グローバーピアノ教本・導入編1/2
~P9 けんばん・がくふの読み方
①2つ並びの黒鍵、3つ並びの黒鍵をさがす
②一番低い鍵盤から鳴らし中央のドを境に鍵盤で低い音、高い音の違いを弾き聞き分けていく(中央のCより左は低い音とする)
※C・・・イタリア音名のド、レ、ミではなく英語読みのC、D、Eと読む
③2つの黒鍵、3つの黒鍵それぞれで、音の高いほうから低いほうへ、またその逆を弾く。すべての鍵盤を中指で(3の指)
④譜表、低音部記号(ヘ音記号)、高音部記号(ト音記号)。指番号
大譜表、音の呼び方(A、B、C、D・・)
線と間の音符
※以下、音名は英語読みではなくドレミで変換
P10~曲に入る(基礎的な内容)
①どうぶつえん(♩、二分音符、4分の2拍子、右手1と2の指)
音は右手でドとレのみ。2拍子の強弱についても触れておくとよい。常に一定のテンポで弾けるように。
②いたずらくまさん(左手1と2の指)
左手でドとシのみ。
③ピエロ
一曲の中で前半は右手、後半は左手で弾くメロディー
④しろいこうま(符点二分音符、4分の3拍子、右手3の指)
3拍子のリズム、拍の強弱についても練習すべき。音はドレにミが加わる
⑤あめのひ(左手3の指)
左手のみの曲。音はドシに加えラ。レガートで次の音につなげられる様に。
最後の小節のドは、晴れるといいなという想いの希望、前向きな気持ちが感じられる為音の流れで暗い又は明るい印象がえられることを聞き分けられるとよい。例えば、最後3小節目からドシラーシーラーに変えて弾いてみると暗い。
⑥こもりうた
すべて符点二分音符で、一段目は右手。二段目は左手。
まだ強弱記号は出てきていないが、こもりうたというタイトルと歌詞、音の運びからどのような大きさで弾けば良いかなどをイメージし、響きはどうかよく聴きこだわって弾いてみる。
⑦インディアンがやってくる(全音符、4分の4拍子)
4拍子の数え方、拍の強弱についても触れるとよい。この曲から伴奏パートがあり、伴奏にはアクセントがついている為強拍を弾きながらよく感じられる。
⑧ホット・クロス・バン(4分休符)
4拍目に四分休符がつく。ホットクロスバンとはイギリスの菓子パンのこと。左下にあるエッグフーヤンとは、中国のオムレツのこと。エッグフーヤンはすべてに♯が付き同じメロディーでも違って聴こえるため面白い。慣れたらドからではなく他の音から始めて弾いてみるのも楽しそう
⑨つきりょこう(スラー、フレーズ、右手4の指)
初めて4の指右手ファを使う曲。右手から左手に変わるとき遅れず、そして切れないようにしたい。四分休符の存在も忘れないように
⑩へいたいのこうしん(フォルテとピアノ)
初めての強弱記号。イラストなどをもとにへいたいさんの行進にどのようなイメージがあるか(かっこいい、つよい、みんなで合わせて歩く等)引き出して、フォルテで表せると良い。pは、へいたいの様子をまねした小さな子供等をイメージして少し弱く弾いてみるとストーリーになる。
⑪たこ(左手4の指)
上段は右手、下段は左手に交代。楽譜を読む時点で楽譜のどこに注目すべきかを確認する。フォルテ、スラー、四分休符、ピアノ等。フォルテ部分は近くに大きく見えていたタコが、下段のピアノになるころには遠くに離れて小さくなっていくのを表しているとイメージ。左手で初めて4の指ソが出てくる。
⑫こだま(タイ)
タイの定義についてあまり詳しく書いていない為補足が必要。手拍子でリズム打ちをしながら伸ばす長さの感覚を覚えそれからピアノに向かうと良い。この曲では、フォルテとピアノが交互にあるため始めはゆっくり弾かないと表現が難しい。休符の存在も忘れがちになるがよく確認
⑬アヴィニヨンのはしで(右手5の指ソ)
Medium Loudという表記は中音量でという意味。フォルテとピアノの間と捉えておくと良い。ドドドーレレレー(←元気なイメージ)とそのあとのスラー部分はきちんと弾き分けられるように。しかし、ドドドーと同じ音がスタッカートにはならないように注意。初めて右手で5の指ソが出る
⑭くさけいば(左手5の指)
一曲通してフォルテ。右手と左手交互が忙しいために遅れないように弾く前によくポジションを確認しておく。フレーズも細かくわかれているのでひとつづつ取り出して練習し最後に一曲通して弾けるようにする。
⑮あさのうた(rit.)
