リビジョンコラム①

 “リビジョン”ことReVision of Sence(リビジョンオブセンス)とは、日本の5人組ロックバンドである。 
 2012年に活動を始め今年で8年。“負け犬バンド”と呼ばれた彼らがここまで長く活動を続けてこられているのには理由がある。無ければとっくに彼らの活動は終わっていることだろう。

 メンバーはボーカルの河井教馬(かわいかずま)とドラムの辻友遥(つじともはる)によって集められた、ギターの偉町大介(いまちだいすけ)と嘉藤康介(かとうこうすけ)、ベースの上村元隆(かみむらもとたか)で構成されている。 
 河井は大学時代に初めてバンドを組むが、その後程なくして解散。そこで音楽を諦められず、一緒に活動していたドラムの辻と2年かけて3人のメンバーを集めた。 
 5人は活動の拠点を大阪とし、一軒家で共同生活をしている。家の中にはメンバーがDIYで作成した自前のスタジオがあり、そこでレコーディングなどが行われている。自主レーベルのBUSU RECORDSを立ち上げ(なかなかのネーミングセンス)活動は全てセルフプロデュース。バンドは活動にお金がかかる難しい職業であるが、活動を始めた当初からこのような体制でバンドに向き合っている彼ら。そこにボーカル河合の相当な覚悟を感じる。また、メンバーも同じ思いで活動を始めたのだろう。 

 ロックバンドと言えばどのようなものを想像するだろうか。バンドによって特徴は様々だが、一線で活躍しているバンドの多くはかっこいいメロディに共感を呼ぶような歌詞でたくさんの人を魅了しているのではないだろうか。 
 ReVision of Senceの場合はどうか。筆者(以下:私)が彼らの魅力と感じているのは楽曲の幅広さだ。ネタ曲、河井の実体験を元に書かれた曲、女性目線の恋愛ソング、誰かの背中を押すような曲……。曲調もゴリゴリロックからピアノ一本で聴かせる曲など実に幅広い。バンドサウンドはメンバーの楽器の音だけでは無く、所謂”打ち込み”の音がふんだんに使われている。それが彼らのバンドサウンドの特徴であり、楽曲に幅広さをもたらせているのだろう。

 次回からは具体的に彼らの楽曲を取り上げ、解説をしつつ、更に彼らの魅力を追求していきたいと思う。

奏歩


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