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Vol.4 本気のワーホリ:チョー苦手なシェア生活


こんにちは、Kanaです。本気のワーホリ体験談の4つ目のストーリーを書きます。

◇私はシェア生活が苦手である

正直に言うと、私はシェア生活がとても苦手です。ホームパーティをしたこともありません。

(1回だけクリスマスのときに小さいパーティーしたかもなぁ)

というのも、私は「家にいるときまで無理したくない。頑張りたくない。」と思っていたからです。

ホームステイや語学学校では自分から積極的に話しかけたり、仲良くなるきっかけを作ろうと、気分も通常の3割り増しくらいで常に頑張っていました。
でも、家に帰ってきた時くらいは、ゆっくり何も考えずにスイッチを切りたいと割り切っていました。

他の本気のワーホリをしている友達がルームメイトと仲良くしているのを見て、「いいなぁ」と思ったこともあります。でも、あの時の私にはまったくそんな余裕がありませんでした。

私のシェア生活の思い出は、ルームメイトとの楽しい時間という記憶ではなく、「世界にはいろんな人がいるんだなぁ」という学びです。

◇初めての実家以外の暮らしがシェア生活 in Sydney

 私は1年で2つのシェアハウス生活を経験しました。最初の家にはホームステイ後の3カ月間住んでいました。場所は、シドニー市内から電車で15分くらいのところにある、比較的新しく開発された街でした。

最寄り駅の周辺にはアジア系スーパー、大手スーパーが2つ、カフェやレストランもあり、学校帰りに家の近所で買い物をして帰ることもできて便利でした。

そんな場所で私は、今でも母親には話せないくらいのとても怖い出来事を経験しました。

ある日バイトを終えて駅から歩いて家へ向かっているとき、一台の車が大きな爆音で音楽をかけながら前から近づいてきて、私とすれ違ったくらいのところで急に止まりました。
するとそのあとなんと3~4人の男性が何か叫びながら車から身を乗り出してきたのです。

私は「あ、危ない。死ぬかもしれない。」と思いました。そしてなんと次の瞬間、何かが私に向かってたくさん飛んできました。

生卵でした。
私は怖くて走って逃げましたが背中に生卵が命中し、余計に怖くなって走り続けました。その車は私の家がある方向に向かって行ったので、一人で家に帰るのも怖くて駅の近くの明るいところまで行きました。

それでもまだあの車から聞こえる爆音と叫び声が聞こえてきていたので、足ががくがく震えて動けませんでした。本当に聞こえていたのか、頭の中に残っていただけなのかはわかりません。心細くて身動きが取れなかった私は、友達に電話をして迎えに来てもらいましたが、友達が来てしばらくして安心して、大号泣したのを覚えています。

あんなに怖い思いをしたのは、アメリカでホームレスに追いかけられた時以来でした。

次の日の朝、近所のいたるところで生卵が投げられた跡を見たので、私以外にも生卵を投げられた人がいたのだと思います。振り返ってみると、投げられたのが生卵で良かったです。(え?)

 当時住んでいたシェアハウスには私以外に3人住んでいました。ニュージーランド人、中国人、インドネシア人でした。それぞれが独立した部屋を持ち、バスルームは2つ、キッチンとリビングルームが共有でした。

なぜか洗濯機はキッチンにあって、使いづらかったですが、無料で使うことができたので助かりました。皆それぞれ仕事をしていたので、家ではあまり交流はなく、家の中であった時に挨拶をして少し話す程度でした。

シェアハウスでもいろんなことが起きました。リビングルームのカウチに座っていたら背もたれの方から大きなゴキブリが私に向かってきたり、家の中でひっくり返って死んだフリをするゴキブリはたくさん見ました。初めはびっくりしましたが、3カ月の間で完全になれてしまい、採取的には足でひょいっと除けられるくらいになりました。オーストラリアでゴキブリを避けて生きるのは100%不可能だと思います。

