先が見えてきた?
「あなたたちは真っ白なキャンバスです」
なんて言葉聞いたことあるだろうか。
校長先生が卒業式で言っているイメージだ。
これまでは「なんかいいこと言ってる風だな!」
なんて少し斜に構えていたのだが、
最近になってまた違う捉え方をするようになった。
それは、人それぞれのキャンバスのデカさや、絵の具・道具の質と量によって
描けるものは違うんだ、ということだ。
私は現在大学3年生で、就活真っ只中である。
就活を初めてから、沢山の気づきがあったが、その中でもショックだったのが、「自分の力」の理想と現実の差である。
これまでは、何故か根拠のない「なんか知らんけど俺はすごいはずだ!」
という自信があった。
大人になるにつれて成長して、いい大学に入って、そしたらいい企業に入って、活躍するんだ。もしかして、芸人になったり、映画監督になったりもあるんじゃね?
その気になれば、できるんじゃね?
なんて、恥ずかしながら本気で思っていた。
合格率30%のテストがあっても、根拠はないけど私なら合格できると思っていた。
でも、社会ってそんなに甘くはないみたいだ。
自信満々で出したエントリーシートで落とされたり、webテストが全然解けなかったり、面接で言葉がでなくて面接中に「うちはダメでもどこかに君を求める企業はあるはずだから」なんて気を使われたり。
どうやら、「根拠のない自信」は、「根拠のある自己否定」に変わった。
SNSを見てみると、「もう内定をもらった」「終活です」(就活が終わることを「終活」と言うらしい。バカみたいだ)と鼻高々に顔も知らない人間に対してマウントを取る人がいる。でもその人が、私よりも社会に求められている人であることに疑いの余地はない。
「描きたい・描ける、と思っていた壮大な作品は、俺が持っているキャンバスは小さいから描けなさそうで、持っている絵の具と道具では描けなさそうだ。」
と最近気づいた。
そしたら、なんか先が見えてきた気がした。
続いていると思っていた道が、思ってたよりも短かったような感覚だ。
どうしたもんか。
こう言うのも、「大人になる」って言うやつなのかな。