たま~に奇跡
空っていうのは、そこにあるのが当たり前で普段は特段意識していない。雲があるかないか、暗い色の雨雲があれば傘が必要か、とかそれくらい。あんまり見ていない。
でも、たま~に、たま~に、「なんだ、この美しさは!」とこちらがたじろぐ程美しい時があるのだけれど、それもすんなり心に入って来る時と来ない時がある。あれは何の違いなんだろうな…。
空が美しい時というのは、雲と光のコラボレーションが美しいのだ。雲一つない青空というのは情緒に欠けるし、どことなく嘘っぽく見えてしまう。トゥルーマンショーなんじゃないかって。
夕方、もしくは朝日が昇る頃が美しい空を見られるチャンスだけど、それに海というものが入って来ると、もう最強。これは神かと、神様が見せてくれてんのかと思ってしまう。
そういう瞬間は今までに数えるほどしかないけど、いずれも通学、通勤の途中だった。毎日同じ時間に同じ場所を通ってると、こんな良い事もあるんだなとしみじみする。
今の私は通学も通勤もないので、少し寂しい。あの奇跡の瞬間を見られる可能性が低くなる気がして。写真に残そうと思う事が不謹慎にすら感じる程、厳かなたま~にの奇跡。