留学開始から1年、自分の勘違いに気づく
今日は留学生の英語力に関するお話しです。
日本の南国宮崎県からカナダの東部、11月から5月まで冬が続くトロントに来たのは2019年の12月でした。
いろいろと事件が起きながらも、2020年1月からSeneca Collegeで留学を開始。
英語に関しては私は語学学校には行っておらず、オンライン英会話や独学を通して勉強してきました。
当時の英語力はIELTS6.0、TOEICでいうと750くらい。
カレッジへの入学基準は満たしたものの、現地での勉強についていける自信なんてなくて、もっと勉強しないといけないことはわかっていました。
でも正直なところ、「カナダに行けば英語も上手になるだろう」とタカを括ってたんです。
ぶっちゃけると出発前はあまり勉強してませんでした。
案の定、留学当初はメールの書き方もよくわからず、授業もついていくのが精一杯。
グループワークでも英語についていけず、ミーティング中まともな発言ができなくてガチ泣きしました。
この辺りで自分の大きな勘違いに気づくのです笑
「英語」の勉強してる場合じゃない
その勘違いとは留学していると「英語」の勉強をする暇はないということ。
毎日の授業は留学生にも容赦なく進んでいきます。
わからないことがありすぎて単語を調べるにも追いつかない。
質問したくてもWhat was the word... を連発してしまって全然話が進まない。
相手が何を言ってるか分からず、勇気を出して「もう一回言ってもらえますか」と聞くもまだ分からず、分かったふりをしてしまう。
流れる気まずい空気。
土曜日までに資料を読んで3ページのエッセイを描かなくてはいけないのに、そもそも読み終わらない。
分かんない単語多すぎ。とりあえずGoogle翻訳かける。
そしてエッセイを書いても300ワードくらいでもう書くことがない。もう絞り出すものがない。
IELTS6.0で入学するってこんな感じです。
そこからのんびり「Essay Writingのレッスンを受けよう」なんて思っても今週末提出のエッセイには間に合わないんです。
しかも一つの課題が終わったらまた次の課題がきますから、ずっとそれの繰り返し。
そりゃそうですよね、私は「デザイン」の勉強をしに通っているのであって、「英語」自体を勉強するチャンスはないんです。
自分がどれだけナメてたか、これでもかというくらい痛感しました。
全然成長がないわけではない
それでも毎日英語に触れているわけですから、1年前に比べたらましになったとは思います。
インドやロシア訛りの英語にも慣れたし、分からなくて聞き返すのも全然恥ずかしくなくなりました。最高で5回くらい聞き直したことあります笑
授業でわからないことがあれば質問するしかないし、黙ってばかりいるとクラスメイトにもよく分からないやつだと思われるので、間違っててもいいから発言するようになりました。
そしてコロナでオンライン授業になってしまったので、顔の見えない相手とマイクに向かって話す練習にもなりました。
英語で電話するのは表情やジェスチャーがわからないから難しいと言いますが、オンライン授業だとほぼ毎日そんな状態なので、これに関しては慣れが上達に直結した感じです。
メールのやりとりも慣れまくって、今では文句のメールや教授に成績の間違いを指摘するデリケートなメールも書けるようになりました。
いつまでもめちゃくちゃ英語のまま
と、このような感じで間違えてもいいから英語を話すことに抵抗はなくなりましたが、このまま放っておけばいつまでたっても「めちゃくちゃな英語を話す外国人」のままです。
私がネイティブスピーカーだったらこんなメチャクチャな英語を話す人に仕事は頼みません。
だって意思疎通するのも大変だしちゃんと仕事やってくれるか不安です。
いまだに「これが言いたいのになんて言ったらわからない〜!」という場面が多々あって、これが本当にストレスで。
そういうときは黙るしかないので発言権を奪われてるような感じなんですよね。
以前Twitterでマサト教授がこんなことをおっしゃってました
僕のオススメは日本語を一旦全部捨てること。自分の拙い英語を使った僅かな表現があなたの世界。日本語だったらもっと言えるのにーもっと書けるのにーと思うのはわかります。でも、残念ながら英語で表現できる世界があなたに思考領域と思われるんです。宮崎駿さんぐらい才能を認知されれば例外ですが… https://t.co/l2BYop0ygz
— マサトがっかちょー🇺🇲Masato R. Nakamura (@MasatoNakamura) January 31, 2021
『自分の拙い英語を使った僅かな表現があなたの世界』
その通りです。
「日本語ならもっと表現できるのに」と思うことが多々あります。
でも英語で発言し書けるものが私の英語世界での能力です。
つい最近まで「とりあえず間違えてても臆さず英語を話せるようになったぜw」と開き直っていた私ですが、それじゃイヤだなと思うようになりました。
私は私の考えていることを表明したいし、こういうことを考えている人なんだと周りの人にも認識してほしいのです。
そして友達になりたい。
笑
だから「時間がない」と言い訳せず英語の勉強も強化することに決めました。
次回は #ガチ英語 と称して続けている英語学習についても書いていきたいと思います。