「生き抜く力」が必要とされる時代
家からほとんど出ない生活が続く中、増えているのはwebセミナーへの参加やZoomなどオンラインで誰かと打ち合わせをしたり会話をしたりすること。
こういう状況下の中で、考えをめぐらし「今何をすべきなのか」「これから世の中がどう動くのか」「その中で自分たちができることは何か」を考えている方がたくさんおられ気づきや学びをいただくことが多々ある。本当にありがたいことだ。
先日も日本各地の様々なテキスタイル産地の方と話す機会があった。百貨店をはじめとした小売店が次々と休業を迫られ先の見通しが立たない中で作り手のみなさんは新たな発注が見込めず勤務を時短にしたり休業する作り手さんも出てきていて工房をたたむところも出てくることが予想される。
連日テレビやSNSなどでは飲食店の惨状が目立って取り上げてられているように思うが、各地のモノづくり企業もまた同じような苦境に立たされている。日本だけでなく世界の経済活動がストップしている状態がまだしばらく続くと考えると倒産する企業や失業の増加は避けて通れない道となるだろう。「もし、急に仕事を失ったら…」誰しもにそういう事態に陥る可能性が潜んでいる。
そうした時代の中では「生き抜く力」が必要とされる時代だと考えている。
自分が持っている能力でベーシックインカムを生み出す力。
溢れる情報の中から、本当に必要な情報を得る力。
自分が食べるものを、自ら調達する力。
手に入る材料で必要な道具を作る力。
これまでたくさんのモノに囲まれ、便利すぎる世の中で生きてきた私達に
「目を覚ませ、世の中はそんなに甘くはないよ」という警告のような気がしてならない。