三種の神器

𓊆三種の神器𓊇

三種の神器とは、皇位と共に日本の歴代天皇に伝えられる国宝で、八咫鏡、草薙の剣、八尺瓊勾玉の総称です。日本神話では、天皇家の先祖となるニニギが宮崎に降り立った際に、アマテラスより授かったとされています。

イギリスにもレガリアという三種の神器のようなものがあり、昨年エリザベス女王の棺にも収められました。日本のそれと同様に『世を統治する』という意味があります。

世界には共通点がある歴史・教え・神様があり、ルーツを辿れば原点はシンプルなものに繋がります。そして今、起点に戻ることを求められているのではないでしょうか。

一般的に
◉鏡＝太陽＝天照大神（アマテラス）
◉剣＝武威＝素戔嗚（スサノオ）
◉勾玉＝月＝月読尊（ツクヨミ）
を表すと言われていますが、

今私達に伝えたいこととは何なのかを考える必要があると着目し、三種の神器とは『地球での生き方』なのではないかと辿り着きました。

私の個人的考察になりますが、
精神面の三種の神器とは
◉鏡＝望む世界
◉剣＝鍵（封印と解放）
◉勾玉＝魂
を表すのではないかと思います。

◉鏡
まず自分がどんな世界を望んでいるのかを常にイメージしておく必要があります。
それには鏡で自分を見るように、自分自身とまず向き合うことが大切です。
悔しかったこと・悲しかったこと・辛かったこと... 過去の忘れたいと思っていた記憶や自分の未消化な感情、全ての感情を出し切って受け入れてあげること。そして今まで選んできた選択肢がどれも無駄では無く最善だったと自分を癒してあげること。そこから幼い時の寂しさを感じた自分に語りかけるように、未来は安心して大丈夫だと伝えてあげることです。
そうすることで1人で立ち上がることが出来た時に、無数の選択肢という名のドアの前に立っていて、いつだって選ぶ権利は自分にあることを自覚します。

◉剣
望む世界へ行くには、今までいた自分の世界の扉を閉めて、新しい世界の扉を選び、開ける必要があります。封印と解放です。

すずめの戸締りを観た方なら、扉を閉めるシーンはとても印象的だったと思いますが、産土の神様・そこに生きている人の声・土地の記憶...それら全てに感謝をして自分自身の手で鍵を閉めることが大切です。人は誰しもが自分の世界の扉を閉じる閉じ師になり封印し、そしてまた新たな世界の扉を解放していくのです。

誰かに自分の扉を閉めることを委ねてしまえばまた閉めていた扉を開けたくなる衝動に駆られるし、また誰かに開けてもらえば怖くて閉めたくなるし過去に戻りたくもなります。

封印と解放には、自分の覚悟が必要なのです。そして人は誰しもが孤独だということを悟ります。しかしその葛藤を乗り越えてこそ自由に羽ばたけるのです。

◉勾玉＝魂
そして最後に勾玉です。勾玉は頭の部分が太陽で下の部分が月とも言われ、一つで宇宙を表します。人体は小宇宙であるというという概念にも繋がり、勾玉を２つ合わせると地球のような丸い形にもなり、また1つで胎児のようなシルエットからも輪廻転生の魂であることを表します。

更に勾玉は2つ重ねることで陰陽太極図になることから、誰とパートナーの縁を結ぶかということが大事になります。魂という自分だけの神聖な領域を交わらせてもいいと思えるパートナーを選び、そしてお互いにその魂を成長させ合えることで、生き方は大きく変わります。

魂のパートナーとは、愛・立ち上がり・目醒め・生きる上での目標などを共有する存在です。恋人や夫婦でも、仕事のパートナーでも、親子関係でも、友人でも、対になるということは勾玉のパートナーだということです。

そしてその勾玉のパートナーを陰陽で表した時に、陰（黒）が大きくなろうと、または陽（白）が大きくなろと、その配分をお互い変えながらでも支え合い、魂を成長させることが出来れば理想です。しかし完全に溶け合い混ざり、グレーになってはいけないのです。なぜなら自分という存在があってこその勾玉なので個を尊重し、そしてそれぞれの使命を共有し協力し、お互いが望めば運命共同体となり進んでいくのです。

『地球での生き方』は、自分が望む理想の世界をイメージし、𓊆鏡𓊇を見るように自分に向き合います。そして終わりを迎えた自分の世界の扉を𓊆剣𓊇で閉め封印します。そしてその先で理想の世界の扉を開きます。この流れは一度ではなく、今迄に何度もくぐり抜け、鍵をかけ、また別の扉を開けています。その繰り返し。そしていつもそこからあなたの新しい吸収の世界が始まるのです。𓊆勾玉𓊇という魂を輝かせ、誰と手を取り成長して行きたいのか。その連続で広がる世界を切り開いていきます...


現在三種の神器の保管場所は
◉八咫鏡→伊勢神宮
◉草薙剣→熱田神宮
◉八尺瓊勾玉→皇居
にあるので、

伊勢神宮で望む世界は何か自分を見つめ直し、熱田神宮で封印と解放...つまり新たな自分との契約を結び、そして皇居というパワースポットでは魂の調節をするという旅行に出てみるのもいいかもしれません。

三種の神器を使い、この地球で一人一人が立ち上がり、信じた道を進んでいきたいですね。