トラジャ担、他界隈のファンとアーティストに救われる
7月15日にTBSで放送された「音楽の日」。番組では【エンタメ界からダンスのGIFT】と称して違う事務所に所属するグループが垣根を超えてコラボパフォーマンスを披露した。
このコラボが一視聴者の私に与えた影響は計り知れなかった。それは推し活を続けるか否か悩んでいた私の方針を確固たるものとし、今後の日本の音楽業界に対して一抹の希望を抱けるようになるほどだった。
前例無きコラボに推しが参加する喜び
今回のコラボに関する第一報を受けて、私は衝撃を受けた。
あのジャニーズが、
あの他社との共演を頑なに拒み続けてきたジャニーズが、他社所属のグループと歌とダンスでコラボするのだから。
しかもジャニーズから参加するのは、私の推しTravis Japan!
おまけにかつて観ていた日プS2発祥のINIと一緒に「Rocketeer」を披露だと?!
いやったあああああああ!!!!!!!
私の喜びは計り知れなかった。
抱える懸念
だが二つの懸念事項があった。
その一つが、世間を騒がす「ジャニーズ性加害問題」の影響だ。
以下の過去記事で書いた通り、この問題を受けて私の心には迷いが生じた。確かにTravis Japanは好きだ。そこに疑いの余地は無い。でもその所属事務所は好きじゃない。二律背反を抱えて悶々としていた。
もう一つの懸念が、他界隈のファンの反応だった。
正直この状況でジャニーズのアーティストとコラボなんて、嫌じゃないだろうか。「余計な邪魔をするな」と思われても仕方ないのではないか。
第一報の興奮が冷めてきた途端、私は急速にネガティブな思考に陥った。余計な罵声を見ないよう、SNSからも距離を置いた。
BESTYとMINIからの思いがけない言葉
それでも、せっかくのコラボだ。
まずはTravis Japanと共演するBE:FIRSTとINIの曲を予習しよう。その方が絶対に楽しめる。YouTubeで彼等のパフォーマンスを観ると、当然のようにコラボへの期待は高まった。
ああ、こんなに素晴らしいグループとTravis Japanは共演させてもらえるのか。なんて光栄なことだろう。
嬉しくなった私は折角だからとコメントを残すことにした。だがジャニーズ事務所へのバッシングが蔓延る今、私がTravis Japanのファン、通称トラジャ担であることは伏せるべきか…
そう悩んでいると、こんなニュアンスのコメントが目に入った。
「トラジャ担の皆様、わざわざRocketeerの予習にお越しいただきありがとうございます!MINIの私も当日を楽しみにしています!」
…え?
もしやと思ってTravis Japanの動画コメント欄を開いた。
「BESTYです!音楽の日の予習に来ました!Travis Japanさんもレベル高くてびっくりしました!早く本番観たいです!」
えええ???
貶されるどころか…むしろ歓迎されてる?!
他のコメントも読み漁った。
コラボ相手の予習に来た私以外のトラジャ担と、それを歓迎するBESTY(BE:FIRSTのファン)やMINI(INIのファン)。
逆にTravis Japanの予習に来てくれたBESTYやMINIに、そのお礼を言うトラジャ担。
コメント欄は暖かさに満ち溢れていた。
それは音楽の日放送直後も続き、互いの健闘を称えあう言葉が飛び交った。
他界隈のファンがTravis Japanの実力を認めてくれたこと、そしてトラジャ担のことを尊重してくれたことは本当に嬉しかった。
彼等の言葉で、私はトラジャ担であることを改めて誇りに思えるようになった。Travis Japanをを好きでい続けていいんだと確信できるようになった。
止まらない他界隈との交流
9月7日に行われたジャニーズ事務所の会見以降、世間の風当たりはさらに強くなったが、Travis Japanと他界隈の交流は留まることを知らず、何か起きる度にファン同士の垣根を超えた交流が生まれた。
&TEAMとLUNÉ
まず9月14日放送のNHK MUSIC EXPO 2023だ。
ここでTravis Japanは&TEAMとコラボパフォーマンスを披露。共に音楽の日に参加しながら接点の無かった2組のコラボを他局で実現できたのは、潮目の変化を感じる。
GENERATIONSとDREAMERS
GENERATIONSのメンバー佐野玲於は、音楽の日放送後、こんな投稿をした。
それからしばらく経った9月27日、関口メンディーと中務裕太によるCandy Kissが投稿された。Travis Japanには無いワイルドなテイストは新鮮だった。
そのお礼のような形だろうか。今度はちゃかまちゅ(宮近海斗と松倉海斗)の2人によるDiamondsが投稿された。
この経緯は関口メンディーのVoicyでも語られてるのでぜひ聴いてほしい。
99 PERCENTに寄せられた声
そして9月21日、我らがTravis Japanの新作ダンスビデオが公開された。
コメント欄はもちろんトラジャ担の喜びの声で溢れていたが、日が経つにつれて他のアーティストのファンからも称賛の声が集まった。
他担ことジャニーズ所属の別グループを応援するファンのコメントなら以前からあった。しかし今回はそれだけではなく、これまでTravis Japanと交流してきた別会社に所属するグループのファンからも多くの声が集まった。
Travis Japanのファンか否かに関わらずこれだけ沢山の声援を集めることができたのは、ひとえに7人の積み重ねてきた努力の賜物だろう。それが認められたような気がして私まで嬉しくなった。
上記動画はフルバージョンではないものの、投稿から2週間ほどで100万再生を突破。この記録はトラジャ担だけではなく、他界隈のファンの力もあってのものだと思っている。
全てのグループとファンダムに感謝を込めて
所属事務所の不祥事という逆風の中、Travis Japanのことを認めてくれた他界隈のファンの皆様には本当に感謝したい。
昨今の互いの推しを尊重しあうことができる風潮は、ひょっとしたら日本の音楽シーンを変えるきっかけの一つになるかもしれない。
最後にこの記事に挙げた各界隈のファン皆様に感謝を込めて、各々の新曲の宣伝で閉めさせてもらう。