「眠れぬ夜はケーキを焼いて2」を読んで。
「眠れぬ夜はケーキを焼いて」の次巻になります。
前作を読んだ直後から早く続きが読みたくて、何カ月もの間ずーっと待っていた作品です。入荷したその日に購入し、その足で近くのカフェに向かい一気に読み切りました。
前作と比べてライフハックの要素が増えていたり、著者「午後」さんの考え方や想いといった深い部分が丁寧に描かれています。明るい話ばかりではありませんが、登場人物が可愛い動物のキャラクターだったり、淡い色合いだったりして、全体の雰囲気を暗くし過ぎずに読みやすくしているのではないかと思います。
どの話も興味深く読ませていますが、中でも「映画の話」が個人的には好きでよく読み返しています。学生時代に映画の授業を取っていた頃の思い出のお話で、自分の学生時代はどうだったかな、と想いを馳せつつ読んでいきました。
私自身の「人生の参考書」になるのは、やはり本なのだと思います。学生時代は、授業の合間にいつも大学内の図書館へ行っていました。上限ギリギリまで毎回本を借りては、通学の電車の中で一気に読んでいた頃を思い出します。没頭してうっかり乗り過ごしてしまったことも何度かありました。
悩んだり落ち込んだりしたときに助けを求めるのは本であることが多かったですし、自分が経験できないことを、本を通じて追体験したり新しい発見もあったりしました。
様々な人たちの考え方や想いに触れて、勉強になったり笑ったり感動したりと楽しませてくれますよね。知らなかったことや経験できなかったことを本が教えてくれる。たくさんの人たちの経験や知恵の結晶に触れることが出来たことで数多く救われてきた。そんな学生の頃から現在に繋がる記憶を思い出すきっかけになりました。
Twitterには著者の午後さんの観ていた映画作品の一部が紹介されています。観たことない作品がたくさんあったので一度観てみようかな。