双子妊娠期(不妊治療クリニック卒業〜妊娠3か月)
2023年3月、8週6日に不妊治療クリニックを卒業し、その足で母子手帳をもらいに行った。
そこでは、双子三つ子といった多胎向けのパンフレットや支援の情報をたくさんもらった。
恥ずかしながら「多胎」という言葉も「社会資源」という言葉も、双子を妊娠するまで知らなかった。
それから双子の情報を集め始め、双子プレママプレパパ向けのセミナーにも参加した。
けれど、初めての出産、育児。
何がわからないのかもわからず、ただ漠然とした不安があった。
とにかく人手が必要だということはわかり、使えるものは使おうと決意。
家に色んな人が出入りすることを考えて、片付けをし、収納を見直し、ラベリングしたり収納マップを作ったりした。
元々人に頼ることが苦手な性格だが、この双子妊娠は、周りを頼りなさいというお告げだと思うことにした。
9週5日、転院。
不妊治療クリニックで、双子ということで大きな病院を勧められたため、自宅から近くの総合病院に決めた。
以前夜間救急で通院したときによい印象があったから、迷いなくそこに決定。
初めて行く場所で、肌に合う合わないという直感は大体当たっていて、そういう感覚は大事にしている。
食事が豪華とかエステやヨガ付きとかは正直どうでもよく、ただただ無事に生まれてくれればよかったから、通いやすければ何でもよかった。
初診では、双子妊娠・出産のリスクを説明され、出産前は管理入院になることも多いと聞いた。
双子は異常妊娠、育児の大変さは2倍じゃなくて2乗、いつ管理入院になるかわからない…
調べれば調べるほど困難な状況が目につき、ハッピーマタニティライフとは到底いかなかった。
それでも念願叶っての妊娠で、これでダメなら一旦治療を休憩しようと思っていた最後の2つの凍結胚移植で、2人が一緒にお腹に来てくれたことはとても幸せだった。
つわりは軽いほうだったと思う。
仕事中は気が紛れて辛さを感じず、帰宅途中から気持ちが悪くなったが、食べづわりで、何かを飲み食べしていれば比較的落ち着いた。
好んで食べていたのはフルーツやゼリー。
苺の季節だったから、週末に苺のパックを買ってちょこちょこと食べていた。
今でも苺を見ると、妊娠初期の頃を思い出す。
11週頃にはつわりはだいぶ落ち着いた。
私は妊娠後期に入るまで、健診は単胎妊婦さんと同じくらいの頻度だったと思う。
多胎は健診回数が特に後半多くなるため、健診チケットが多めに配付される。
3、4週間おきの健診は毎回緊張し、2人の心音が聞けるとほっとした。
この時期は、つわり以外は大きな体の変化はなかった。