【ニュージーランド】トンガリロ
こんにちは。ニュージーランド在住のKANAです。
こちらニュージーランドのオークランドは秋晴れです。
少しずつ冬が近づいていますが、予想していたよりまだ寒くないし、メルボルンにいた頃より今のほうがいいです。(笑)
さて、2月に旅行したタウポ旅行の記事でも書きましたが↓
その時にトンガリロ国立公園(Tongariro National Park)内のトンガリロ山(Mt. Tongariro)に登ってきました!!
その旅レポを残しておきます☆
▼トンガリロ国立公園とは?
今回私たちが訪れたトンガリロ国立公園について軽く触れます。
トンガリロ山があるトンガリロ国立公園はユネスコ世界遺産に登録されています。そしてこの国立公園はニュージーランドで一番最初に設定された国立公園だそう。
なんでここが世界遺産に登録されたの?
って深堀していくと、この公園には数々の山が連なっていて、活火山や死火山が混在しているそう。またその山々は原住民マオリ族の聖地だったみたいです。
余談ですが、ニュージーランドはオーストラリアに比べて、先住民族を尊重しているように私からは見えます。もちろんオーストラリアも尊重していると思うのだけど、レベルが違うというか、、。こればかりはニュージーランドに住んでみないとわからなかったところですね。
そんなマオリ族の文化の結びつきや美しい自然が考慮され、世界遺産に登録されました。
▼トンガリロ山は何がすごいの?
私たちが登山したトンガリロ山は標高1978mほどの山です。高さにすれば大したことなさそうでしょ?
地元の大山(鳥取県)は標高1729mで何度も登っていた私はトンガリロの標高だけを見てナメてましたね(笑)
この山は活火山で噴火の恐れがあります。(これ知ったの登った後)
最後に噴火したのは2012年だそう。割と最近ですね。
ただ頂上では美しい火山湖が見れるんです。エメラルドグリーンの湖!!
それは見たい。見た過ぎる!!!
今回は世界でもトップ10に入る1dayトレッキングコース、「トンガリロアルパインクロッシング(Tongariro Alpine Crossing)」コース(全長19.4km)にチャレンジしました!!
これが割と悪夢na登山になることを私たちは予測していませんでした。。。
▼(必読)登山前の準備
もしこの記事を見てトンガリロ山に登山したくなったら行く前に必ずこちらを確認ください!!(行く予定がなければスルーでOKです。)
この山の登山はコースの名前にもある「クロッシング(渡る)」というように、登山開始地点と終点が違います。時間とお金に余裕があれば、始点・終点に車を置き始点より登り始めて終点についたら始点まで車を取りに行くということも可能ですが。非現実的です。
車で始点・終点間を行くだけで片道30分かかります。往復1時間です。おすすめしません。
よってほとんどの人が利用するのが、送迎シャトルバス(バン)。
片道約$30前後で時間指定予約必須です。いろいろなシャトルバス会社がありますが、ほとんどの人が終点に自分たちの車を置いて、シャトルバスを利用し始点に行くという方法をとります。逆だと、登り終える時間(バスの予約時間)を常に気にしないといけないのでストレスです。
私たちが利用したシャトルバス会社はこちら。
1人$35で朝7:00に終点から始点へ出発するバスを予約。
なんでこの会社にしたかは単純に予約が遅くてこの会社がまだ安かった&時間がちょうどよかったため。結果的にバススタッフはフレンドリーでよかったです。
それともう一つ、トンガリロ山は標高だけで言えば富士山より低いですが、気候がすごい変わりやすいため、夏服から冬服までしっかり準備しましょう。ニュージーランドの紫外線は強力なため、帽子やサングラスも必須です。
それとそれと最後にもう一つ(笑) 食料はなるべくたくさん持っていきましょう。長旅です。余るくらいフルーツやシリアルバー、サンドイッチなどハンディなものを準備して!
▼登山工程と私たちの行動詳細
5:00 起床 準備 (前夜にパッキング済み)
持参食料:リンゴ、バナナ、スモモ、シリアルバー、サンドイッチ、お菓子
5:30 タウポのモーテル出発
タウポ周辺からだと約45~60分かかります。
6:30 終点地点のシャトルバス専用駐車場に到着
あらかじめ指定された場所へ駐車します。バス出発時間の30分前集合でした。
この時は全然元気。笑
7:00 シャトルバス出発 始点へ
まだ外は薄暗く少し仮眠しました。
7:30 始点着 彼氏が始点にあるトイレにこもってしまう
心の声「どんだけ~モーテルで済ませてよ。。」
出発地点にトイレがあり、みんなここでお手洗済ませるので激混みです。トイレに行く必要がその時なければ安心して登山開始しても大丈夫です。このあとにもトイレはたくさんあります。
8:00 私が寒い中トイレの前で待たされ不機嫌なまま出発 小雨が降り始める
最悪のムードです。短期なので(笑)
出発地点から咲いていたお花たち。(2月頃)
ボケてるけどこんな感じ
しばらくはほぼ平坦な道を進みます。日も出てきて、じんわり汗ばんでくる感じの気温へ。私たちはバナナを食べ歩き(行儀悪くてすみません。)しながら、着込んでいたコートを脱ぎつつ進みます。
この時点でここにいる時は青空が見えていましたが、向こうの山(ナウルホエ山らしい)の上には分厚い雲が。しかし私たちはこれに全く気を止めず、軽やかに進みます。
道も舗装されてて余裕です。
しかしこれから写真をあまりとる余裕がなくなってきます。
どんどん進むとやっと傾斜にさしかかり、かつ、雲が出てきました。日光がないと寒かったです。そしていつしか霧になりました。
なんか姿勢がおかしい笑 内股具合も笑
ここはまだまだ序盤だったような。
ある程度の傾斜を行くと、一旦また平地にきました。ここまでどのくらいの時間がかかったかわかりませんが体感1時間くらいだったと思います。
そしてまた平坦な地になりました。この頃には霧が小雨になり、冷たい雨が全身を冷やします。私たちは一応防水そうなジャケットを着ていましたが、かなりの長時間雨に打たれたため、頭から足先まで結果的に濡れます。
この写真の頃から彼氏が「寒い」と連呼しだします。
心の声「いや、私も寒いから。」
そしてこのあときつい坂道&大雨になります。
私は防水のカメラを持参していましたが、写真撮る余裕なし。彼氏も寒いしか言わないし、手袋がなかったので凍りつくような素手の両手をポッケに入れて危ない岩道を登っていたので、私が彼氏に危ないと怒り喧嘩モード。
私「Don't put your hands during hiking! it's so dangerous!」
(登山中にポケットに手を突っ込むな!危ないでしょ!)
