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不妊治療ヒストリー⑥ 人工授精2回目part1

迎えた人工授精第二回目。

今回はいつまでたっても排卵をしないため、排卵誘発の
注射をされた。めちゃくちゃ痛かった。
(ちなみに病院からは何の注射かの説明はなかった…)

あとの流れは前回と一緒。
今回は、いきなりまっ平になる内診台にも驚かないぞ!

無事処置を終え、処方された薬の副作用と闘いながら
生理予定日を迎えるだけとなった。

そして生理予定日前日。
トイレに行くと、おりものの色が濃くなってきていることに気づく。
「いつもと同じ気配…いや、でも生理が来ると思っていたら妊娠したという
 人もネット情報であったから期待は捨てちゃダメだわ」

そう願って迎えた生理予定日当日。
茶色いおりものに変わり、薄い赤い血が出ていた。
下がる基礎体温。
お腹も痛い。

リセットされるのは間違いない。


誰もいない部屋で泣いた。

私には母親になる資格はないんだろう。
子供の頃から「欠陥品」だったから。
そんな私が結婚できただけでも奇跡なのだから、「子供が欲しい」なんて
思うのはとんでもない贅沢なんだ。


そう思う反面、リセットの気配で大泣きする自分。

「子供がほしい」自分がいた。


どちらが本音なのか。どちらにせよ自分を責めた。
リセットする苦しみより、自分をとことん責めたほうがずっと楽だから。

「頑張った」と思っていたけれど、他の人に比べたら全然努力が
足りないんじゃないか。
私は他の人の何万倍も努力しても、同じスタートラインに
立てるかどうか分からない程度の人間なんだから。
私が「頑張った」と言っていいのは、結果が出てからで
それまでは口が裂けても私なんかが「頑張った」なんて言っちゃダメだ。
本当に頑張っている人に失礼だ。

本当に子供がほしいなら、もっともっと自分を追い込まないと。
もうすぐ38歳になる。もう時間がない。

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