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演奏曲振り返り

1.月光 2楽章

編曲とともに演奏も担当した曲でした。
アンソロ表紙で朔夜が手に持っている楽譜…こちら今回演奏した楽譜のスコアを使っていただきました!!
(主催様から、スコアをイラストに使用してよいか打診があったときに「これはもしや…?」と思っちゃいました😂まさか表紙とは思っておらず大歓喜です!!!!!いぶちこ様ありがとうございます!!!)

肝心の演奏ですが、主催様のツイートや執筆者様の作中などでも触れていただいたように、簡単そうに聴こえて演奏はなかなか難しい…アンサンブルとなれば尚更…

タイトルとか楽器名は無駄にドイツ語表記にしました

曲のド頭のピアノパート、不完全小節(※規定よりも少ない音符数しか書いてない小節のこと。本来であれば、この曲ではmaxで♩が3つ入ります)からフレーズが始まっていて、最後までずっとこの構成に支配されています。かと思えば小節の頭が入る楽器もあったりして、周りの音を聴けば聴くほどよく分からなくなり歯車が狂っていく恐ろしい曲………と思っていました。
うっかりしていると繰り返しも忘れそうになるという…最後の最後まで皆がドキドキでした😅(何とか持ち堪えました!!!!!!)

個々の技術レベルが試される、とか譜面ヅラが難しい!という曲ではなかったと思うのですが、アンサンブルとして取り組むにはなかなかチャレンジ要素満載の曲だったと思います。
(難しい曲を難しいことやってるぜ!って思わせない演奏、スマートで素敵ですよね…)

2.エンターテイナー

誰もがどこかで聴いたことのある楽しい曲です🎶
こういうおどけた曲調にファゴットの音がめちゃくちゃ合うよなあ…

それはそうと本番のテンポ、過去最速でしたよね……???
吹いてる時は必死だったので、周りの音が全然聴けていないという反省もありつつ…録音聴いたら爆速で少し笑ってしまいました…😅
個人的にはミスが多く悔しい気持ちもあるのですが、ご来場いただいたお子様に「エンターテイナーが良かった」と言っていただけたようで何より……😭✨(共有してくださってありがとうございました!!)
ほぼほぼ木管五重奏のような編成でしたね🎶

3.セイキロスの墓碑銘

この演奏会でしか聴けない曲、No.1!!!
そして演奏したかった曲、No.1!!!
この曲が乗り番に決まったとき嬉しかったなあ…まだ楽譜すら存在してない段階でしたけど…
楽譜はめちゃくちゃシンプル、というか、「存在している部分」を変奏曲風にアレンジ(もはや作曲)していただきました。
その分各楽器の動きがよく分かるので、奏者としてはシンプルほど怖いものはありません…!
①コントラバスとヴァイオリンの二重奏に始まり、②そこに加わるファゴットとフルート、③フェスタのようなイメージでわいわい(語彙)の中に佇む墓碑……
という3段階で構成されていました。

この曲では楽器の並び順で遊んでみていました。
だいたいのアンサンブルは舞台に向かって左側が高音楽器、右に行くにつれ下がっていく…という並びなのですが、セイキロスでは低音(コントラバス、ファゴット)を真ん中に置き、両端に高音(ヴァイオリン、フルート)を配置するという並びに挑戦してみました。
いわゆる対向配置を意識していたのですが、これがまあやりづらかった(自分が提案しておいて……)
同じ動きをするヴァイオリンさんが遠くて合わせるのが難しいな………

となったときに編み出したのが、円形フォーメーションです。
半円の状態の並びを円にして(4人で向かい合う形になって)、互いの音を聴き合おう!と試しにやってみたのですが、これがめちゃくちゃ良かった!!!
人体って不思議〜(?)となったのですが、一度聴くべき音をキャッチできれば、少し距離が離れてもきちんとその音が聴こえるんですよね。
フォーメーション後、「何か掴めたぞ」と言わんばかりのメンバーの皆様のぱっと晴れた表情が見れた気がして、飛躍的にアンサンブルのレベルが上がったな、と思いました!!!
円形フォーメーション、おすすめです!

