満月の日を1つのきっかけに
こんにちは。きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂、店主の音海奏乃です。
今日は中秋の名月、十五夜だそうですね。なんでも、満月と重なるのは8年ぶりだとか。8年前、皆さんは何をしていましたか? 私はちょうど大学に入学した年なので、大学生活を送っていました。
今回は、きれいな月を見上げながら、いつもは見逃しがちな自分の気持ちに素直になっていくのも、いいですね。という、お話です。
感謝をするタイミングに
よく、満月の日に願い事をして、新月の日に思い込みなどを手放して、などと聞きます。聞いただけで実践したことはないのですが、何となく満月には満たされるような安心感を覚えます。
そんな満月の日には、改めて周りを静かに振り返る日にして、小さなことでも一つ一つ、感謝する日にしています。今日も生きている自分にありがとうを言ったり、家族が手伝ってくれたらいつもより気持ち多めにありがとうというとか……。一緒に暮らしているうさぎのむぎさんにも感謝したりして、「今、こうしている瞬間って、実は当たり前じゃないんだな」と実感します。
介護が始まってから、環境がガラッと変わったことで、「当たり前」の概念が、盛大に崩れました。だって、当日の朝まで普通に生きていたのに、午後になったら集中治療室で生きるか死ぬかの状態。よく、災害にみまわれた方たちの取材でも、「当たり前じゃなくなってしまった」という方がいますが、本当にその通り。とてもその気持ちがわかります。
だから、満月を見て、あぁ、きれいだな、と思えるその瞬間も、一種の奇跡なんです。そういうことに気が付いて、「ありがとう」と感謝することで、なんだか自分が月に守られている気分になれて、それでいてみんなで小さな奇跡を共有できた気がして、勝手にうれしくなっています。
いつも記事を読んでくださったり、スキをしていただいたり、フォローしてくださるみなさん、ありがとうございます。皆様の思いがとてもうれしく、noteを続ける力になっています。
変わることを受け入れるきっかけに
今日は、満月です。一週間後には、半分。さらに一週間後には新月になります。月は、見えていてもいなくても、常に変化しています。
そんな月を見ながら思うのは、「変わる」ということを恐れすぎなくてもいいのかな、ということです。もちろん、先ほど書いたような自分でコントロールできない変化というのは恐怖の感情を連れてきたりもします。でも、コントロールできる変化については、少しでも楽しみながら変わっていけたら、いいですよね。
いきなり「変わるんだ! 変わらなきゃ!」と根を詰めすぎると、無理をしている状態なので疲れてしまいます。月だって、「今日は満月だけど明日には半月に変わらなきゃ!」とは思っていないはず。だから、小さなきっかけと少しの気持ちで、ちょっとずつ変わることを楽しみましょう。
例えば、パンクなスタイルが好きな人が、いきなりロリータファッションに挑戦するのは勇気がいります。周りの視線も、気になっちゃいますよね。でもそれが、「ちょっといいかも」と心に感じたキュートなアクセサリーだったらどうでしょう。身に着けるのには抵抗があっても、ポーチに入れて自分だけのお守りにすることもできます。それをきっかけに、バッグや靴など、小物から、普段の自分になじむように、挑戦していけるかもしれない。
もう一度書きますが、大切なことは「無理をしない」ですよ。ちょっとずつ変化する月のように、ちょっとずつ変わるきっかけを一つ、満月の日に思い出してみる。なんだか自分も自然の一部になった気がするような、そんな過ごし方も、いいかもしれませんね。
いつもそこにあるという安心感
地上がどんなに荒天でも、雲の上は晴天です。分厚い雲が空を埋め尽くしていても、その向こうには月があります。明るくて見えないだけで、お昼にも月は出ているんですよ。
そんな風に、いつもそばにいるって、なんか安心しませんか? その安心感を一番感じられるのが、満月の日です。大きく、優しく、輝く月が、どこまでも一緒についてきてくれる。そう思うだけで、勇気が出そうです。
これから夜の時間が長くなる季節が来ると、ついつい後ろを向いてしまう日が多くなる人もいるかもしれません。科学的にも証明されていますが、日の光が少なくなる秋冬は、いつもは気にならないようなちょっとしたことも気になってしまいます。
考えすぎないように、と言われても考えてしまうのは生きているので仕方ない。でも、できるだけ考えの連鎖を止めて、あまり長い時間後ろを向いていないほうが、他のことに使える時間が増えますよね。考えることは悪くありませんが、考えすぎて他のことに使えた時間まで極端に減ってしまっては、少しもったいないと感じませんか。
というわけで、「いつも月が見守ってくれているから大丈夫」と呟いて、悩みを一つずつ区切ってみましょう。「疲れたな、仕事向いてないのかな、そもそも……」いつも通り、考えているとどんどん深くなっていく思考に、「月が一緒だから」と加えると、いったん考えすぎをストップさせることができます。「仕事向いてないのかな、でも、月はいつも見守ってくれているから大丈夫」とか、「相手から連絡来なくて寂しいな、なんか怒らせるようなことしたかな。でも、きっと月が見守ってくれている」そうつけるだけで、ちょっと気持ちが上を向きます。
月が見守ってくれている、月がついている、と言っているうちに、もしかしたら「ツキ」もついてくるようになるかもしれませんね。言葉遊びではないですが、同じ発音なので運気もよくなるかも。
でも、月は代わりに仕事してくれるわけじゃないし、恋人に思いを伝えてくれるわけじゃないよね、と思った方もいるでしょう。それは確かにその通り、月はただそこにあるだけで、何もしません。ですが、大切なのは「月が叶えてくれるかどうか」ではなく、「月をきっかけにあなたの心を上向きにする」ということ。下を向いたままでは綺麗な月に気が付けないように、何かきっかけがあっても、見逃してしまいます。でも、少し目線を上げれば、見える景色が広がるように、きっかけや選択肢、そして可能性に気づくことができる。気づいたら、アクションを起こせばいいのです。
なんて、偉そうに書いていますが、私も小さなことで凹みがちなヤドカリマインドの持ち主。もしよかったら、つぶやくことから世界を変えてみてくださいね。習慣を変えて、新しいものを取り入れると、流れが変わることもありますので……。
今回は、中秋の名月、月にちなんだお話をしてみましたが、いかがだったでしょうか。どれも共通しているのは、「ちょっとした行動」があなたを変えていくということです。無理に変わらなくてもいい、もし選びたい未来があるなら、それに向かって小さな一歩を踏み出してみませんか。という、ヤドカリからのお話でした……。
きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂
音海奏乃