音海奏乃はビーズのレシピが読めない
こんにちは。きっかけアクセサリーのお店、カナ・ノワール堂の音海奏乃です。金木犀の香りが、どこからか風に乗ってほんのり届く季節ですね。
今回は、カナ・ノワール堂のきっかけアクセサリーがどうやって完成するのか、その過程に迫ってみるというお話。きっと、多くのハンドメイド作家さんは図案を見ながら取り掛かるか、作りながら図案も完成させていくと思います。
が。
残念ながらタイトルの通り、音海奏乃はビーズのレシピが読めない。いや、文字は読めますが、進め方を理解できないのです。あのルーペのCMみたいに「複雑すぎてわからなーーーい!!」と、何度ビーズのレシピを投げたこと(はないけどそっと閉じた)か。そんな私が、普段どんなふうに製作しているのかをご紹介しますね。
まずは全部、出す!
持っているパーツを、とりあえずすべて出します。整理されているパーツも、そのままになっている手つかずのパーツも、とにかく全部出してみます。一見、非効率に見えるかもしれませんが、一度に複数のアイディアを生み出すうえでは、このやり方、とても都合がいいんです。
というのも、パーツを一度に見える位置に用意することで、色や形を見ながら、組み合わせが浮かんでくる。その組み合わせを、実際にやってみると、バッチリな時もあれば、イマイチな時も。組み合わせを変える時も、すぐ手が届く場所に別のパーツがあるので、すぐに変更ができます。
もし、パーツのケースをその都度探して、選んで、元に戻して、とやっていると、タイムロスが発生します。もっと言えば工程数が増えてしまいます。そして何よりも恐ろしいのは、「組み合わせる」というほうに向いていた意識を、「探しに行く」というほうへ変えてしまうので、浮かんだアイディアを失う可能性が高くなるのです。皆さんもありませんか? 違う作業を挟んだせいで、「あれ、何してたんだっけ?」ってなる、あれです。
限られた時間の中では、工程数を最小限に、ロスを一つでも少なくすることが、その後に使える時間を左右します。だから、まずは何を作るにしても、すべてのパーツを出していきます。あ、ひとつ言い忘れました。すべて出すといっても、さすがにパッケージや収納ケースからトレーに出すわけじゃありませんよ。パッケージやケースでわかるものはそのままそこから出して使います。
そして、並べる!!
ありったけのパーツを出し終わったら、次は並べていきます。パーツを見た時点で、こういう形がいいとか、こういう色のものを作りたい、というイメージが決まっている場合は、そのイメージ通りに並べていきます。イメージがない場合は、メインパーツを一つ決めて、それをどう活かせるか考えながら並べていきます。前者は比較的速やかに終わりますが、後者はなかなか決まらず時間がかかることが多いですね。
並べる時も、ルールがあります。それは、「必ず完成イメージ通りに並べること」です。なぜそれが大切か、ご説明しますね。
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