腎細胞癌8︰子どものケア
母親が入院、しかもがんだと、子どもたちにどういう影響があるのか。
なにを準備してあげなければいけないのか。
ケースバイケースではありますが、我が家の場合をご紹介します。
(あくまで初期のがん&抗がん剤を使わない場合についてです。進行がんの場合などは、また変わってくると思います)
我が家の子どもたち
以下のような3兄弟です。
・小学校高学年の長男
・新一年生の次男
・保育園児の三男
上二人は、夫と一緒なら、私抜きでの一週間近いお泊りを何度も経験しています。
末っ子は、私の入院前の時点では、生まれてこの方私と離れて寝たことがありませんでした。(昼寝は別)
病名を伝えるか
お子さんの年齢や性格にもよると思いますが、我が家では伝えませんでした。
長男は悲観的で怖がりな性格で、しかも年齢的に素直に親に甘えてこないこと。
次男三男はまだわからない年であること。
が主な理由です。
また、子どもに病名を伝えた場合、他の誰かに話してしまうことが考えられます。
それも避けたかった。
近所に触れまわってくれるな、ということではなく、話を聞いた人からネガティブ情報を受け取ってほしくなかったためです。
知り合いのお子さんで、やはりお母さんが初期の乳がんで入院されたとき、強いストレスを感じてしまったらしく問題行動が増えたという話を聞いていました。
やはり親の病気や不在は、子どもにとってかなり辛いことなんでしょう。
初期のがんでも、がんと聞いただけでとても怖くて死んでしまう病気と感じる方がまだまだ多いと思います。
子どもにとって、親の病気はただでさえ辛いのに、それが重い病気だと教えられたら…?
あるいは、病名をいった途端に相手の顔がこわばったら…。
事前に親が「今回のはすぐ元気になるやつ」と伝えていても、不安をかきたてられるはず。
入院前や入院中は特に、そういうことがないよう気をつけていました。
学校と習い事、部活
子どもたちの学校・習い事の各種対応は、基本的にお母さんの仕事、という家庭がほとんどではないでしょうか。
自分の入院中、これらをどうやって引き継いでもらうか。
普段から分担しているお父さんでも、いきなり全部やるのは大変だと思います。
これ以外の対応も増えますし。
ましてや、普段なにもしないお父さんや、急きょ来てもらう実母義母その他の方では……。
私がおこなったのは以下の4つ。
・学校などへ事前に事情を連絡して根回し
・送迎が必要な習い事は、入院中は基本お休みさせる
・引き継ぎ書の作成
・関連プリントや道具を一箇所にまとめて、目立つところに置く
事前連絡はいうまでもないですよね。みなさんされると思います。
入院すること、その間の連絡先の変更、子どもたちが不安定になるかもしれないこと、忘れ物が増えるかもしれないことなどなど。
先生方が見返せるようにお手紙にしてお渡しました。
習い事については、もったいない気もしますが、もう緊急事態ってことで諦めました。
引き継ぎ書は、そのまんまです。
毎朝の用意するものや、習い事に持って行かせるもの、欠席時はどこに何時までに連絡が必要かとか。
あまり細かく書くと、ちゃんと読んでくれない気がしましたので、最低限の事柄にしぼりました。(真面目に全部書いたらすごい量になる!)
最後のはもう、見栄えとかレイアウトとかインテリアとかそういうのガン無視で。
とにかくここさえ見ればいい! というエリアを一時的に作りました。
そして、ここにないプリントやお道具は諦めろ、と。
ちなみに我が家では家族共用のGoogleアカウントを一つ取っていて、普段から学校や保育園からのお知らせメールはそこに、各種プリントは写真に撮ってアルバムにアップしています。
でも、それだけでは共用できないものもあるんですよね。提出が必要なやつとかいろいろ。。。
家庭生活のサポート
お子さんが小さい場合は、特にこれが大変。
食事、お風呂、寝かしつけ。
私と離れて寝るのが初めての三男には、カレンダーを見せながら「この日からパパと寝るんだよ」と、何日も前から話して聞かせておきました。
また、三男は複数の食物アレルギーがあるため、その対応も必要。
これは、普段やってない人にはお願いできません。。。
幸い夫は対応できますが、負担軽減のため、食べられるとはっきり分かっているレトルト食品を大量に用意しました。
調理中の混入も防げるので、アレルギー対応に不慣れな人に作ってもらうより安全でもあります。
それ以外だと通院・薬の問題でしょうか。
定期的に通っている病院には、入院前に行っておきました。
それから、各人のかかりつけの病院はすべて書き出して貼っておく。
喘息の次男は毎日のお薬があり、また、発作が出たときは吸入が必要なので、その準備と手順をメモ。
各人の洋服は、タンスの各引き出しに「長男・半袖シャツ」など入っているものを書いたシールを貼って迷子を防止。
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ざっくりと書き出してみましたが、結構な量です。
準備をする際はぜひ早めに、計画的に。
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