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ガイドヘルパーさんとの出会い
突然ですが、皆さんは今急にアイスが食べたくなったらどうしますか?
もし突然体調が悪くなって、すぐにでも治療を受けたい、お薬を飲みたいと思ったらどうしますか?
自分の好きなお店でお洋服のセールがやっていて、そんな時皆さんならどうしますか?
今はその多くをネット注文やオンライン診療などで解決できるかもしれませんが、やはり自分の力で自分の目で、自分の足で、目的を果たすため外出すると思います。
それは私たち視覚障がい者も同じです。
私も例えば大好きなオレンジシャーベットが食べたくなったら、スーパーに買いに行くし、具合が悪くなれば病院に行くし、好きなアロマショップでセールがやっていたら真っ先に買いに行きます。
でも、残念ながら、その多くの場所に一人で向かうことはできません。
もちろん、一人で白い杖をついて、アクティブに外出する視覚障がい者もいるし、盲導犬と出かけている視覚障がい者もいます。
でも私は一人で杖を頼りに出かけることがちょっと苦手です。
盲導犬ともまだ歩いたことがありません。
「じゃあどうやってお出かけするの?」
という疑問が湧いてくると思います。
そんな時頼るのが家族だったり目の見える友人だったりその他にもう一人お世話になる方がいます。
それはガイドヘルパーさんです。
ガイドヘルパーさんは、視覚障がい者が家を出てから目的を果たして帰ってくるまで、安全に移動できるようサポートをしてくださる方です。
資格を取って実践を積んだヘルパーさんが、専門的な知識と確かな技術で移動のサポートをしてくれます。
私の歩調に合わせて一緒に歩いてくれたり曲がり角や階段を教えてくれたり歩いている時に周りにどんなお店があるか、四季折々の草花の変化の様子や街の景色、信号の状況、あらゆることを教えてくださいます。
まさに私の
「目」となってくれます。
私はつい数年前まで、お出かけをする時はほとんど家族のサポートを受けていました。
でも今は、ガイドヘルパーさんに依頼をすることによって家族に時間を作ってもらうことが減りました。
家族とも歩くけれども、選択肢が増えたといった感じです。
どこかに行きたいなと思った時、今までは
「この日、家族は空いているかな?」
「いつも快くいいよ、いいよとサポートしてくれているけど、本当は大変で大きな負担をかけていないかな?」
などといつもどこか申し訳なさをかかえていて、出かけることを躊躇ってしまうことも多くあったし、せっかくの誘いを断ってしまうこともありました。
でも、いざガイドヘルパーさんに依頼をして出かけてみると、ヘルパーさんはお仕事として私の移動をサポートしてくれているので、そういった気遣いを感じることがなくなって、気持ちがずいぶん楽になりました。
今はガイドヘルパーさんと、アロマの先生のところへ通ったり
友人に会いたい時に、送迎をお願いしたり
視覚障がい関連のイベントに同行していただいたり、少しずつ行動範囲を広げています。
今日は、視覚障害者ガイドヘルパーの日。
今日もガイドヘルパーさんにワクワクのお出かけの依頼をするために電話をしました。
今日は一言
「いつも私が行きたい時に行きたいところへ、自由に出かけるためのサポートをしてくださって感謝しています。
ありがとうございます。」と伝えました。
電話の向こうのヘルパーさんの
「はい。
○月○日のご依頼、承りました。
またのご利用、スタッフ一同お待ちしております。」という声に、今日も希望の光を見出している私なのでした。
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