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WALLとGROWへの異様な執着について考えてみた




私の超仲良しさん達はまた言ってるよと言われるかもしれないけれど

私にはWALLとGROWに異様に執着している

特にWALL

ヒロの歌はいつの時代も大好きだし、初期のジャマイカパーマヒロも最新もポジティブヒロも全部全部大好き

でもWALLとGROWだけは私の中では別物

なんでだろう…と思って深く考えてみる事にしたら理由がわかった

音楽と記憶は紐付けられる


私がWALLとGROWを聴いていた頃はちょうど姉が失踪して(まぁよくある事)
私は母と母の彼氏(おじさん)と3人で暮らしていた

波風をたてずに存在を消していれば平和に暮らせたので、特に問題もなく日々を消費していた

しかし、母は永遠のお姫様なので彼氏(おじさん)と高校生カップルの揉める内容のような理由で喧嘩してばかり

喧嘩のたびに私は母に泣きつかれ
どれだけ傷付いたか長時間愚痴られ、ひどい!別れる‼︎などと酔っ払いながら訴えられ、子供ながらにあの手この手で必死になだめた
母は酒癖が悪い

最初のうちは心配もしてたけど、段々パターンが掴めてきて
揉める→私に泣きつく→仲直り♡→私のご機嫌を取るためにアイスやらケーキやら大量に買ってくる
という全く同じパターンなので
(高校生の時こういう喧嘩してすぐ仲直りして周りに迷惑かけるカップルいたよね笑)
段々となだめるのもめんどくさくなっていた
どうせ戻るんでしょ?と

そもそも母親って何だっけ?この人は娘より男を優先するし、母ではなくて女だしなぁ…と当時は本気で思ってた
(いや、今は学費払ってもらって、衣食住お世話になってたしちゃんと母親してくれてたよね、ちゃんと育ててもらったよ、ほんとに苦労したよね、すみませんとは思ってる)

そしてその頃父親はというと
なんやかんやの取り決めがあったのか離婚してからも定期的に面会があった

でもそもそもずっと家庭内別居してたので
知ってる父親の姿は母との喧嘩中の怒鳴り合い殴り合いしている所しかなく
もちろんその環境で親子の愛情が湧くわけもなく
何となくよそよそしい義務的な時間を過ごすだけだった

最後の面会は山中にある蕎麦屋で
「わー蕎麦湯って初めて知ったー」
っていう事しか覚えてないくらい会話も何も弾んでいなかった

と言うか通常時の父の事はほとんど覚えてない
小学校五年生までは一緒に暮らしてたはずなんだけどね…

でもしっかり覚えているのは

蕎麦食べた帰りの車で不倫して再婚した奥さんとの間に子供が出来たと聞かされ

まだ無邪気さがかろうじてあった私は素直に
「赤ちゃん抱っことかできるのかなぁ」(純粋に赤ちゃん身近にいなかったので)って何気なくきいたら

父から
「俺の家族には関わらないでくれ」と言われて

瞬間的に感情が氷点下まで下がった
心凍るってこんな感じかも
それはしっかり覚えてる
唯一の父のしっかりとした記憶
あの感覚は人生でなかなかないと思う

あ、私は家族カウントされてないのね
って気持ちと
関わらないでくれって娘に言う言葉なのかい
って冷静な感想と…
そしてそこから父との面会はしていない

で、本題

私はその頃にヒロの歌詞に自分の感情を乗せてたんだって気付いた

今はポジティブ全開前向きキラキラパワーのヒロが
あの頃はねー毎日事務所と喧嘩してって珍しい発言してたし
うろ覚えだけどこめかみに銃とか言っちゃってたよねー笑みたいに言ってたから

ヒロにとっては当時の歌詞はもしかしたら今は出したくない過去なのかもしれないけど

あの頃の私には必要な歌詞だったんだよ
もやもやしてて思うように進まない人生に一緒に怒ってくれる人が欲しかったんだよ

ヒロに助けられたんだよ

だから若干今とテイストは違っても私を助けてくれた曲として大切にしていきたいんだよなぁ


【今は何も 決めない バカな俺が 楽ちん
理屈ばかりゴチャゴチャ 並べられても ついでにストレスまで ぶつけられても 心が動かない】

【こめかみに冷たい鉄押し当てて 勇敢にぶっ放せ 薄れてく意識が 初めて空の広さを教える
気が休まらないよ 何を信じればばいい】

【欲望のままに 仕掛けた流行りで 若者が純粋に楽しめば 今時の秩序はなんだかんだと 手のひら返して責める
いったい何だってんだ? 訳わかんないね】

【何処にあるのか 安らげる場所 今じゃ誰を信じればいいのだろう この街で】

【真っ赤な嘘にも動じない 何も感じない大人になろうか 面倒なモラルに呑み込まれても 楽に乗り切れるはずさ 自分らしさを捨てりゃいい】

そうだ、私とても怒ってたんだ、もがいてたんだ
わかってほしくて、でも周りにはとりあえず波風立てずに飲み込んで
ヒロの音楽だけがタイミング良く寄り添ってくれてたんだなぁ

あの頃に今みたいなキラキラハイパー前向きな曲を受け止められていたかは自信ない
めっちゃ自分の心が闇期だったから(唯一の生きる意味だったaccessも無くなっちゃってたし…)
あの頃の私にはヒロのあのアルバムが必要だった

ありがとう

今でもモヤモヤしたときはこの2枚のアルバムを聴いてしまう
ある意味健康のバロメーター
このアルバムをヘビロテし始めたら私は何かにもやもやしてるんだなぁと…

ライブでは今のヒロが今のポジティブなアレンジで昔の曲をやってくれるのがとても嬉しい

いつかWALLとGROWの曲もライブでいっぱい聴いてみたいなぁ
もちろんヒロがやりたい世界観のライブなのが最優先だけど

あの時期にあのアルバムに出会えた事を感謝しています

ありがとう、ヒロ

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