腎細胞癌5︰造影CT

初診の翌週。
造影剤入りのCTを撮りにやってきました。

造影剤というのを注入しながらCTを撮ると、腫瘍の有無や血管走行がはっきりわかるそうなのです。
腎細胞癌の判定・経過観察に、このCTは欠かせません。

しかし、一つの懸念点。
それは、アレルギーが出る人がいるということ。

私はいろいろとアレルギーのある体質。
造影剤のアナフィラキシーは1万人に一人とかいわれてますが、すでに10万人に数人の腎細胞癌を引いちゃってるしね、私?

この懸念は夫も同じだったようで(甲殻類による下痢嘔吐でのたうち回る私を何度か看病している)、「手術より造影CTのが不安なんだけど」とのこと。

そうですよねえ。。。
でも、リスクを天秤にかけるなら、せねばなるまい。
同意書も先週書いちゃったよ。

というわけで、腹をくくってうけます。

今日は、泌尿器科へは行かず、CT・MRIの部署へ直接行きます。

まずは造影剤を入れるための点滴の先みたいなチューブを腕に刺されます。
(ルートを取るってやつだ)
腕の自由は奪われるし、神経にあたっているようで微妙に痛いのを我慢していると名前をよばれるので、CT室に入って横になって説明を受ける。

ちなみにこの頃はコロナ真っ最中だったため、CT中もマスクつけっぱなしでした。

放射線技師のお兄さんに、一応アレルギーのことを伝えましたが、まぁそれくらいならば…ということでGO!

内田春菊さんの作品で、造影剤を入れると尻が暖かくなるみたいなのを読んでいたのですが、私は尻はなんともなかった。

腕に、「入ってる」という熱感が伝うのと同時に喉がキューッとすぼまり「おいおいこれ以上はヤバい!」と焦りましたが、その感覚はすっと引いていき、腕やお腹、体のいたる所を造影剤が通っているのを感じました。

あとは、技師先生の声に合わせて息を吸ったり吐いたり止めたり。

冷や汗をかきながらも、無事に終了。

どうでしたか?の技師先生に「マスクしてるせいかもですけど、少し喉が閉まった感覚がありました」と答えると、Oh...という表情。

「このあとはしばらく落ち着いて過ごし、なにかあったらすぐご連絡ください」
「わかりました」

その後、帰宅してから頭痛があり、小一時間ほど横になりましたが、それ以上はなにもなく。
よかった。
無事に生き延びた!と夫に報告メールを打ちました。

それにしてもおののいたのが、帰りの精算。
検査代、約9000円。

えっ、
この検査、がん取ったあとも定期的にうけんといかんのやろ?
この金額?
保険効いてて?

初めて腎がん怖いと思ったのでした。

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