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結論を端的に、じゃなくストーリーで書いてみた
こんにちは。フリーランスのきゃめです。
こちらは以下noteの続編です。
転職とか案件探しのときにエージェントの人に職務経歴書を見てもらうと、「もっと端的に」とか「人事は忙しいから全部は読まない」とか言われませんか?
それは事実なんだと思うんですけど、私はその「選ばれるためには相手の土俵に乗らないといけない」みたいな窮屈さが嫌でした。
人間の良さが、たった数枚の紙きれでわかるわけないだろ。
と思うし、人となりは細部に宿ると思うんです。そこを削ぎ落としたアウトプットで何を見るんじゃ。
最終的に何をやってどうだったかはもちろん大事。でもそれよりも、この人はどう考えてどう動く人なのかがわかったほうがもっと大事なのでは?とも思う。
「そこを見ていくのは面接で、書類選考は足切り」なのは理解しています。
でも書類上は魅力がイマイチ見えにくい人はいると思うんですよ。面接に呼ばないのはもったいなくない?って人が相当数いるはず。
そういう人は書類上キラキラしている人と真っ向から挑んではいけないと思うんです。自分に勝ち目があるやり方で勝負しないと。
私はフリーランスですが、専門分野のプロではない、いわゆる「なんでも屋」です。オールラウンダーとかジェネラリスト、いろんな呼び方がありますが、広く浅くなんでもできるタイプです。
こういうタイプは組織の中に入れば抜群の存在感を発揮すると思うのですが、外の人からは魅力的に見えません。良さがイメージしにくいからです。
私もいまだに自分のキャッチコピーがこれなので、
「とりあえず一緒に会議に出てほしい」って言われる人
言語化しきれているとはいえないかもしれません。
なので、自分がどういうときにどういう振る舞いをするタイプの人間なのかを書くためにnoteを開設しました。
読んでいただいた方に疑似体験(いっしょに働いたことがあるような気持ちになる体験)をしていただきたいからです。
ひとつ例を書いてみますね。
入社2年目のときにやった仕事です。(職務経歴書には載せてないけど、当時はがんばったから、noteに書いて昇華したい。笑)
職務経歴書的に書いてみると
メーカーでの業務改善:FAXで行われていた業務のオンライン化
以上!です。
売上200%UPもないし、コスト削減もないし、MVP表彰もない。しょぼー。
でも、管理系の部門にいると、わりとこういう仕事ありません?
数字には見えてこないんだけど、事業を進める上で絶対に必要な仕事。
よく考えるとまあまあ難易度も高めなんだけど、別にできたところで誰からも褒められなくて、でも失敗するとめっちゃ怒られるような地味めな仕事。
会社の仕事は、専門職だけでは回らないんです。
専門職の方々を活かせるスキルを持ったジェネラリストが必要です。私はそのジェネラリスト側です。
続いて、同じことを違う書き方で書いてみますね。
ストーリー的に買いてみると(長いです)
メーカー勤務時代。業務改善の一環で、工場で長年FAXで行われていた業務をオンライン化させました。
(ここでのオンライン化のいう単語は「紙とFAXでやっていた業務をシステム上でできるようにする」という意味で使ってます)
オンライン化させるには、業務の全体像を把握したうえで、新しいフローを作っていかないといけません。
でもそもそも関係者の誰も業務の全体像を把握していないところからのスタートでした。
一定以上の規模の会社だと、よくありますよね、こういう現象。
細分化された現場レベルの作業マニュアルはあるものの、その作業がシステムとどのようにつながっているか、他部署との連携はどのような仕組みになっているのかとかは誰も知らないし、導入した人も残っていない状態。
こういうケースは地道に関係者に聞き取りをして、まず業務の全体図を描くところから始まります。
だいたいのケースでは、聞き取りをしても誰も知らないことがいくつも出てきます。
なので「こうなっているんだろうな」という仮説を立てて、知っていそうな人に確認したり、実際にシステムを使ったりして想像しながら、全体像を作っていきます。
この事例でも、まずは関係者へのヒヤリングを行いました。
現場の担当者、システム部門の担当者など複数人に聞き取りをして、現在やっている業務のフロー図を作成しました。
どのタイミングでシステム上どんな情報を紐付ける必要があるのか等の細かいことまで確認してフロー図に入れ込みました。
15年ほど経った今でも覚えているのが、一箇所、意味のわからないフローがあったこと。
なぜここでこの処理を入れさせているのかがわからない。現場に聞いてももちろんわからないし、システムの人もわからない。なぜなんだ。ここでこの処理をしても、ここのシステムには反映されないのに…
