
【思春期】これやっといてよかった、あれやっとけばよかった
今月長女が15歳の誕生日を迎える。
早いものだ。あっという間に15歳。
という事は、
私も母になって15年という事になる。
今日はこの15年の振り返りと反省の意を込めて、
「これ、やっといてよかった!」
と思ったこと、そして
「あれ、やっとけばよかった…。」
と後悔している事をいくつかシェアする。
なぜならば、娘たちが思春期&反抗期真っ盛りになった今、その両方を思いめぐらすことが増えたからだ。
基本的に、
思春期の子どもたちは親の言うことを聞かない。
彼らは自分たちが未熟なことは棚に上げ、自分の意見を真っ当だと振りかざしてくる生きものだ。
大事なのは、親は子どもが小さいうちから、思春期が来ることを頭の片隅において、親子関係の危機ともいえる思春期と反抗期を、出来るだけ穏やかに乗り越えていく準備をしておくことだ。
そのために、現在、思春期真っ只中の女子3名と共に暮らす私が、この15年を振り返り、皆様にアドバイスを絞り出す。
子育て真っ最中の誰かに、
どれか一つでも響いたらいいな、と思う。
あなたなら、まだ、間に合う!!
まず、やっといてよかったこと3つはこれだ!
①性教育は小さいうちから
まずは、これ。とにかく、これ。
早くから性の意識を植え付ける事。
生理の話も、男女の身体の違いの話も、水着ゾーンの話も、小さいうちからしっかりしておく。大事なことだからこそ、オープンに。
あの頃から性教育をオープンにしておいたおかげで、今現在、中学生になった娘たちは「好きな人がいる」とか「生理痛が重い」などの悩みも母に教えてくれるようになった。
私は自分の母には恥ずかしくて言えなかったな。小さいうちから性について話すことは恥ずかしいことではないと言い聞かせておくのは大事。それは風通しの良い親子関係にダイレクトに繋がる。
ちなみに、それを思春期になってから伝えるのはかなりハードルが高い。ほぼ不可能だと考えておいてほしい。だから、とにかく小さいうちに。先にある程度の基礎知識を伝え、さらに親子で話したことがあるベースの上でなら、思春期の我が子もセンシティブな話題も話してくれるし聞いてくれる。
娘たちには以前から大事なことは伝えてある。今は彼氏が出来てもキス以上の事はしてほしくない事、未成年のうちにはセックスしないで欲しいこと。
そして、万が一そういう状況になっても、避妊しない男とは絶対に付き合うな、とも。それは、あなたの事を本当に考えてくれていない証拠だ。私たちが大事に育てた娘を大事にしてくれないなんて、そんな男とは付き合わなくていい、と伝えてある。だって、本当にそう思うから。でも、いま思春期の子に改めて伝えるのは、やっぱちょっと恥ずかしい。かも。
②クソババアと呼ばせない
私が昔から口酸っぱく言っていたこと。それは、
「私のこと、”クソババア”なんて呼んだりしたら、ママ絶対に許さないから。」だ。
これは、牽制である。
もちろん、当時小学生の娘たちは私の事をクソババアなんて呼ぼうとも思ってなかったと思うけど、とにかく私たちが気を付けるべきは「思春期の親子関係」だ。
いつか「クソババア!」なんて言いたくなる時が来ても、これを日頃から伝えておくと、きっと口に出す前に思いとどまってくれる。今のところ、娘たちの「クソババア!」は発動してない。
仲の良い親子関係の中でも、いい意味での上下関係がしっかりと築くべきだと思っている。そのための牽制だ。親に逆らってはならぬと、潜在意識に植え付ける。親に舐めた口をきいてはいかんのだ。
ポイントは、静かな声で落ち着いて伝えること。静かな方が、真剣さが伝わって、より怖い。
③タバコの害を植え付ける
(※愛煙家の皆さん、申し訳ないです。)
生徒たちの話を聞くと、やはりこの令和においても、中学校の同級生や先輩でタバコを吸っている子はいるようだ。喫煙率が下がっているこの日本で、まだまだ「タバコ=不良」の現実はぬぐいきれない。「うちの子に限って」と思っているかも知れないが、意外と女子もいる。
なので、我が家は子どもたちには、タバコの害を再三伝えてきた。
未成年が「カッコイイ」と思ってタバコを吸う事自体、「超カッコ悪い」のだ、と。
未成年がタバコを吸っていいことなんて一つもない。体に悪いし、お金はかかるし、臭いし。それも子どもたちには伝えたが、それよりも子どもたちに響いたのは「カッコ悪い」という言葉だったようだ。
「未成年がタバコを吸うのは『カッコ悪い』」
これが一番効く。
番外編・英語で話しかける
私は時々英語で娘たちに話しかける。
「もう10時だから、go to bed!!!」とか、
「お風呂入って!as soon as possibleで」とか
「 Could you pass me そこの醤油?」など
日本語交じりのルー大柴ではあるが、結構なロングセンテンスで話しかける時もある。
これは、私が英語の先生だから出来ることだとは理解している。それは理解している上で、それでもよかったから皆様にもオススメしたい。
子どもたちが日常会話とリスニングにめっぽう強くなった。そして、最初は日本語で答えていた娘たちも、だんだん英語で返事をするようになった。スピーキングにおける瞬発力が身に付いた。
「おうち英語」の本は書店にもたくさん並ぶ。もしよかったら手に取ってほしい。そして、簡単な一言から初めてみてほしい。
さて、次はやっておけばよかったことだ。
①記録しとけばよかった
いつ立てるようになったのか。
いつ頃自転車に乗れるようになったのか。
…全く覚えてない。ごめん!
