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【妊娠日記】エコー写真を整理しながら、妊娠がわかったあの日を振り返る
臨月に入り、エコー写真の整理をしました。写真を1枚ずつ眺めると当時、検診で言われたことや感じたことを思い出します。妊娠生活が終わってしまう前に2022年3月30日、妊娠がわかった日のことをnoteに残しておこうと思います。
初めての妊娠検査薬
"生理予定日1週間以降に使用してください"と書かれた妊娠検査薬。生理が止まり、あと5日で検査できる!まだ3日もある...とそわそわ待ち続けた日々。やっとその日を迎え、使用方法をじっくりと読み、トイレへ。数分後、浮き出てきた二本線。陽性であることを確認。「あ、やっぱり」と意外と冷静な自分がいました。
妊娠していることを示すマークを眺めるだけでは100%信頼できず、すぐに身支度を済ませ、慣れない産婦人科へ向かいました。このお腹に赤ちゃんが本当にいるのだろうか。私は本当にお母さんになるのだろうか。夫は喜んでくれるだろうか。びっくりするだろうか...。そんなことを考えながら。
産婦人科にて
はじめてお世話になる産婦人科だったので、まず受付場所や受付方法から手探り。受付にて体重、血圧測定を済ませて待合室に向かってくださいとの指示を受けました。
慣れない私は、当たり前のように体重と血圧測定を済ませる妊婦さんたちの真似をしながら測定。待合室にはお腹の大きい女性たちがソファに腰をかけて静かに待っていたり、歩き回っていたり。まだ、ぺちゃんこお腹の私にとっては、この女性たちが人生の偉大なる先輩に見えたことを覚えています。
受付した時間は10時30分。予約をしていない私の番号はまだまだ呼ばれる気配がありませんでした。早く呼ばれたいような、呼ばれたくないような......。
待合室のガラス越しに光が差す。光に照らされたソファに座っていると上着なんていらない。春らしい、ぽかぽかしたという表現がぴったりな日でした。こんな日に妊娠がわかるのならば、きっと心があたたかくてほんわかした子が生まれてくるだろうと、妄想しながら待つこと1時間30分。
「診察番号99番の方、1診にお入りください」
12時にやっとアナウンスされた私の番号。ほぼ満席状態だった待合室の様子ががらっと変わっていることに気づきました。最後の方に呼ばれたんだなあ。予約制度って大事だな、と思いながら握りしめた番号札を確認して、1診と書かれた部屋に入りました。
先生と軽く話した後、看護師さんに指示されるがままに診察室横の部屋に移動。そこには、あの椅子が。以前、子宮頸がん検査のときに座った椅子。何度経験しても慣れない椅子。何をされたかよくわからないまま終了。診察室に戻ると、先生の机の上に置かれた一枚の白黒のエコー写真が目に入りました。あ、私、本当に妊娠しているんだ。脳内がすでにお花畑の私。
そんな中、先生の一言目は、「ワクチンは打っていますか?」
え?正直、おめでとうございますと言ってもらえることが当たり前なのかと。ワクチン接種を促すことがノルマかのようにワクチンの話だけをされて診察は終わり。違和感を感じてしまいました。そんなこともあり、産婦人科を変更することを決意。今思えばこのご時世らしいですよね。これも妊娠中の思い出です。
初めてエコー写真を見て
私が見る限り、人間なのかまったく分からない豆粒の何かが写っていました。何かわからないけれど、このエコー写真は私が妊娠したという証拠。初めてのエコー写真が折れないように、そっとファイルに挟んで会計を済ませて駐車場へ。産婦人科へ向かっていた行きとはまた違う気持ち。妊娠したという事実は、私を強くさせてくれました。今まで悩んでいたキャリアなんて面白いくらいにどうでもよく思えてきたのです。「お母さんになりたい」と強く望んでいた私。夫と、このお腹にいるらしい赤ん坊を守っていく。そう決意しながら家に帰りました。
臨月を迎えた今、これまでの妊婦検診は11回。その都度エコー写真をもらうため、家には大量にエコー写真があります。その中でも、今、3月30日にもらったエコー写真第1号を見ると、あの日を思い出すのです。たくさんのエコー写真を並べてじっと眺め、「大きくなったね」とお腹の赤ちゃんに話しかけてしまうくらい。「こんなに小さかったのに、よく頑張ったね」と思わずにはいられません。
夫への報告
当時、休職中だった私を一度も否定せずに見守ってくれていた夫。(私は、現在退職していますが、昨年8月から休職していました)心療内科での話や人事面談で感じたことなど、いつもきちんと私の話を聞いてくれていた夫。何者かになりたくて、必死に転職活動をして精神を保っていた私を1番に見守っていてくれていたのは夫でした。ある時、転職することが正解なのかわからなくなり、私が出した答えはお母さんになりたいということ。その想いを伝えると、すぐに受け入れてくれました。
そんな夫への妊娠報告。4つ年上の夫はいつも冷静な人。夜ご飯を食べ終えた時に、エコー写真を見せ、「赤ちゃんできたよ」と報告。「ええええええええええええー!」と今まで見たことないくらい驚き、満面の笑みでエコー写真に写る小さな小さな赤ちゃんを見つめる夫。喜んでくれたことが、嬉しくて、この人を生涯幸せにすると決意した瞬間でもありました。
さいごに
本日妊娠36週5日。予定日まであと23日!お腹の張りも頻繁になって、歩くと足の付け根に痛みも出てきました。本当にこのお腹から出てくるのかしら?と思いながら毎日を過ごしています。いつか出産して、子どもがいる生活が当たり前になっても、妊娠がわかった日のことは忘れたくない。夫やお腹の赤ちゃんを幸せにすることが私の1番の幸せであることを忘れないためにも今回noteに書くことを決めました。
休職中だった当時の私は心がボロボロで何をしていても、虚しい気分。そんな時に授かった尊い命。3月30日は、生きる希望を持てた日でした。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私はお腹の赤ちゃんに感謝でいっぱい。お腹の赤ちゃんが私の笑顔を取り戻してくれたのです。これからも3月30日にもらった、小さな豆粒ちゃんのエコー写真を見ると当時の気持ちを思い出すんだろうなと思います。
出産予定日まであと23日!我が子は、何月何日のお誕生日を選ぶのかな......!どきどきそわそわしながらその時を待とうと思います。