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家族計画ってなに?④

家族計画ってなに?①~③で、主に避妊の方法などについて書いてきました。
妊娠を希望していないのであれば、避妊法を用いて避妊をすることが一番の方法です。
でも、もし避妊に失敗した場合や予期しない妊娠をしたかもしれないと思った場合、そして実際に妊娠した場合の対応について『助産師note 家族計画ってなに?④~⑤』で説明していこうと思います。

あなたは、自分自身の月経周期について知っていますか?
そして、そのサイクルの中で排卵がいつ頃おこっているのか知っていますか?
まずは、自分自身のからだのしくみを知るということから始めることをお勧めします。

今の時代、自分の月経周期を知るための無料アプリなどもたくさんあります。
そのようなものを使えば、簡単に自分の月経周期や妊娠しやすい時期などを知ることができます。

まず、「月経周期」という言葉を知っていますか?
月経周期とは月経開始から次の月経の前日までの日数のことをいいます。正常な月経周期は25~38日です。そして、月経がはじまる14日前ごろに排卵が起こると考えられています。
卵子は一般的に24時間くらい受精可能な状態を維持でき、精子は3日~1週間生存するといわれています。つまり、排卵の時期あたりで避妊なしのセックスをすれば、妊娠の成立の可能性が高まるというわけです。

そもそも妊娠の成立って、どういう状態をいうのでしょう?
卵子と精子が出会って、受精することが妊娠の成立ではありません。
受精して、その受精卵が細胞分裂をしながら子宮まで移動し、さらに子宮内に着床することを妊娠の成立といいます。だいたい、受精から妊娠の成立までに約一週間かかります。

なので、避妊に失敗したとしても【緊急避妊薬】というものを最終手段として使うことができるのです。

緊急避妊を使用しなかった場合や、タイミングが遅く効果がなかった場合は、妊娠が成立しているか否かの確認が必要になります。



妊娠したかも、、、と思ったら、


【妊娠検査薬】
妊娠検査薬はドラッグストアなどで購入可能なもので、自分自身でキットに尿をかけてチェックできる簡単なものです。結果も1分程度で出ます。        月経開始予定日を1週間くらい過ぎても月経が来ない場合、使用してみることをお勧めします。
検査をすることが不安だったり、怖かったりするかもしれませんが、不安に思っていろいろ考えているだけでは、何の問題も解消されません。

【産婦人科を受診】
妊娠検査薬の結果が陽性であった場合、産婦人科で妊娠の確認の診察が必要です。
受精卵が子宮内に着床して妊娠が成立することを正常妊娠といいますが、時々子宮以外の場所に着床して妊娠が成立することがあります。
そうなった場合、妊娠を継続することは難しく、手術などをして受精卵を取り除くことが必要です。                             妊娠検査薬で妊娠しているか否かのチェックはできますが、受精卵がどこに着床しているかは産婦人科で診てもらうしかありません。
どうかな?とおもったら、まず産婦人科を受診しましょう。


【パートナーと話し合う】
妊娠が確定したら、パートナーとしっかり話し合いましょう。
妊娠を継続するか否か、ひとりで考えて決めることは難しいかと思います。どのような決断を出したとしても、その後のあなたの人生や生活が大きく変わる決断になると思います。
また、あなたが未成年の場合、あなたとパートナーだけでは決めることができないことがたくさん出てくると思います。勇気や覚悟が必要だと思いますが、ご両親にも話しましょう。


妊娠が分かったら、どのような選択をするにしても、1日でも早く行動することをお勧めします。
もし、「うまない」「うめない」という選択をした時、身体の変化や胎児の成長が進めば進むほど、あなた自身への影響も大きくなっていきます。

まずは、自分自身で自分自身の身体を守ること。
そして、自分だけで抱え込まないこと。

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