 この家では他にもいろんなことがありました。中国人のシェアメイトの両親が中国から遊びに来ていて、この家に泊まっていたのです。もちろん、空いている部屋があったわけではなかったので、彼女の部屋しか使えないはずでした。

でも、夜に私がシャワーを浴びようとバスルームに繋がるリビングルームに向かうと、カウチで知らない男性が上半身裸で寝ていました。翌日、その男性はルームメイトのお父さんだったということが判明しましたが、衝撃的な出来事でした。

他にも衝撃的だったのは、私が学校から帰ると、キッチンの床が牛乳でびちゃびちゃになっていたのを発見し、しかもその牛乳は私のものであるということを発見した時です。なぜ私の牛乳が冷蔵庫の中で倒れ、床にまで広がり、そしてそれに誰も気がつかず、私が返ってくるまでずっと放置され続けたのは、今でも謎です。

シェアメイトにその話をしても誰も何も知らないと言われるだけでした。その時から私は冷蔵庫の中の自分の所有物がどういう状態になっているかは常に把握するようになったし、ものの保管場所には本当に気を遣うようになりました。自分のものは自分で責任持たないといけないですね。

◇2つ目のシェアハウス

こんな経験から、気を付けていたはずなのに、2件目のシェアハウスで私は過ちを犯してしまいました。

お気に入りのキープカップ(コーヒー用のリユーザブルカップ)をキッチンの棚に入れてしまったのです。その棚は大きかったので、中で使用できる場所が仕切られていました。私はもちろん自分の場所にそのキープカップを入れていました。

でも、その棚をシェアしていたのがインド人のシェアメイトで、彼はその棚に大量のスパイスを保管していたのです。見事に私のキープカップはカレーのにおいに大変身。コーヒーを飲もうと口に近づけるカレーとコーヒーのにおいが混ざってとても飲めませんでした。

そんな苦い思い出のあるスパイスですが、スパイスに救われたこともあります。私がマンゴーを切っていた時、うっかり自分の指まで切ってしまったのです。私が「手を切った!」と叫ぶと、彼はおもむろに棚からターメリックを取り出し、私が切ってしまった傷口にかけてくれたのです。なんでスパイスを傷口にかけるのだと一瞬焦りましたが、彼によるとインドではターメリックを薬としても活用するのだそうです。本当にその傷はすぐ治りました。割と深い傷だったのにすぐ治ったので、ターメリックのおかげだったと思います。

この家のシェアメイトも3人で、初めは韓国人、イタリア人、インド人、その後韓国人とインド人に代わってスロバキア人とコロンビア人が入ってきて…という多国籍な空間で、全員男性です。

よく住んでいたなと今更ながら思いますが、当時は男女比を気にしている余裕もなく、そもそも性別は見た目ではわからないので、まったく考えていませんでした。

でも、問題は、彼らはみな朝の支度をする忙しい時間にそれぞれが長時間シャワーを浴びるということです。トイレにも行きたいし、歯も磨きたいし、髪の毛のセットや化粧は部屋でやっていましたが、4人の住人に対してバスルームが1つだったので、トイレやシャワーのタイミングはいつも見計らっていました。

シャワーに入りそうなルームメイトに「ちょっとまった!」と言ってトイレに入るということもしばしばありました。

REBORN(本気のワーホリ )のサバイブ塾で聞いていた話はこれかと、シェア生活ならではの生活を経験できているなと、苦手とは言いつつ、なんだかんだそんな状況を楽しんでいたのかもしれません。

つづく…

ワーホリのことで「ちょっと聞きたい!」ということがある方、お気軽にコメント欄からご連絡ください:)ワーホリ相談用のLINEアカウントもありますので、こっそりワーホリのことを相談したい方は、コチラからどうぞ!(エージェントではないので、経験者としてお話できることをお伝えします。)

▼社会人でワーホリを考えている人にぜひ読んで欲しいです▼


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