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35キロの自転車ライド

外出と言えば近所のスーパーか飲食店へ行く程度、移動距離半径2-3キロの生活を続けて約2か月が過ぎようとしているが、そんな中仕事でどうしても現地に行って確認することが必要ということで、17kmほど離れたある場所へ行くことになった。今この時期に公共交通機関を使うのはさずがにためらわれ、思い切って自転車で向かうことにした。

2か月ぶりの京都の街。交通量は割と多く、行き交う人も思ったほど少なくはなかったが、二条城などの観光地が閉鎖され、時短営業や持ち帰りなど様々な手を打ちながら営業を続ける飲食店、まだオープンして間もないが休業に追い込まれたホテル。街全体にどことなく物寂しさが漂っている、そんな景色だった。

そんな街の風景とは対照的に、鴨川や宇治川の水は澄んでいて、たくさんの鯉がゆうゆうと泳ぎ、草が青々と生い茂り美しい花が至るところに咲いて、畑にはネギやじゃがいも、ほうれん草などがすくすくと育ち、生命力が満ち溢れているようだった。

新緑の時期ならではの心地よい涼やかな風を浴びながらの自転車ライド。大変な状況はまだしばらく続きそうだが、改めて自然の美しさと偉大さを噛み締めながら、約35キロの道のりを堪能する時間となった。


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