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鍼灸にかかった時の話③

鍼灸師の態度が変わった、とは。

二回目の施術が初回に比べて明らかに時間が短かった…ちょちょっとやって終わりな感じ。

その時は「こんなもんかな?」と思っていたが
気のせいではなかったことを三回目の時に知るのだった。


三回目施術当日。
あいにくの空模様だった。

夫から「天気が悪いし今日はキャンセルしたら?」と言われたのを頑なに拒み、家を出る。
妊活に天気なんて関係ないのだ。

鍼灸院に着き、「例の5項目をちゃんとやってますか」チェックが入る。
「少しずつは出来ているんですが…なかなか全部は難しいです」と答えた。

すると鍼灸師は呆れた声で話し始めた。

「あのさ、これだけはやってくれってこの間も言いましたよね?
 なのに何で出来ないですか?妊娠した人はみんなこれやってますよ?
 正直今回どんな顔して来るのかなって思ってた。」

”今回どんな顔して来るのかなって思ってた”

この言葉で気づいた。
自分の方法をきちんとやってくれる人でないと本来の施術を行わないということに。だから前回はやけに短かったのだろう。

けれど

妊娠するかどうかは母体の環境が大きいのかもしれないけど、不妊の理由の大半は不明だっていうよね?
この発言で、「妊娠できないのは女性側の努力が足りないから」と女性としてのプライドを傷つけられたような気持ちになった。

二度と行くか!と心の中で思い、鍼灸院をあとにした。

後々になって5項目があながち外れていないことを知るが、あんなことを言われたら行く気も失せる。

諭吉さんが飛んで行ったが、高い授業料だったと思うことにしよう。

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