作曲家グリーグの有名な曲。一曲通してピアノ。朝の静けさ、空気の澄んだ様子を音で表現できるとよい。スラーを意識しつつ出している音がきれいに澄んでいるかよく聴きながら弾く。曲の最後にリタルダンドがでてくる。不自然に遅くするのではなく自然に音楽がゆっくりと終わっていくような表現を身につける。
⑯きゅうふ(4拍子の時の全休符)
後に3拍子での全休符も出てくるが、この時に、1小節休みということを習得してしまっても良い。全音符で伸ばしている時のカウントと休みのカウントに差がないよう確認
⑰かえるのこ
一曲通してフォルテで音階になっている曲。長いスラーに注目し綺麗に音を繋いでいく。下段の最後2小節は1音飛ばしになっている為すこし難しい。テンポが遅くなることなく弾けるようよく練習すべき箇所。
⑱ポンポンじょうき(スタッカート、両手)
フォルテとピアノでのスタッカート奏法。コントロールが難しい箇所。スタッカート部分は初めて両手で同時に鳴らす。舟の汽笛3回は本来一般的に出港の合図らしいが、曲の最後の歌詞では舟がくるとされている。
⑲はとどけい
最後の小節のスラー部分を抜けばすべてスタッカート。ピアノでスタッカートの為、コントロールが出来ず突然大きな音になってしまったり、音が消えてしまうなどのミスをしやすい。4拍子をしっかりと捉えてはやくなってしまうことがないよう、慣れたら時計の針にも見立てられる為メトロノームを使用してみるのも良い。
⑳なつとおわかれ(3拍子の時の全休符)
歌詞を歌いながら弾くとスラーのフレーズが感じ取りやすい。お手本を聴きながら横にゆったりと揺れる、もしくは手を大きく揺らすと曲の雰囲気がつかめる。最後rit.のあとにきれいなハーモニーとなる音を両手で弾いて終わる。その音を聞いて、楽しい夏だったのか悲しい夏だったのかイメージしてみると良い
㉑とけいのかね(♯とペダル)
シャープはファにつく。最後まで踏み変えずにダンパーペダルを踏む。曲になれて弾けるようになったら、1オクターブ上げて弾き響きを聴く。ペダルに意識がいくことにより、休符の時も音を伸ばし続けてしまうこともよくあるため、まずはペダルをいれるまえにしっかりと楽譜をよく見て正しく弾く
㉒ダンスのうた
ひとまとまりで弾くフレーズの中にファの♯が入る。黒鍵を押すときに遅れないよう注意する。
㉓スティームシャベル(調号としての♯ト長調、二分休符)
これまでは臨時記号によって♯がついていたがここから調号となるのでシャープをつけ忘れてしまうことがある。注意深く練習する必要がある。二分休符は全休符と間違いやすい為それぞれなにかに見立てると記憶に残りやすい。全音符はネズミの歯、二分休符は帽子(ハット)等
㉔うさぎさん
これまで学んできたことがたくさんつまっている曲。調号ファ♯、フォルテとピアノ、スラー、四分休符、全休符、二分休符、スタッカート。それぞれもう一度確認してから次の曲へ進むべき。この曲で今までのまとめが学習できる。
次回のグローバー導入2/2でP34~の概要、研究を記録します。
P34からはこれまでに学習したことからもう一段階レベルがあがり、少し応用が加わる内容となっています。