「漢字指導法」途中経過
土居正博先生の「クラス全員が熱心に取り組む!漢字指導法」を読み、今年度少しずつ実践を取り入れてきた。
決して、うまくいってます!とは言い難い状況もあり、落ち込んだりもしたけれど、今までの無思考に近い漢字指導(指導とも言えない、ただやらせるだけ)よりは断然手応えを感じている。
最近「漢字指導の新常識」も拝読したことで、自分の学級でうまくいっていた点と、そうではなかった点が少し整理されたので、記録しておこうと思う。
スキル音読
毎回国語の開始に3〜5分程度時間を取って行ってきた。効果抜群。どの子もこの時間はイキイキと活動しているように感じている。全員で毎回授業のはじめに声を出すことで、雰囲気もよくなってきている。
ただ、1周目で満足してしまう子が多い。これからは『時間内に何回読めたか」記録していくのも良さそう。
また、読みのテストはできていなかった。チェックもしかり。効果をきちんと可視化して、フィードバックするという意味で、読みテストや読みクイズを今後は行っていく。
ドリル学習
「漢字ドリルの進め方」の基本的な部分は本に書かれている通りに指導できたし、ずいぶん定着していた。
学びの「上限」を取り払う
と書かれている通り、得意な子がどんどん先を走ってくれた。休み時間などにどんどん進めてスキルを終わらせたり、「テスト熟語だらけ」に喜んでチャレンジしたり。ペアチェックがそこここで自然発生したり!こうして振り返ると、本当にすごいことだなぁ。もっと価値づけていればよかった。今からでもしっかりできてることは認めていこう。
だが、スタートが6月中旬〜と遅くなってしまったこともあり、大半の子が夏休みまでに終えることが出来ず、やり残した箇所がある状態で夏休みを迎えてしまった。スケジュールにそもそも無理があったのでは、と大いに反省。
しかも、時間を確保しなくちゃ…という思いで授業の中で時間を多めに取ったことが、逆に仇となった。“漢字は授業中にするもの”という認識が強くなり、できるのに自走しなかった子がいるように思う。さらに、全員のチェックの時間が重なって待ち時間も増えた。もっともっと手を離してもよかったのかなぁ。私が子どもを信じられなかったのかも。
そして時間が取られたことで、一番支援がいる層へのアプローチが一番手薄になってしまった!ここが一番の反省点。
自走できる子を増やし、手厚くフォロー。
セルフチェックとノート練習
新たな指導法を導入して、正直、スキル音読とドリル指導だけで手一杯だった。そのことが、漢字の定着率の悪さに繋がっている。やはり、ドリル指導とセルフチェック、ノート練習はセットなんだなぁ。
子どもの中にもまだまだ、チェックは先生がするもの、という意識が根強い。セルフチェック→ノート練習の流れを丁寧に伝えていくことが、9月からの課題である。それが先にも書いた自走できる子を増やすことにつながるはず!
これから
夏休み前、意を決して行った抜き打ちテストの結果は芳しくなく…うまくいかないなぁと落ち込んだし、コロナで時間が少なかったせいにしたくなっていた。
そういう私にとっては、「漢字指導の新常識」がすごく良いタイミングで発売となり、振り返る良い機会をいただいたように思う。
時間の問題以上に私の進め方が穴だらけだった!でもどう修正していくかが見えているので、よしこれからは!とワクワクしている。
学年末には、「これだけ成果が出た!」と言えることを目標にして、残り7ヵ月弱、取り組んでいきたい。