違いの分かる女だ。

あと、私と違って、人を見る目も確か。

「スタッフさんもみなさんキレイだけど、Emiさんだけ、ひと際美しい。」

だろー?
そうなのよ。
あれで心もキレイで頭もいいんだから、
神様は不公平よな。

「お客様のテイストがやっぱりみんな似てる。みんなあなたみたいな感じね。控えめで真面目な主婦の方が多いんじゃない?」

たしかに、そうかもしれない。

「なんかお客さんたちみんな、”常識がある人たち”って感じがする。」

”常識がある人たち”か。
それは、私の言葉で言い換えたら、"気遣いが出来る"という事かもしれない。OURHOMEを好きな方ってみんな信じられないくらい親切でやさしいくて、素敵な気遣いが出来る人ばかりだ。

「だからEmiさんとOURHOMEを好きになるのね。」

お、だんだんわかってきてくれたか?

「お客さんを見たらわかったわ。
OURHOMEっていいお店なのね。」

おし!!!伝わった!!!!!

やっぱり連れてきてよかった!

Emiさんを見て、スタッフさんを見て、商品を手に取り、そこに集まるお客様を見て、母はOURHOMEの良さを理解してくれた。きっと母ならわかってくれると思ってた。

「そうなのよ!!!だからやっぱり、そんなOURHOMEを作ったEmiさんってすごいと思うのよ!」

「Emiさん、なかなかのやり手だわー。」

疑いの心、まだ晴れてなかった。


宗教説も怪しい商売説も、完全には晴れはしなかったかもしれない。

でも、めちゃくちゃせっかちで興味のないお店は30秒で外に出る母も、みっちり1時間POPUPに付き合ってくれて、商品のひとつひとつをゆっくり見てくれた。

そして、OURHOME商品の中では珍しく原色使いの真っ赤な靴下を買い、さらに「このストールのちりめん柄、すっごく素敵!」と感動していた。もう、どんどん首に巻いたらいいよ。それ、テーブルクロスだけどな。

「今度、OURHOMEのシャンプー使おうかな。すごく良さそうだった。」

クリスマスプレゼントに買ってあげよう。
多分、私の布教活動は成功した。


会場を出てからも、母は
「いやぁ、すごかったわ。」
「こんな世界もあるのね。」
「商品の質がよかった。」
「Emiさんはダントツ美しかった。」とたくさんOURHOMEを褒めてくれた。

やっぱり、自分の好きな物を認めてくれるとうれしい。それが母なら、なおさら。

おまりさんの功績も大きかった。
シゴデキで気遣いの鬼でもあるおまりさんは、前日に下見に行っただけではなく、ホテルのフロントの場所まで下調べしてくれて、迅速に私たちを会場に連れて行ってくれた。私だけでなく「これ、お母さまに」と母にまでお土産を持たせてくれた。

東京柄の、素敵な風呂敷!と、喜ぶ母。

母は、すっかりおまりさんを好きになった。
「OURHOME好きな人たちは、みんないい人なのね」母は言った。

そうよ。
みんなホントにいい人たちなんだから。


今回、こうして私の大好きなEmiさんに会わせるという私の目的は達成された。そして、私が自分の趣味を謳歌している姿も母に見せられたから、私は大いに満足だ。

あと、何回母とこうして旅行に行けるかわからない。母も歳だし、父の老化も進んでいる。

それでも、今回「いつか親孝行しないと」という気持ちを行動に移せたのは本当によかった。いつかは、いつまでもやってこないこともある。

「いつか」じゃなくて「今やる!」は、
まさにEmiさんの教えだ。
経典・・・じゃなくて、著書にも書いてた。

もう、OURHOMEが宗教でもなんでもいい。

いや、違いますよ!もちろん。
OURHOMEはただのお店なんです。

私たちが好きすぎて崇めすぎているだけで。
当たり前ですが、宗教感なんて全くないのです。
ここまで、茶化してきてごめんなさい。

それでも、そこから私の暮らしが豊かになって、気持ちが明るくなれたのだから、好きになって本当によかったと思う。

あなたも、こちらの側の世界に来てみませんか?

献金とかはないけど、時々集会はあるようですよ。
関東支部、それとも、お膝元の関西支部、どちらに所属されます?(←そろそろ怒られろ、自分。)


あー、楽しかった!!
さ、北海道支部でもつくろうかな。



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