彼氏「Because it's f**kin cold!!!」
(だってくそさむいもん!)
私「Doesn't matter! you will get injured!」
(関係ねえ!ケガするよ!)
日本語訳だけだと私が男みたいな言動。(笑)
そんな会話の繰り返し。注意しては手をポケットから出し、いつの間にか入れ、また注意し。
寒さと疲労からお互いイライラです。
そしてここまで到着。霧がすごくて両サイドが見えませんが実は結構恐怖ポイント。割と細い道幅で、落ちたら割と転げ落ちてしまうポイント。さらにこのとき暴風雨で彼氏は恐怖におびえておりました。よって私が彼の手を取って先陣を切ります。(笑)
実は彼氏は高所恐怖症でもし晴れていたらさらに怖かった道だと思います。しかし雨でよかったと言い切れません。何故ならめちゃ寒かったので笑
そして登りはじめて2時間?ほどで目的地、火山湖に。
霧で全く綺麗じゃない T_T T_T T_T T_T
かなりショック。。
友人からもらった写真①
予定ではこんなのがみれる予定だったのに。。
奥の青い湖は全く見えず。。
友人からもらった写真②
残念すぎる〒_〒
かわいそうな写真をとりつつ、待っても晴れそうにないと判断し即効下山モードに入ります。
この時の心中は悔しさ半分しんどさ半分でした。
そして実はこの登山のキツイところはここから!
全長19.4kmのコースですが、実はほぼ下りです。笑
下りに入った瞬間、来たことを後悔します。悪天候かつ彼氏の高所恐怖症により、写真はありませんが、砂地で傾斜のすごい坂が現れます。雨で足場の悪い中、ひたすら足に力をいれて集中しなが滑り降りる感じ。スノボで言うと、スキーモーグル専用コースみたいな雪山から必死に木の葉で降りる感じ(笑)
1度すべりだしたらなかなか止まれないし、なんせ坂道の幅が狭いため、横から落ちる恐怖あり。
ここほんとしんどかった。。
雨だし汚れるし彼氏は怖がってるし。
そしてここをなんとかクリアしてもしても永遠と坂道。道幅が狭いところも結構あります。
天気もずっと悪く、トイレはたくさんありましたが休憩ができるところもなく、登山開始してから5時間たったあともバナナ以外口にしていませんでした。お腹は空いているけど雨がしのげないのでご飯が食べれない。しんどい。笑
ひたすらくだりにくだり
やっと晴れてきた。。
あちらに見えるのはタウポ湖です。
雨も上がったので少し休憩。
哀愁漂わせてみた。
ここで湖がきれいに見れなかったことが悲しくなってきます。
やっと持参したサンドイッチを食べ、エナジーチャージ。
その後足の痛みをじんじんと感じ始め、下り坂や階段に苦戦しました。後半結構階段があり、しかもアップダウンします。
15:30 終点到着 しばらく車内で動けず
登山開始から7時間半後、登山終了。だいたい2時間上り、5時間半下りくらいかな?(推測)足が痛い。全身びしょで疲労困憊。
16:30 モーテルへ向け出発
17:30 モーテル着 お疲れさまでした。
▼登った後の感想
いやあ、本当にしんどかったです。快晴だったらまだしも終始雨に打たれながらの登山は初めてだったので、すごく体力を奪われました。天気予報の確認をしていたものの、やはり山の天気は変わりやすいですね。そして本当に、あのきれいな景色が見れなかったのは残念過ぎる。。。またリベンジしたい!!て思ったけど、自分が上った山が活火山と聞くと少し怖いです実際(笑)おすすめはしますが自己責任でお願いします。
ニュージーランドはトレッキングが盛んでほかにもいろいろな山があります。たくさん挑戦したかったけどどんどん冬になってきてコロナの影響もあり難しそうだなあ。
またいつか、こういうアクティビティに参加したら記事にしたいと思います。
それでは。
KANA