パネル展☆食育わくわく体験~食でつながる小田原と横浜の学生~Part1
今回は、「ユースフォーラム2023」パネル展に出展を予定している〈体験型研修/食育わくわく体験〉の授業紹介です!
Part1として、小田原のブランド食材「下中たまねぎ」の収穫に行ってきました。
◆日時 2023年5月13日(土) 10:00~16:00
◆場所 小田原市小竹
◆目的 ⽟ねぎ収穫を通して⽟ねぎの⽣物学的な知⾒を深めるとともに、⽇ 本の農業や地域の課題を発⾒します。
◆内容 10:00 集合
10:20 アイスブレイク(坂呂公⺠館)
11:30 作業
13:30 昼⾷ 農家の方のお話
15:00 全体のまとめ等
16:00 解散
当日は朝からまさかの雨…
雨の降る中、地域の坂呂公民館まで歩き、初顔合わせです。
自己紹介やアイスブレイクを通して、はじめは堅かった表情もだいぶ柔らかくなりました。
雨のため、当初予定していた玉ねぎの収穫はできず、ビニールハウスの中で玉ねぎの葉と根切り作業、キュウリの苗を植えるための準備、キュウリの収穫などをさせていただきました。
思いっきり作業した後は、待ちに待った昼食の時間!
の前に、小澤園芸の小澤明人さん、植木屋さんでご近所の岸幸雄さん、猪撃ちの佐藤光一さんから、農業や鳥獣被害の現状を語っていただきました。
農業の現状を勉強したあと、地元の方々が用意してくださった、下中玉ねぎを使ったスープ、お味噌汁、薪で炊いた羽釜ご飯、小澤園芸のトマト、キュウリをいただきました。そして、なんといっても、メインはシカとイノシシのお肉!命に感謝しながら、お腹一杯いただきました!
最後は、根切りをした玉ねぎをコンテナに詰めて、作業終了。
雨で予定外の作業となりましたが、いろいろな農作業を経験できて有意義な一日となりました。
◆学生感想
私は今回の体験型研修を通して、すべての食材と農家さんに心から感謝しようと思いました。
まず最初に苗を植えるまでに多くの工程があることに驚きました。畝の真ん中とビニールシートの真ん中のラインをそろえたり、植えるときのことを考えて穴を開けたり、いろいろと気を遣いながら慎重に進めなくてはいけませんでした。シンプルにみえますが、想像以上に大変な作業でした。しかし、みんなで協力して声を掛け合いながら進めていたら綺麗かつスムーズに終えることができました。農業は技術だけでなくチームワークも大切だということを学びました。
また、大きな苗を植えると分球や製球や抽台しやすく、小さいまま低温に遭うと枯れやすいため苗選びも大切です。植えた後も温度調節や日照時間の管理など欠かせない工程がたくさんあります。
今回は多くの工程のなかのごく一部しか体験できませんでしたが、それでもヘトヘトになってしまい、最初から最後まで育てることがいかに大変かを学びました。収穫後はタマネギの先端部分と根の部分を切り落とし乾燥させます。
そして、タマネギが葉であることを初めて知りました。気になって調べてみたところ、正確には葉の付け根を可食部としていて、収穫後に切り落とした部分が葉の先端部分になっているそうです。
身近なものの豆知識も今回の研修を通して身につけられました。
私は今回の研修でいつもいただいている野菜も農家さんが一つ一つ大切に育ててくださっているのだと知りました。この先数え切れないくらい食事をすると思いますが、その都度しっかりと「いただきます」「ごちそうさま」を言おうと思いました。そして少しでも作物が育ちやすくなるようにできるだけ環境に優しい生活を送ろうとも思いました。
今回の経験をただの思い出で終わらせず、今後の活動に繋げていきたいです。
(化学生命学部生命機能学科 1年 橋本 いづみ)
◆連携 小田原市
◆協力 小澤園芸 小澤明人氏
岸幸雄氏 佐藤光一氏
文責 益田麻衣子(NPO法人こころみ理事長・小田原市教育委員)