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【AWS Summit Online】パケットの気持ちになって辿るAmazon VPC のルーティング:学習メモ
気付いたらAWS Summit Online の開催期間が残り5日を切っていて、焦っている@kanade です。
観たいセッションがまだまだある〜〜
AWS-08:「パケットの気持ちになって辿るAmazon VPC のルーティング」 のセッションを視聴した学習メモです。
(上記リンクの動画は2020/9/30(水)まで視聴可能です)
セッションの目的
パケットの動きを追うことで VPC における設定ポイントやルーティングの動作を理解し、今後の設計において下地となる「クラウドネットワーキングの感覚」を掴む
VPC通信の実際
普段はVPC内の通信について意識する必要はないけど、こうなってるよーっていう説明。
以下は同一VPC 内でEC2-① からEC2-② にhttp で通信する場合の流れ (ざっくり)
■ EC2-① 側の処理
EC2-② のMACアドレスが必要になるのでARP(※)で問い合わせる → EC2-①からEC2-②にhttp でリクエスト
※ ARP(アープ):同一ネットワーク上のホストを探す / 確認するためのプロトコル。IP アドレスとMAC アドレスの対応を調べる処理をする
■ EC2-② 側の処理
EC2-① 側の処理を受けて、EC2-① からきたリクエストなのかバリデーションする
上記がOKだったらリクエストを受信
クラウドネットワークの主な設計パターン
1. VPC ←→ インターネット
2. VPC ←→ オンプレミス
3. VPC ←→ VPC
「ルーターがどこにあるか」「どういう経路情報を持っているか」が鍵
パケットの気持ちになって経路を辿り、どんな設計・設定が必要かを考える
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1. VPC内からNAT ゲートウェイを介してインターネットにアクセス
■ ネットワークの流れ
【プライベートサブネット】EC2インスタンス → 【プライベートサブネット】ルートテーブル → 【パブリックサブネット】NAT ゲートウェイ → 【パブリックサブネット】ルートテーブル → インターネットゲートウェイ
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2. VPC内から VGW(Virtual Private Gateway) を介してオンプレミスにアクセス
■ ネットワークの流れ
【パブリックサブネット】EC2インスタンス → 【パブリックサブネット】ルートテーブル → VGW (Virtual Private Gateway) ⇒ CGW (Customer Gateway) →
⇒ の部分がAWS Direct Connect
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3. VPC内から TGW(Transit Gateway) を介して他のVPCにアクセス
■ ネットワークの流れ
VPC-①【パブリックサブネット】EC2インスタンス → VPC-①【パブリックサブネット】ルートテーブル → VPC-① のAtacchiment を介してTGW (Transit Gateway) → VPC-② のAtacchiment を介してVPC-②【パブリックサブネット】EC2インスタンス
セッションを視聴した感想
・今まではネットワーク周りへの苦手意識が強かった。
要件を細分化して考えれば混乱することが減りそうだと思い、心理的ハードルがちょっと下がった。
・VPC内からNAT ゲートウェイを介してインターネットにアクセスする流れを一部勘違いしていた。
最初の部分を「【プライベートサブネット】EC2インスタンス →【パブリックサブネット】NAT ゲートウェイ」だと思っていた。
【プライベートサブネット】ルートテーブル を介す認識が抜けていたことに気づけてよかった。
動画内の説明がわかりやすくて納得した。
・本セッションを視聴するまでは「TGW (Transit Gateway) はVPC ピアリングと何が違うの?」という理解度だった。
でも、実際のネットワークの流れを追うことで「繋ぎたいVPC 同士が複数ある場合に管理を簡略化できるから便利なんだな」と納得できた。
参考
・「パケットの気持ちになって辿るAmazon VPC のルーティング」
本記事内のスライドはすべて上記から引用させていただきました。