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【保存版】基本的なペダルの入れ方

音の響きが欲しい時に使うのがペダルですが、今回ペダルの中でも1番右側にあるペダル(ダンパーペダル)の入れ方についての記事です。


まずペダルは必ずかかとを床に着けて指の付け根あたりの足裏で押します。
足の指ではありません。


そしてペダルを使用する曲の時は、踏む時も踏まない時も、曲の始めからペダルに足を乗せたままにします。


使用するタイミングの時だけ足を乗せたり、空中から踏みつけるように押さないようしましょう。


ペダルは、踏まない時に比べて響きを増大させてくれるものですが踏むタイミングを間違えると次から次へ音の響きが足されて、メロディーが曇ってしまったりうるさく感じてしまいます。


ペダルを踏んだまま、適当にいくつもの音を鳴らしてみましょう。


不協和音でうるさく感じるし、なんの音を弾いてるのかもよく分からないくらいに霧がかかったように聞こえてモヤモヤします。


そのようにならないように、メロディーの輪郭ははっきりさせたり響きが欲しいところと、そうでないところでタイミングよくペダルを踏んだりペダルを元の場所に戻す必要があります。



ではペダルの記号を見てみます。
(ペダル記号がない楽譜もありますが、それは後ほど)


赤い丸の方がペダル記号(コン ペダル)

この赤い丸のところでペダルを踏みます。


そして青い丸で囲っているマークは
ペダルを戻す記号(センツァ ペダル)です。
ペダルを元に戻しているのでペダルの響きは次にペダルを踏むまでありません。

赤丸のペダル記号が二つ続いているところがありますね

そこはペダルを踏み替えて音を一度クリアな響きにしたいところです。

最初のペダル記号でペダルを踏んだら次のペダル記号で一度ペダルを戻し、すぐに踏みます。ペダルを踏み直しているということです。

このような記号で書かれていることもあります。

長く横棒が引かれて、三角の山がついています。

棒が続いている部分(赤ライン)はペダルを踏み続け、青で囲ってある三角のところで一度ペダルを戻し、またすぐ踏み込み、次の三角まで踏み続けます。


ここで大事なポイント!

この三角の上にある音、一つ目はヘ音記号のレの音ですね、その音を弾いた瞬間はペダルを戻すため響きは一瞬だけ無いということです。


レを弾いた瞬間にペダルを戻す(=響きは一瞬無し)、それからすぐに踏み込みます。

指で音を弾いて、それからペダルを踏む。
基本的にペダルの切り替えはこの流れです。


このタイミングがうまく出来ないと、前の音の響きを引きずったりして綺麗な音になりません。



では、次にペダル記号が無いときのアドバイスです。


あくまでアドバイス。正解も間違いもありません。
しかし、「流れ的に、まぁこうだよね!」はあります。


よくあるのは左手で弾く伴奏の音やコードに合わせてペダルを切り替えます。


ドミソドミソ・・と続いて、次にシレソシレソ・・とくるなら、シレソになるときにペダルを踏み替えます。


例えば、このような楽譜にペダルを入れるなら・・

pはペダルを踏む。×はペダルを戻す


コードが書いてある楽譜の場合は、コードごとにペダルを踏み替えると響きがスッキリとします

ペダル踏み替えの音の時にはペダルを戻してすぐ踏みます。


また、ペダルの効果としてあえて踏み替えせずに響きを足していきフワーッと響かせるように表現することもあります。

一つの音だけにペダルを踏んですぐに戻すこともあります。

ペダルは表現をするために響きを補ってくれる役割があるので、自分自身でここは音を響かせたい、柔らかい雰囲気にしたい・・など人それぞれの曲の解釈に合わせてペダルを入れます。


同じ曲でもピアニストが違うとペダルの使い方が様々で、それによって曲の雰囲気が変わり、ペダルの入れ方は音楽鑑賞を楽しむ一つのポイントでもあります。


ペダルのタイミングを覚えるのは、初めは難しく感じるかもしれませんが、ゆっくり響きを耳で確認しながら1音ずつ弾いてみる練習をしましょう。


一度慣れてしまうと、どんな曲でも自然とペダルを綺麗に入れることができるようになります。コツを掴むのに、ポイントをおさえられればそんなに時間はかかりません。


是非ペダルの響きも楽しんで演奏しましょう!

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