「家がない!」タイ留学初日に起きたあり得ない事件
私のタイ留学開始初日に起きた、「はぁ?」と言ってしまった話について話しておこうかと思います。
正直、タイ留学を一年してみて、一番大変だった日はいつですか?と聞かれたら間違いなく「初日です」と答えるでしょう。
それくらい衝撃的な1日でした。
事件:現地に着いたら、家がなかった
初っ端からこれ。
私は、渡航前にタイで住む場所を決めてから行きました。
契約月数も、賃貸料も、全てオーナーと、メールでやりとりをして、契約が成立していました。マンションの地図も教えてもらい、ついたら連絡するようにと言われていました。
ところが。
いざ地図で示された住所に行ったら、そのマンションが、文字通り「なかった」のです。
そこには、工事現場と、骨組みだけの建物が残されていました。
着いた時には、雨季のために雨が降り始め、さらに夕暮れ時で辺りも暗くなり始めていました。
暑いし、周りは店も閉まり始めるし、心に余裕も無くなってきて、でも泣いている暇もなくて。
すがる思いで、オーナーに電話をしてみました。
「すみません、マンションに着いたんですけど、家が、家がないんです…」
「ふぅん、あなた、今どこにいるの?」
「ええっと、なんかKAMUKAMUっていう名前のカフェの前にいます…」
「あぁ、わかったわかった。今お迎えの人をやるからそこでまってなさい」
こんな感じで、すぐにお手伝いさんがやってきて、私のスーツケースを持ち上げて、家まで連れて行ってくれました。
大人しく着いていくと、五分ほどして、オンボロのアパートに到着。
「鍵はこれね、ゴミ出しはここ、それから洗濯機は上ね」
「あの、お金は…」
「ああ、また明日以降、隣のホテルまで来てオーナーに払いに来て」
ということを、お互い片言英語で頑張って伝え合いました。
それで、あれよあれよという間に、入居の手続きは完了。
でもおかしい。
絶対に、私が渡されていた地図にある物件と、お手伝いのおばちゃんが案内してくれて今いるオンボロアパートは、場所も外観も全然違うのです。
一体なにが起きたというのでしょう。
単純に、私の地図が間違っていたのでしょうか?
それとも、何か手違いが起こっていたのでしょうか?
真相は明くる日、オーナーの方にメールを打って、初めて発覚しました。
真相:一体何が起きたのか
オーナー曰く、私が入居したいと行っていたマンションは、急遽、改装工事で一回取り壊すことになったから、代わりにオーナーの持っている別の物件へ入居してもらうことにしたのだそう。
いや、それを先に言わんかい。笑
その話は、契約が決まってからその時まで、一度も説明されませんでした。
今思うと、自分でもよく「あ、そうだったんですね〜」と受けいれらたなとも思いますが、まあタイだとそこそこ良くあることです。
現地に行かないと色々わからないから、物件は渡航してから決めてもいいんじゃない?、と先生からも言われていましたが、この一件があって、確かにそうかもな、と思いました笑
オーナーには、「その改装中のマンションには、改装が終わったら住まわせてほしい」と頼む形で、改めて、案内されたオンボロアパートに住むことにしました。
家賃は月々6,000バーツ(24,000円くらい)で、光熱費含めても、日本円で30,000円くらいでした。まあ、そのくらいの家賃なら何でもええわ、という感じです。
後日談:まあ終わりよければすべてよし
結局、改装工事に入ったマンションには最後まで住めず(そもそも改装工事が、留学中に完成しなかった)、代わりにオーナーが用意してくれたアパートで半年間ずっと住みました。途中で引っ越しも経験しましたが、その手続きも問題なく進みました。総合的には良い物件だったと思います。
部屋が暗かったり、セキュリティがガバガバだったり、ウェルカムフラワーなのか何なのかよくわからない怪しげな草が部屋に置かれていたり、初っ端から心臓がバクバクしてしまいましたが、それも含めて今はいい思い出です。若いうちにはこういうハラハラ体験が一個くらいないとね!
それではまた。
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