先週スキを集めた記事に選ばれました! +出産の話※グロテスクな描写があります
こんにちは、ログインしたらこれが表示されました。
基準はわかりませんが、うれしいです。
3日坊主で、用事も重なり、モチベーションが下がりかけていたのですが、おかげでまた書きたいと思えました。(笑)
今日は前回の続き、出産の話をしたいと思います。
1人目:逆子による帝王切開
1人目の長男は妊娠中から逆子が治らず、このままでは予定帝王切開になると診断が下りました。
「いまどき帝王切開は多いっていうし、ま、いいかー」
とはじめは思いました。
夫の母(義母)も帝王切開で夫を産んだらしく、「同じね~」と笑い合ってさえおりました。
知識がなにもなかったのがむしろ良かったのだと思います。
しかし出産が近づくと、色んな人が「逆子が治るように」とお守りやアドバイスなどを教えてくれたりして、通常の心なら「心配してくれてありがたいな」と思えるはずが、妊娠中で情緒が不安定だったのか「逆子で帝王切開なのはいけないことなのではないか」とネガティブに考えてしまったのです。
赤ちゃんが無事に生まれて、母親も無事に生まれる。それ以上に望むものはないと頭では分かっているのに、周囲の人から掛けられる声・感情と自分の納得したはずの考えが矛盾を起こしてパニック状態になっていました。
正常に考えられる今だからこそ分かりますが、妊娠中は体も脳内も異常です。通常では考えられないほどネガティブになります。
「どんな言葉が妊婦さんの敏感な気持ちに突き刺さるか分からない、最低限のお祝いの言葉を述べて、余計なことは言わない。」
これは、妊娠中、出産後、育児中、すべてにおいて言えることです。
この記事を読んで下さった方には、ぜひ心の片隅に置いてくださると幸いです。(自戒を込めて)←つい言いたくなる。
2人目:前回帝王切開による予定帝王切開
2人目、長女の妊娠の経過はとにかくつわりがキツかったです。
1人目の時は平均的につわりがひどいと言われる妊娠3カ月目に2週間ほど気持ち悪かっただけで、あとは何ともありませんでした。
1人目の妊娠が楽だったせいで、妊娠・出産を舐めていたのです。
24時間、常に気持ち悪く、ずっと荒波の上をゆく船に乗っていて船酔いしてるような感覚でした。
食べ物が基本的にすべて気持ち悪いため、痩せていきました。お腹は膨らむのに、他はどんどん細くなり、臨月でも体重が+5キロでした(標準は+10キロ前後)
原因不明の難聴・耳鳴り、物忘れがひどく、「情けない」と感じていました。
そんな中でも唯一食べられたのが、マクドナルドのフライドポテトでした。
フライドポテトの味が口の中にある時間だけ、気持ち悪さから解放されました。
「終業次第保育所で息子を受け取り、その足でマクドのドライブスルーへ行く」
これが日課となっていました。
同じ人が妊娠してもつわりが軽い場合と重い場合もあり、その妊娠(子ども)によって違うのだということを実感しました。
そして迎えた帝王切開2回目。
なぜか1回目になかった恐怖がありました。
「もし私が出産で死んでも大丈夫なように」と身辺の整理をはじめたのです。
「保育園の物はここ」「マイナンバーカードはここ」などと、これまで自分だけが把握していたことを夫に共有しました。
また情緒が不安定になっていたようです。
帝王切開の前日に入院した日は恐怖で手と足が震えていました。
まったく無意識でしたが、1回目の帝王切開がトラウマになっていたようです。
1回目は「これから何されるか分からない」のが良かったのですが、
2回目は「これから背中に長い針の麻酔注射を受けて、赤ちゃんはすぐに出ていくけど、意識のある中で1時間以上内臓をいじられる」と知っているから、恐怖でいっぱいだったのです。
自分の内臓を見たら精神が安定した(サイコパス)※グロテスクな描写があります※
※以下はグロテスクな描写があります。閲覧は自己責任でお願いします。
自分で手術台に登って横になったときが恐怖の最高潮でした。
「やっぱり産むのやめようかな」
なんて無理な考えが頭をよぎります。
ふと天井のライトを見上げると、ライトの反射鏡(?)のようなものに、これから切開予定の自分のお腹が映っているではありませんか!
通常、患者からは施術箇所か見えないように首から下にシートがかけられています。
しかし、天井のライトの反射鏡にちょうど良い角度で患部が映っていたのでした。
「患部が映っていることを看護師さんに言ったら、隠されてしまう」
咄嗟にそう思いました。
「赤ちゃんが生まれるところをこの目で見たい」
なにも告げないまま施術が始まります。
そして赤茶色の消毒液(?)が塗られた腹の皮膚にナイフのようなものがスッと走ると真っ赤な内臓が現れました。
思っていたほど血が噴き出るということはなくて、にじみ出てくる血を先生がたまにタオルで拭う感じでした。
自分のお腹がどのように切られているのか、つぶさに観察しているうちに恐怖はどこかへ消えてしまいました。
たぶん、おそらく、本来は患者が目にしてはいけなかったのでしょうが、私限定で精神が安定するという効果が得られました。
手術後半では、私の腹を縫う先生と「明日の金曜ロードショーのコナン絶対見ないとね!」なんてオタトークを繰り広げる余裕までありました。
絶対におすすめはできないが、もしかしたら恐怖が吹き飛ぶかもしれない出産体験を紹介しました。
また長くなりましたので、3人目の話はまた次回にしたいと思います。