ゴキゲン水
物心ついた時から父親=お酒のイメージだった我が家。って言っても、生涯一度も泥酔姿なんて見たことなかった大酒豪の彼。
「これはお父さんがゴキゲンになる水」
なんていう魅惑のキャッチフレーズと共に毎晩、延々と楽しげに晩酌してる姿が日常茶飯事だったこともあり、お酒=ゴキゲン水の認識が徹底的にすりこまれまして。
ぜひ自分も一度ゴキゲン水を飲んでゴキゲンになってみたいと切望したものの。当時まだ4歳くらいの幼児、もちろん許されるわけもなく。
けどダメって言われると何としても試したくなるもので、、
それは親戚一同大集合するお正月。
宴もたけなわのタイミングを狙い、素早くテーブルのお猪口をしれっと盗んで素早く一気飲みした日本酒。初めて飲んだお酒は幼心に禁断と背徳感はんぱなく、まさしく美酒だったことはちゃんと覚えているけれど。
しっかり母親がその一部始終を目撃していて大騒ぎになりました。
なぜか舌をめちゃくちゃティッシュで拭かれ子供ながら最早そんなことをしても全てが手遅れなんじゃないかと冷静に思ったっけ。
「俺も親父も姉ちゃん達も田舎じゃ子供の頃から普通に飲んでたし大丈夫だって〜」
ってゴキゲンに笑ってた父親に母親がブチ切れ、大ケンカになった顛末は全く記憶に残ってなくて後に母親から聞きました。
目的を達するための手段は選ばず、ついでに外野なんて一切気にしないのは昔も今も変わりません。
そして何かを達成しようと心に決めた時は俄然謎ガッツが沸き出し大胆不敵になれることも思い出し、人生もっと本気出していこう!と新たに気合いを入れ直した2024年1月。
あまり大きな声では語れない、ゴキゲン水の思い出話でした。
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