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家族計画ってなに?⑤

家族計画についての記事も5つ目になりました。
今後のご自身の家族計画や避妊の手助けになれると嬉しいです。

今回は前回の『家族計画って何?④』に引き続き、避妊に失敗した場合や、予期しない妊娠をしたかもしれないと思った場合や、実際に妊娠した場合の対応について説明していきます。


もし、予期しない妊娠をしてパートナーや家族と話し合った末、「うまない」「うめない」という選択をした場合、そのための準備が必要となります。


医療処置などを行い、妊娠を終わらせる行為を『中絶』といいます。
日本には「母体保護法」という法律があり、その中で人工妊娠中絶に関することや、人工妊娠中絶を行うことができる条件などが決められています。
つまり、どのような場合も中絶ができるわけではないということを知っておいてください。

【人工妊娠中絶】
妊娠の継続をしないと決めた場合、産婦人科での手術が必要になります。
日帰りの手術ですが、本人とパートナーの同意が必要で、麻酔も使うので、診察に行ってすぐに手術というわけにはいきません。(未成年の場合は保護者の同意が必要になります)また、保険適応外ですので全額自費負担となります。
そして、知っておいて欲しいのは、この手術は妊娠12週を越えると受けることができません。
もし12週を超えた場合、普通の分娩と同じ扱いとなります。


【中期中絶】
妊娠週数が12週を越えて、妊娠を中断する場合には「中期中絶」という方法で赤ちゃんを体外に排出することになります。これくらいの週数になると、赤ちゃんのかたちはしっかりできてきています。数日の入院が必要になり、それに伴い費用も大きくなります。
子宮の出口を開く処置を行い、子宮の出口がある程度開いたのを確認した後に、陣痛を起こす薬剤を使用し分娩をすることになります。
12週を越えて分娩をした場合は、通常の分娩とほとんど変わらない扱いとなるため、色々な書類の提出も必要になります。
また、赤ちゃんの火葬なども必要になります。
つまり、目で見てしっかり赤ちゃんの姿が確認できるということです。

色々な事情があると思いますが、週数が進めば進むほどこころやからだへの影響は大きくなります。一日でも早く決断して、行動することをおすすめします。

また、中絶という選択肢はは22週を越えるとなくなります。
現在の医療の進歩により、22週を過ぎた赤ちゃんは体外で生きることができるからです。
見た目も、小さな赤ちゃんです。
髪の毛も爪もしっかり生えてきていて、性別も分かるくらいです。
生きて生まれることができない小さな赤ちゃんのお産のお手伝いは、医療者としてもつらいものです。
妊娠の希望がないのであれば、そうならないように自分で心掛けることが一番です。

現在では妊娠の希望がない方が妊娠することを『予期せぬ妊娠』といいます。
「予期」とは前もって期待すること を意味します。


しかし、、、、

本当に予期できないことなのでしょうか?

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