4.トロイメライ

圧巻の全員合奏!ふわふわ夢見心地………
なタイトルと曲調とは裏腹に、管楽器にとっては息が続かず死活問題ともいえる曲でした。

今回の会場、もともと人形劇用の劇場とのことで、決して大きくはないステージと客席数だったと思うのですが、客席との距離感が丁度よく、心地よく演奏ができたなーと思っています。

5.新世界より 2楽章

プログラムのトリ、新世界
これも誰もが知ってる超有名曲………
私自身もオケで演奏経験がありました。
全てが聴きどころと言っても過言ではないのですが、プログラムの進行上、5分以内にカットする必要がありました。

ええ〜冒頭のハーモニー美しすぎるし「家路」のメロディーは絶対入れやなあかんしなんなら展開部もこの機会に聴いて欲しいしVnVaVcのソロもぶち込みたいし終結部の冒頭とはまた違った温かいハーモニーに包まれたいしCbのディビジも聴きたいしどこをカットすればいいんや〜〜

と脳内会議が忙しかったのですが、なんとか落ち着かせました。
各所で語ったので割愛しますが、気に入ってるアレンジの部分だけご紹介します。

曲の中間部分、どんどん編成が薄くなってついにはクラリネットの音だけが残る瞬間があるのですが、ここは原曲オマージュ(?)みたいな形で繋げてみました。
↓こちらが原曲、ホルンに注目(中央の音符のかたまり)

ここから展開部へのつながり、アツい

↓こちらが今回のアレンジ

原曲リスペクト

クラリネットで原曲ホルンの部分を再現しました!!!
アレンジではアレンジなりに(?)次へ進まなければいけないので若干作曲してしまったのですが、どーーーしても「1音だけ残る」がやりたかった…!!!
(原曲でいうと付点二分音符の部分、アレンジ譜でいうと黄色枠部分)
是非原曲も聴いてみてください。「家路」のメロディー以外にも結構楽しそうなことやってますよ(?)

原曲スコアはIMSLPより拝借しました→https://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/405834

6.アンコール 白鳥の湖よりワルツ

最後の最後、派手にやってやろうぜ!!!と意気込んだアンコール!
アンコール故あまり表で語れなかったのですが、新世界に引き続きこちらもフルオケの楽曲を今回の編成向けにアレンジしました。

編曲するってなったとき実はこの曲を知らなくて、何度も何度も音源を聴きました。
さすがチャイコフスキーのワルツ、全部がかっこいい…!となったのですが例によって5分程度にアレンジする必要があり。
編曲チームともどう繋げていくか相談しながら作り上げました!

しかしワルツの低弦は音もビジュアルもかっこいいな〜〜
拍の頭を示すピチカートも大好き、重みのあるアルコも大好き、クライマックスの低音パート総出の動きも大好き
演奏は必死すぎたので観客の気持ちで動画を見返そうと思います。
あと曲を知らなかったお陰で先入観がなく、「この楽器にこのパートをやってもらおう」と欲求のままに音を置くことができたと思います。

演奏振り返りというよりはアレンジ振り返りになってしまいました!
まだまだ余韻に浸りたいと思います!!

番外編 練習会メモ

2月中旬 初練習(午後から参加)
※初対面のフォロワー様がほとんどでドキドキする
※早速迷子になり空月さんに保護していただく(残念すぎる初対面)
※練習後、芽海さんとお茶&町中華のお店に連れてってもらう
※楽器のお話やコルダのお話をたくさん聞かせてもらう
※治安が悪かった(?)ためホテル付近まで芽海さんに送り届けてもらう

5月中旬 追加練習会
※練習前にこんこんさんとランチをさせていただく
※セイキロスの円形フォーメーションが生まれる(重要)

6月中旬 おまけ練習会
※自力で会場に辿り着ける

本番前日
※ちくわさんと初対面を果たす
※6章意識で沖縄料理屋でランチをする
※ヤマハで楽器体験&練習をする
※しげさん合流で会場下見&霧笛楼さんでお茶をする
※ヤマハで練習する(本日2回目)
※しげさんと夜ご飯に行くも、方向音痴のせいでなかなか出会えず

楽しい半年間をありがとうございました!!!

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