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家族と夕飯、夕飯と家族
「今日の夕飯何にする?」と母
私は、まず冷蔵庫に有る物をチェック。
有る物を母に報告し、バランスを考えながら、夕飯のメニューを決めていく。
買い物リストを綺麗な小さい字でメモパッドに書いていく母と、阿吽の呼吸で必要食材を言っていく私。
スーパーへ買い出しに、さっき作った買い物リストを見ながら、商品をカゴに入れていく。
試食コーナーから、「焼き立てのウインナーでーす」の言葉と良い匂いの誘惑に負け試食、お買い物リストには無かったけどウィンナーがカゴに入れられる。
買った食品を袋に詰めていくのは母、上手に、そしてしっかり計算されていて母の几帳面さが輝る。
食材が詰まった袋は率先して私が持つ。
家に帰る前、たこ焼きや、焼き鳥のいい匂いがして寄りたくなるけど我慢。
家に着いたら息抜きに温かいお茶をいれる、
メニューをもう一度確認して、役割分担する、私は大体切る係で、母が調理していく。
味見はとっても大事、二人で味を確認し「うん」と小さく頷く
テーブルのセットは、私が担当。皆のお箸を定位置に、料理に合った取り皿やお皿を選ぶのも楽しいもの。
最後に出来立てのご飯を母がふっくらよそっている間に、
「夕飯出来たよー」と二階にいる兄たちに声をかけに行く、
なかなか降りて来ない時もちゃんと待つ、
皆が席に着いたら、食べ始める。
「いただきます」
「御馳走様でした」
食べ終わった食器は各自キッチンに運ぶ、兄たちは各自の部屋へ戻っていく。
私と母は、残り物を綺麗にまとめて冷蔵庫にしまう、
食器洗いは手際よく、洗いと乾拭きにわかれてさっと終わらせる。
テーブルとキッチンをスッキリ綺麗にしたら、
食後のお茶をいただく。
日常の一コマ、家族が揃って美味しいご飯を食べる。何でもない会話をして、誰も何も気取ってなくて、でも皆が丁度いい温度の愛と距離でいて、今日もこの時間、家族と夕飯、夕飯と家族がお腹と心を満す。
最後まで読んでいただきありがとうございました。