おかねのこと (番外編)
行列の出来る法律相談所を見てたら、知らないシンガーソングライターが出ていた。
それを見た娘が「お母さん、この(人の)曲ばかにしてたんだよー…覚えてる?」と聞いてきた。
全く記憶になし。
川崎鷹也の【魔法の絨毯】と言う曲。
歌に記憶はないけど、
但し娘が説明するその内容には心当たりがあった。
その時の私は歌詞の(お金もないし、力もないし、地位も名誉もないけど…)の部分を聞いてこう答えたそうだ。
「地位も名誉もなくていいけど、お金はないと困るよ」と。
私は今年、謎の体調不良から仕事を相当休んでしまってる。
原因がわからない為、色々な科を受診したり保険適応外の治療などたくさん受け金銭的な負担が多かった。
休んだ分給料が減り、治療にお金がかかって、
それなのに付き合ってる彼はデートでかかる費用や彼の日用品を自分から払わず、私に支払わせ平気でいられる人だった。
デートで訪れた公園で、ソフトクリーム食べたいと「お財布車に忘れちゃった」と肩をすくめはにかむアラフィフの彼氏を脳内で変換する。
この人はレンタル彼氏。
(オジサンにしては若干見た目がいいだけ)
この人は私が育ててる子供だ。
(彼の幼少の姿を思い浮かべながら)
そう違う風に捉えないと納得できない出費がどんどん増える。
以前は「お金貸してくれないか」と借金のお願いをする男ばかりだった。
貸してと頭下げるだけ、昔の男たちの方がマシな気がしてしまう。
自分はもう取り返しがつかないところまで来てしまったけど、せめて娘には守ってくれる頼りがいのある男性を見つけてほしい。
自分からお財布だしたらダメだよ…とか、
稼ぎが良くても、自由に使わせてくれるとは限らない。心が広い人、面倒見が良い人じゃないと意味がない…などとも言った。
その度娘は
「お母さんが言っても説得力ないよ」と、悲しそうな困った顔をするのです。
確かに。
仰る通り。