しばらく悩んで、ふと答えに気づいたときの達成感たるや。そしてこのフローを考えたであろう人の思いを想像できたときの感動も、言葉には言い表せないほどでした。
その人が今もまだ生きていたら、きっと駆けつけて「わかりましたよー!」って握手を求めた気がします。解明するって、ホント面白い。
そんなこんなで現状を把握できた後は、これまでFAXでやっていた業務をオンライン上で行うための具体的な流れを考えていきます。
自分で実際に手を動かしてやってみて、これならいけると思えたらフロー図に起こします。複数の部署が関わる場合は、どこか特定の部署だけに負荷がいかないよう多面的にチェックが必要です。
新しいフローを作成したら、マニュアルを作って現場の担当者に説明していきます。これまで電話とFAXで仕事をしてきた年配の方も多いので、丁寧な説明を心がけました。
マニュアルを作るときには、担当者が辞めても、マニュアルだけがひとり歩きしても誤解を生まないよう、わかりやすい表現を重視して作りました。
この経験を通して、ヒヤリングする力、見えない業務を想像する力、仮説を立てて検証する力、複数の視点から見る力、資料作成力、レクチャー力が鍛えられました。
この仕事をやっているとき、めちゃめちゃ楽しかったです。
誰も知らない「業務の全体像」を、関係者のヒントをもとに解明していくのが謎解きみたいで面白かったんだと思います。
私は知的好奇心が刺激されるとやる気が湧くタイプです。どうなっているのかを理解したいし、なぜそうしているのかも理解したい。
その反面、ルーチンワークは苦手です。できるとわかっていることをやるのが辛くて、慣れてしまうと急激にやる気をなくします。
いつもやったことがないことをできる環境を探しています。常に新しい発見や、学びが欲しいんです。
なので、新しい仕事が「一度やったことがあること」だけだった場合、なんとかしてやったことがない要素を仕事内容に付け加えようと交渉する傾向があります。
フリーランスのくせに未経験の要素があることをやりたがるなんて超絶ワガママなのは自覚しています。
でもそうしないとやる気が出ないから仕方ないんです。自分がモチベーション高くやれる環境をつくること、そして特性を相手に伝えることも大切だと思っているので、言葉にしておきます。
・・・いかがでしょう。
だいぶ長くなってしまいましたが、一文で書くよりはずっと「私がどんな仕事ができるのか」がイメージしやすいのではないでしょうか。
さらに言うと「わからなくても投げ出さずに聞き続けそうな姿勢」とか「実際に手を動かして試す現場力」もありそうだと伝わるのではないでしょうか。
世の中に「言われたことはできる」「マニュアルがあればできる」人はたくさんいるかもしれません。
でも「誰も全体像をわかっていないことでもフロー図にできる」「新しい運用フローを作れる」「マニュアルを作れる」ができる人となると、ぐっと数が減ってきませんか。
もっというと「業務を設計しながら、マニュアルを作りながら、実務もまわせる」人となると、さらに減ってくると思います。
こういう人をとりあえず会議に呼んでおくと「よくわからないけど、なんか全体的に回収してくれそう」な気がしてきませんか。
という感じで、なぜ私を会議に呼んでおくと便利なのかを、これからのnoteで説明してみようかなと思ってます。
こんな長いもの、忙しい人事は読まねーよって感じかもしれません。その通りだと思います。でも、興味なければ読んでいただかなくて結構ですと思ってます。
そもそも生きていく上で100社中100社に評価される必要なんてないです。
転職するなら1社に決まればいい。フリーランスで案件を獲得して生きていくなら、生きていけるだけの案件数を獲得できればいいんです。
でもね、
・100社に応募して、書類で10社通って、面接で1社に決まる
・10社に応募して、書類で9社通って、最終的に1社に決まる
このふたつ、結果は一緒なんですけど、心の消耗度合いが全然違うと思います。前者は90社も書類で落ちてるから。
落ちるのってやっぱ凹むんですよ。わかっていても。特に書類で落ちやすいタイプは不利。落ちるのは仕方ないけど、落ちる数は減らせるなら減らしたい。
そうするためには、母集団の精度を上げる必要があります。
読んでいただく人を、興味を持っていただけた人だけに絞るのです。
興味ある人だけに読んでいただけて、その上で信頼していただいて、相性がよさそうだったら一度お話ししてみませんか。
そんな個人プラットフォーム的な感じを実現したいのがこの個人noteです。引き続き、実際の事例をいくつか紹介していきますね。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。