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在留カードについて③_20231101
在留カードの記載事項
在留カードには次の情報が記載されています。
①氏名、生年月日、性別、国籍
②住居地
③在留資格、在留期間及び在留期間の満了日
④許可の種類及び年月日
⑤在留カードの番号、交付年月日及び有効期間の満了日
⑥就労制限の有無
⑦資格外活動を受けているときはその旨
記載事項の解説
①氏名について
「氏名」と「NAME」を併記する方式になっていますが、漢字圏ではない外国人の氏名は「氏名」の欄にアルファベットでフルネームが表記されます。
中国や韓国など漢字圏の外国人の氏名は、漢字表記とアルファベット表記の両方を表記することができます(入管法施行規則19条の7)。
②「住居地」とは外国人が実際に居住している住居の所在地(住民票の住所地)を意味します。
「居住地」ではないところに要注意です。
③日本に在留する外国人は、日本で行う活動や身分関係により、それに対応した在留資格を許可されています。
転職や離婚などにより、職業や身分関係に変更が生じた場合は、速やかに在留資格変更許可申請などを行う必要があります。
④当該在留カードが交付される根拠となった手続きの種類が記載されます。在留期間更新許可、在留資格変更許可、上陸許可(新規に上陸した場合)、永住許可などがあります。
⑤在留カード番号の表記は「英字2桁+数字8桁+英字2桁」です。
個人に対して決められているマイナンバー(個人番号)と異なり、在留カード番号はあくまでも「カード」に対して割り振られているものです。
在留期間更新などで在留カードが新しくなると、在留カード番号も変わります。
⑥就労制限の有無について
「在留資格に基づく就労活動のみ可」とは、在留カードを所持する外国人が雇用されている所属機関(会社等)において、在留資格に定められた活動範囲内での就労のみが許可されているという意味です。
外国人が永住者や日本人配偶者などの在留資格を許可されている場合、この欄には「就労制限なし」と記載されます。
⑦資格外活動について
留学や家族滞在などの在留資格を許可されている外国人がアルバイトやパートで就労するときは、出入国在留管理庁へ「資格外活動許可」を申請し許可を得る必要があります(入管法19条第2項)。
外国人が資格外活動許可を受けている場合は、在留カードの裏面にその旨が記載されます。