ワルツ、ここで持ち替えてました
Bravo!Brava!2 Special Concert
無事に終演できたこと、心よりホッとしています。
ただせっかく音を合わせた皆様とまたしばらく会えなくなるのか…と思うと寂しい気持ちもありますが、この機会に繋がったご縁を大切にしていきたいと思います☺️
今回まとめるのは、アンコールで演奏した
チャイコフスキー作曲「白鳥の湖」ワルツでおこなったフルート↔︎ピッコロの持ち替えについてです。
原曲のフルート周りは
♪ピッコロ
♪1stフルート
♪2ndフルート という編成ですが、
今回のアンコールでは
♪1stフルート
♪2ndフルート&ピッコロ持ち替え で対応しました。
2nd以下の奏者が楽器の持ち替えをすることはままあることで、それこそ今回のプログラムのチャイ5を例にすると、
♪1stフルート
♪2ndフルート
♪3rdフルート&ピッコロ持ち替え
という編成で曲ができています。
今回のアレンジ譜で見ていくと
【冒頭】
黄色部分がピッコロ、水色部分が2ndフルートです。
冒頭はピッコロだけなので楽譜通り吹きましたが、最後から3小節目はピッコロにも2ndフルートにも音があります。
が、2ndはハモリの音でしたので、主旋律が聴こえた方が良いと思い、ピッコロの楽譜を採用して吹きました。
【テーマのところ】
ヴァイオリンを中心に優雅なメロディーが響く中、フルート、クラリネット(画像はフルートの部分のみ)が装飾を入れていきます。
チャイコフスキーこういうの好きだよな…
ピッコロはお休みなので早くも持ち替えチャンス…!?と思いきや、ここはピッコロで演奏しました。
フルートとちょうど1オクターブ音域が違うので、オクターブを下げて吹けばフルートと同じ音域になります。
(ちょっと音質が変わっちゃうので大丈夫かな…と思いましたが割と大丈夫だった気がします。)
本来ならフルートで演奏したかったのですが…ピッコロで演奏したのには理由があり…
【不協和音大爆発のところ】
画像でいう[C]の頭はどうしてもピッコロで吹きたかったからです。
この部分、管楽器ではピッコロしか主旋律を担当しておらず、ピッコロがないと曲が締まらんな…と思ったので、それまでの箇所はすべてピッコロで吹いていました。
ただ[C]の頭には2ndフルートも音があり、しかもこの2ndの音は他に吹いているパートがない……!ということに気付かされました(指揮の黒雪さんと相談していました)
1stフルートさんの音を2ndのものに変えるか…?とも話したのですが、そうするとピッコロの主旋律とぶつけられる音が無くなる…と思い、私の趣味を押し通して2度の不協和音をぶつけることにしました。どれだけぶつけたいんだ…(そしてこれが功を奏したかどうかは分からない…)
この後は冒頭と一緒
フルートの楽譜を1オクターブ下げてピッコロで演奏しました。
【ついに持ち替える】
再現部が終わった後、これまでとは違う楽しげなクラリネットのメロディーが始まります(黒雪さん:「キャッキャウフフなところ」)
さあここが勝負ですよ…
画像サイズが違ってて見にくいですが、〈 〉の部分でようやく持ち替えました!!!!!
これでも割とギリ…というか、フルートとピッコロは息の使い方や唇の締め具合が全く異なるため、ピッコロの息の速さや息の圧のままではフルートで音が出ません。
ピッコロ置いて!フルート持って!構えて!まではまあなんとか…なのですが吹き方を切り替えるのはなかなか大変です。うまく他の木管パートさんに紛れることができていただろうか…?
ちなみにワルツでは管楽器は立って演奏していたので、譜面台の右下に椅子を用意していただき、そこに楽器を置いていました。
【クライマックスに向けて】
キャッキャウフフの後はトランペットとヴァイオリンによる哀愁漂うメロディーが演奏されましたね。ここは元々ピッコロが休みなのでフルートのままです。
音楽は段々クライマックスへ…
クライマックスに向け音楽は盛り上がっていくのですか、この連符……(ピアノにもある)
フルートもなかなかですがクラリネットも大変吹きにくかったそうで…🙇♂️🙇♂️吹いてくれて本当にありがとうございます……
まだここではフルートのままなのですが、クライマックスはピッコロでいくのか?フルートでいくのか…??
【諦念】
持ち替えるとしたらここ、次の音までわずか2小節…
テンポも遅くはないのでちょっとここは…!吹くのを諦めて[K]に備えさせていただきました…!
もしこれが座っての演奏だったら……フルートを椅子に戻さず膝の上に置いて、「ごめんなさい〜」の3小節目からしれっと入れるかも…と思ったのですがちょっと無理でした…😭
その代わり[K]の頭でガツンと入ろう!と思ったのですが見事に力みすぎて事故りました!!!(泣)
やっちまったなあ…と思いつつも最後に高音トリルが控えていたのでそこに集中することにしました。リハでボロボロだったのでドキドキでしたが、まあピッコロらしい音が吹けて良かったと思います…そのままピッコロでフィニッシュです。
そんなわけで、全部で232小節あるこの曲の中でフルートを演奏したのは28小節間……(※「ごめんなさい〜」部分もカウントせず)
もう少しピッコロとの親密度を上げたかったところではありますが、なんとか吹き切ることができて良かったです。打ち上げではお褒めの言葉もいただいて…ありがとうございます。
【番外編】
実は私のフルート↔︎ピッコロ持ち替えの他に、ピアノのしげさんにもピアノ↔︎トライアングルの持ち替えをお願いしました。
他にもパーカッションがあるとまた盛り上がったのかもしれませんが、今回はトライアングルのみで。
しげさんに編曲のチェックをしていただいた時に生まれた案でした。それを受けてすぐさまトライアングルを購入しました。
そしてピアノさんがお休みの箇所で無理やり「Trg.」の指示を出し持ち替えていただきました…!
ここ、例のキャッキャウフフのところなのですが、この8小節間のみトライアングル演奏いただき、その後しれっとピアノに戻っていただきました…何でもありやな……
そんなわけで、実はキャ(略)の部分は持ち替えラッシュだったんですねー!!!
当日の動画が見れる方は是非確認してみてください。
今回はこの2パートだけでしたが、いろんな曲を聴いていただくと、いそいそと準備をする奏者が見られるかもしれません。
音楽は耳で楽しんでいただくのが一番ですが、目で見て楽しめる要素もたくさんありますので、是非お気に入りの動作を見つけてください。
以上、乱文を読んでいただきありがとうございました!
(黒雪さんしげさん勝手にお名前出してすみませんでした🙇♂️)
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