もち米なしで作るほんとのよもぎもち
春の味覚というとたくさんありますが、よもぎもちもその代表格ではないでしょうか。口に入れると広がるさわやかな香りが、春の訪れを感じさせてくれます。
実はこのよもぎもち、香りがいいからお餅にまぜこんでいるのかと思いきや、もともとは別の理由で使われていたのです。
昔の草もち
その昔、もち米が貴重だったころは、うるち米にハハコグサなどの植物の繊維でモチモチとした食感を作っていたのでした。
ハハコグサは七草の「おぎょう(ごぎょう)」。長い間、草餅の材料には、ハハコグサが使われてきたのですが、近代になって色や香りがよいことから、ヨモギが使われるようになりました。
ハハコグサもヨモギも、よ~く見るとふわふわと毛が生えているのがわかります。
この細かい毛が、お米のつなぎとなり、モチモチの食感を作るのです。
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