華生ばかり #0004
有料コラムの一本目で楽しんでくださった方が、このコラムもご購入くださっていると思っています。本当に有り難うございます。是非継続的に読んで頂けますと光栄です。ラジオで話したことのある内容でも、できるだけ詳細を細かく記載して、文字で読むことに意味や価値があるようなものを書いていこうと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
■小学校の卒業式
小学生の頃の私は、まだ学校にまともに通っていた(当たり前だろ)。小学一年生から六年間、周りに迷惑をかけ続けて縦横無尽に校内を走り回っていた華生少女。この六年間の間には実にスルーしたくないエピソードが色々あるんだけど、それは別の機会に書くとして。
時は流れ、そんな華生少女もいよいよ「迷惑かけまくりの総決算」こと、卒業シーズンを迎える。迷惑かけまくってても卒業できる義務教育ってのは甘いよね。あんな子供(私)もっと何かペナルティ与えなきゃダメだと思うけどね。放課後とか暇なとき、校庭に木の枝で大きく「バカ」って書くことだけを頑張ってたし。あれも一種の自己主張なのかね。
卒業式前夜。当時ピュア全開だった私は、お世話になった(迷惑をかけて泣かした)先生たちにお礼の手紙を書いていて、イラストを描いたりシールを貼ったりと凝ったことをしてたもんだから、結局寝たのが深夜二時あたりになっちゃったんだよね。親の目を盗んでコソコソ深夜にそんなことするなんて、私ってホント、何で国民栄誉賞もらってないんだろうね。くれるっていうなら今からでも余裕で貰います。
で、翌朝は当然眠気マックス。ふらふらしながら家を出て学校へ。眠かったせいか細かくは覚えてないんだけど、卒業式の前にホームルームがあって、その後、なんか知らないけどちょっと休憩の時間みたいなのがあったんだよね。今でもあれが何だったのか分からないんだけど、もしかしたら式に使う機材がトラブル起こしたとか、なんか学校側の都合があったんじゃないかなって思う。普通そういう休憩時間なんてないよね。
キャッキャとお喋りに興じているコドモな同級生たちを尻目に、私はフフンて感じで手紙の束を持って教室を飛び出した。この手紙を渡したら、先生たちどうせ感動しちゃうんだろうな! と思いながら。
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