島ぐらし22日目〜新たな仕事
新たな仕事・・と大きく書いてしまったが、特別に役割や内容が変わるということではなく、夕方から夜のシフトに入ってねという具合だ。
でもいつものルーチンが変化するのはちょっと身構える。
午前中の勤務を終えて、夕方まで時間が空く。
ならばといつもとは違う浜へ行ってきた。
いつもは東側。今日は西側。
こちらの浜は夕陽を見に何度か訪れているが、昼に行くことは少ない。
日陰があまりなくて暑い。
そして部屋でほんのちょっと昼寝をして、夕方の風にあたりながら準備をする。
私が住んでいるコンテナハウスの横は、とても広い野っ原。
時々ベンチに座ってお茶を飲む。優雅に思われるかもしれないが、最近まで蚊がすぐにやってきていた。
そういえば、今日は刺されなかったな。秋だな。
夜のお食事処には、島人や海人がやってくる。
「ねえさん、どこからきたのか?」何人かに聞かれた。
しまくとぅばは分からないけど、ちょっとしたジョークを言ってくれていたのは理解した。
夜の島のおいちゃん達は面白い人が多い。
帰り道は真っ暗な道を覚悟していた。
前に島に訪れた時は夏至の頃で、新月の頃だった。
夜道のその暗さに恐れおののいたのだが、今日は違った。
そう、満月。
そういえば今日、島に訪れた女性と少しお話をした。
岩手から半年前に沖縄に移住。新天地に心を弾ませてきたけれど、今、疲れているらしい。
「私なんか三週間ですでに疲れている。環境を変えるって本当にストレス。特に人間関係はどこに行っても。」・・そんな内容を関西弁で話したら、そうそうってその女性の顔がちょっと明るくなった。
楽しみを見つけないとやっていけないよね。これが私たちが出会って短時間で一致させた意見。彼女は三線を習い始めたらしい。いいな。
船で渡った港から徒歩三分のところに住んでいらっしゃるとのことなので、またばったりお会い出来るかもしれない。。