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【心理】クリスマスの赤と緑のカラーマーケティング

10月のハロウィンが終わったら、ショーウィンドウはクリスマス一色になります。
毎シーズンですがこの時期は、イルミネーションが輝き、お店のショーウィンドウが華やかになり、街を行き交う人たちが活気づくような感じがします。なんか、楽しそう。
私事ですが、この時期のイルミネーションの電気代は半端ないよな~特に今年は・・と内心思いつつも、クリスマス気分を楽しんでいます。

新宿の大通りをを歩いていると、ブランドのお店の内装が真っ赤になっており、ショーウィンドウには大きなプレゼントの箱とクリスマスツリーが飾られていました。
遠くから見ても、『クリスマスプレゼント!』というメッセージが誰が見ても分かりやすい(笑)
ここまで強調する『色』にやっぱり興味がわきます。
今回は、『色』に注目して、カラーマーケティングについて紹介します。

カラーマーケティングとは

私たちは視覚からの情報収集が大半をしめています。日常生活において、さまざまな色に囲まれて生活している中で、色は私たちに影響を与えています。例えば、赤やオレンジなどは暖色と言われ、青などは寒色と言われています。この応用で、人の心理に影響を与える色を利用することで、購買欲を高めることも可能だと言われ、市場では応用されています。カラーマーケティングとは、色彩心理学を応用したマーケティングです。

『赤』は購買意欲が上がる

世の中にはいろんな色が使われていますが、ただ何となくカッコいいデザインだからという理由で使われているわけではありません。すべてに意図があります。
『赤』は、購買色と言われています。
SALEの背色は赤が多いですし、なぜか遠くからでも目に留まりやすいです。気持ちを高めてくれますし、熱や温かみを感じます。
クリスマスのデザインで、店内を真っ赤な内装にしたブランドのお店には、しっかりとした狙いがあったのでしょう。

『緑』は癒し。『白』は清廉潔白。

『緑』から連想されるイメージは、自然、環境、幸福など心穏やかにしてくれる印象です。心理的効果は、ストレスを減らす、心を癒す、リラックス効果などがあります。自然や緑を連想させるアースカラーは、居心地の良い空間づくりに役立ち失敗しにくいです。

『白』から連想されるイメージは、清潔、真実、平和などがあり、汚してはいけないとも思わせる色です。心理的効果は、清潔な印象を与える、気分を一新させるなどがあり、始まりを意味する色でもあります。

その他にも、ピンク、茶色、黒、紫など、それぞれの色にも心理的効果があります。
例えば、『青』は信頼感をアピールするときなどに使用されます。
ロゴやイメージカラーが青色の企業など多い気がしませんか?
知ってしまえば、なるほど!と納得してしまいます。

配色のバランス『70:25:5』の法則

配色のバランスを取るためのルールを守ることで、高品質なデザインに見えるようになります。
70:ベースカラー(背景や余白の色)
25:メインカラー(デザインの核となる色。注目される色)
5:アクセントカラー(ベースカラーと反対色か明度の差をつけて全体を引き締める)
色の持つイメージや心理的効果を押さえたうえで、配色のバランスを整えると、全体的な効果が高まります。

カラーはターゲットに合わせて変える

ターゲットに合わせて、カラーやフォント、デザインを変えるのは必須です。
例えば、若い女性がターゲットの場合、ピンクや明るくポップは色が選ばれやすいです。若い女性の場合、可愛い♡が購買につながることが多いからと言われています。男性向けのサイトと女性向けのサイトでは使われている色が全く違います。また、流行や最先端というイメージを与えたい場合は、流行色を取り入れる必要もあります。流行色を使用することで、流行に敏感なターゲットを取り込む可能性が上がります。

最後に

今回は、クリスマスからカラーマーケティングの視点でまとめてみました。そもそも、クリスマスには語源があり、「クリスマス(Christmas)」は「Christ(キリスト)とmas(ミサ=礼拝)」が語源と言われています。クリスマスカラーには1つ1つ意味が込められています。

「赤」はキリストの流した血の色。
「緑」はクリスマスに使われる常緑樹の冬でも枯れない永遠の命。
「白」はキリストの清められた魂。
「金」「銀」はキリストの王としての権威と力。
「黒」は闇や世界を覆う苦しみや悩み。
所説ありますが、色には意味があるようです。

外国の文化ではありますが、毎年みんなが幸せそうにしていることは良いことだと思います。
いろんな視点から、街を歩くと面白い発見がたくさんあります。世の中、知らないことばかりですね。だからこそ、面白い!
もっと、いろんなことに興味をもって、頭の中を言語化していきます。

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