あの、初めて娘が立った瞬間。
一生忘れない…!と思ったあの瞬間を、人間はちゃんと忘れる。それが、次女、三女と下の子がいると尚更。あれ、11ヶ月でもう歩いてたの誰だっけ?次女か?三女か?
記録しとけばよかった。
もう遅い。これは後悔。
②「ママ」と呼ばせなきゃよかった
私は、自分の母のことを「ママ」と呼ぶ。
そして父のことを「お父ちゃん」と呼んでいた。
物心ついた時には、友達の前で「お父ちゃん」と呼ぶのが恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかった。誰が私に「お父ちゃん」と呼ばせたんだ!「ママ」に対応する言葉は「パパ」なのに。
その謎が解けたのは小学校の時だった。
ある時親戚のおばちゃんに、誇らしげに言われた。
「私があなたに『お父ちゃん』って教えたのよ。パパって、愛人が使う言葉でしょ?だから下品で嫌だったの。それで、私たちが父を呼んでいたように、愛情をこめてあなたたちには『お父ちゃん』と呼ばせたのよ。」
おお!犯人はお前か!!
おい、なにしてくれとんねん!
おかげで私はずっと恥ずかしかった。
普通にパパって呼ばせてくれればよかったのに!
そして、兄もまた違う葛藤を抱いていた。兄も「ママ」「お父ちゃん」と呼んで育ってきたが、思春期になって母親の事を「ママ」と呼ぶのは恥ずかしい…。
葛藤した兄は、結局母のことを「ははおや~」と呼んでいた。
なので、私は子供たちが生まれたら、娘なら「ママ」「パパ」、男の子なら「お母さん」「お父さん」と呼ばせようと思っていた。娘が呼ぶ「ママ」「パパ」はなんかかわいい。
そこから三人女子を産んで「ママ」と呼ばれて15年。やはり、女の子でも「お母さん」にしとけばよかったなと思う。
子どもたちが思春期になった今、「ママ」が子どもっぽく感じるようになったのだ。そして、今では旦那さんも私を「ママ」と呼ぶ。そうか、そうなるのか。正直そこまで考えてなかった。
お子さんになんて呼ばせるかは、大人になってからのことも熟慮して決めたほうがいい。途中で変えるのは、むずい。
今の私がオススメするなら「お母さん」「お父さん」一択だ。やはりこれが一番無難である。
③勉強する習慣をつければよかった
うちの子たちが通っていた小学校は、宿題が全く出なかった。
元々勉強熱心な親御さんが多く、早くから公文や塾に通っている子が多いので、それを考慮しての事だとおもう。
でも我が家は誰も塾に行っていない。
気づけば我が子は勉強しない子になっていた。
わぉ!なってこった!!
それでも、勉強する習慣をつけようと、高学年になってからはドリルの範囲を決めて、1週間で終わらせるように渡していた。双子はしぶしぶそれをこなしていたが、その課題をやる時間に私は授業でリビングにいない。見てあげられない。
結果、双子は、夕方の科捜研や相棒の再放送を観ながら適当にドリルをこなしていた。がっかり。
結局、小学校を卒業するまでに勉強習慣をつける事ができなかった。本当は、課題を計画的に終わらせる方法とか、勉強の仕方をもっと教えたかった。それこそ私の本業である。しかし、自分の子よりも生徒に手をかけてしまった。先生あるあるなのかもしれない。あぁ、後悔。
④もっと旅行に行けばよかった
娘たちが小さいうちに、もっと旅行に行けばよかった。
ちなみに、東京帰省は毎年していた。しかし、それはあくまで祖父母の家に行くのであって、旅行とはまたちょっと違う。ホテルに泊まったり、知らない土地に行く経験をもっとさせればよかった。
特に、プールが併設してあるホテルとかありますよね。北海道で言うと、定山渓ビューホテル的な、サンパレス的な。
1度だけ連れて行ったことはある。その時、子どもたちは何度もプールに入り、晩御飯後も寝る前にもまたプールに入りに行ったくらいだった。
また行きたいね~と話しているうちに、娘たちはみな大きくなり、全員生理が来た。我が家は5人家族のうち、4人が女子である。旅行と生理が重ならないか、いつもヒヤヒヤする。もうこうなると、プールや温泉メインの旅行は怖くて出来ない。小さい頃にもっと行っておけばよかったと思う。
あと、もちろん料金的なことも。
中学生以上は、どこに行っても通常大人料金になる。宿泊も飛行機も小学生のうちにたくさん行っといたほうがいい。
番外編・双子を違うクラスにしてもらったらよかった
我が家の次女三女は双子である。
小学校入学時は、1学年2クラスあり、二人は同じクラスだった。
個人面談の時に担任の先生に「今後も同じクラスがいいですか?それとも違うクラスがいいですか?」と聞かれ、私はとっさに「同じクラスがいいです!」と言ってしまった。シンプルに、クラスをまたぐのがめんどくさかったのだ。
しかし、これは安易だったな、と思う。
結果、小学校6年間二人は24時間一緒にいることになった。家でも学校でも一緒。同じコミュニティ、同じ話題。単純に世界が狭まり、お互いに依存するようになった。
それに気づいたのは5年生の頃だった。
最後のクラス替えのあと。もう遅かった。
中学校では違うクラスになった。
部活も違う部活に入った。
これから少しづつでもいいので、自分の世界を広げて行ってほしい。
ということで、今回はこんな記事にしてみました。
「これ、やっといてよかった!」
と思ったこと、そして
「あれ、やっとけばよかった…。」
と思ったこと。
ひとつでも誰かの参考になれば嬉しいです。