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アメリカ出産記録 2.

帝王切開

19:50 帝王切開準備
準備と言っても、私は下半身殆ど動かせない状態でしたので、特にすることはありませんでした。
着替えもなく、手術室の準備が整うのを待つだけ。
パートナーには手術室に入るためのマスク、ヘアキャップ(落ちる髪の毛ないんですが😅)、全身を覆う白衣?とシューズカバーが渡されました。

20:00前 手術室入室
手術室の準備が整うと私が先に入室、局部麻酔を受けた後、パートナー入室です。

この局部麻酔、驚くほど正確なことに感動しました。アンダーバストにキレイに線を書いたように、線の上は痛みを感じ、線の下は痛みを感じません。医療って凄いです!!

パートナーは血を見るのが不安だったようですが、私の頭元に椅子が用意されており、座るとおなか側はカバーで見えないような高さになっていました。

20:30 ビックベイビー誕生
手術が始まって間もなく、遠くから赤ちゃんの泣き声が聞こえました。が、吸引の音にほとんどかき消され
「生まれましたよ〜」
の声掛けもなく
「???…もしかして泣いてる? 生まれた?」
と何とも感動の薄い出産となりました。

生まれた後は、パートナーが臍の緒を切りに呼ばれました。
またその場で、赤ちゃんの健康状態確認、身体測定が行われ、なんと

51cm 3600g超えのビックガール

その場にいた医療スタッフがみんな

「That's why〜(だから経膣分娩が進まなかったのね〜)」

と声を揃えていたようです。
この後も入院中、毎日のように
「OMG, she is really long」
と言われました。
(bigは失礼と思われたのでしょうか😅longに言い方が変わりました💦)

臍の緒を切った後は、私の頭元に連れてきてくれ、スタッフが家族写真など記念撮影をしてくれました。
目隠しのカーテンも胸の上にあったためかカンガルーケアはなく。(ちょっと残念)

そして、さすがアメリカ🗽?
生まれた瞬間、臍の緒も切る前から赤ちゃんはニット帽被せられていました🧶

オムツにニット帽😅

そしてここでも赤ちゃんの手首と足首にすぐバーコード付のリストバンドが取り付けられました。

術後


帝王切開後は一旦分娩室に戻り、入院病棟の部屋の準備が整うのを待ちました。
その間に赤ちゃんも合流し、ようやく赤ちゃんに触れることができました。
生まれたら小児科医が最初のチェックアップを行うと聞いていましたが、特に初見問題がなさそうということで、小児科医が来るのは翌朝となりました。

入院病棟に移動後、赤ちゃんは改めて沐浴しキレイにするため一旦看護師さんが連れていきました。1時間ちょっとで戻ると伝えられましたが、夫婦ともに疲れ果て寝てしまっていたからか、明け方まで預かってくれていました。

現在、コロナの影響で基本全家族母子同室だそうです。
そのため、夜預かってくれたのは今回特別で、この日が最初で最後となります。

帝王切開の麻酔の副作用

術後は、帝王切開で使用した麻酔の副作用が一晩続きました。
とにかく顔が痒い。
手術開始とほぼ同時に鼻の辺りがまず痒くなりました。
次第に痒みは体に移動してくると言われましたが、私の場合少し体は痒くなったものの、術後顔全体に広がった痒みが酷すぎて体はそこまで気になりませんでした。

途中、軽く顔を叩いて、できる限り引掻かないようにしたつもりでしたが、子ども以外であんなに顔をかく人初めてみた、と後日パートナーに笑われるほど掻いていたようです。
結果↓

顔中かさぶただらけになりました。

30時間  点滴の副作用


そして、もう一つの副作用?が浮腫。
これは30時間以上、ベッドから動かず、水分と薬を点滴し続けた影響が大きいと思います。

足首が消えた、、、足の指も閉じない?

この浮腫、全身で手術前に外した指輪も入らずでした。下半身は特にひどく膝も無くなり股も太すぎてガニ股でしか歩けず。立つだけでも足の甲とスネの肉がつっかえて歩きづらかったです。
これは、よくあることのようで入院中はエアフットマッサージャーを貸し出してくれていました。(気づいたら足に取り付けられていました)ただ、これベッドに取り付けるタイプのもので、毎回動くたびにつけ外しが必要なのが面倒で、パートナーに着圧ソックスを家から持ってきてもらいました。
マッサージャー、着圧ソックス、手揉み併用しましたが、入院中にこの浮腫はほとんど取れず…

尿道カテーテルの副作用?

これは副作用なのか分かりませんが、尿道カテーテルを暫く入れていると膀胱の働きが鈍るようです。

帝王切開の翌朝尿道カテーテルが抜かれました。
そして、便座に尿を貯めるトレイが設置され、尿が出たら伝えるように言われました。
しかし、このとき尿道カテーテルの副作用も尿が出ることの重要性も全く理解していなかった私。全く尿意が来ないのを気にせず1日過ごしていました。
すると、夕方16時ごろ、看護師さんに
「オシッコ頑張って出さなきゃ駄目よ!」
と怒られ、クランベリージュースを渡されました。クランベリージュースは利尿作用があるようです。
それでも呑気に過ごしていると、17時半ごろにまた同じ看護師さんがやってきて
「オシッコしてくれなきゃ帰れない」
「18時までに出なかったら尿道カテーテル入れるから!」
とまたまたクランベリージュースを持ってきてくれました。
ここでようやくことの重大さに気づいた私です。
クランベリージュースと水をがぶ飲みし、尿意もないのにひたすらトイレに座り、18時になる10分前に無事成功!

一旦トイレを済ますと、少しずつ通常のペースで尿意も現れるようになりました。

動く範囲も個室の病室内、尿もあまり出ない状態だったので入院中は浮腫も取れなかったのだと思います。
退院後は動く範囲も少し広がり、トイレの回数も増え、まさかの3日で−7kg、浮腫も殆ど取れました。

(余談)
手術室の中では、みんなかなりリラックスしていて、手術前後は雑談や噂話が飛び交っていました。
無事生まれたあと、医師たちが私のお腹を閉じている間も看護師さんたちがバケーションの話をしていました。

バケーションは日本で過ごすのが恒例だけど今年はコロナまだあるし、バンクーバーに行くわ〜
など、色んな人のバケーションプランを聞ききながら手術が終わるのを待ちました😅
日本だと許されなさそう…


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