DONT CRY,TRY NOW! @ Buzzfront YOKOHAMA

絶対に長くなる自信しかないのでNoteにします。

・著者について

Eugeneというバンドでベースを弾いています。音楽には特に詳しくはなく、好きだな、と思う音楽を好きなように聞いて、好きなようにベースを弾いて生きています。

・Buzzfrontについて

Eugeneで8月に一度ステージに立った。駅からも近く、高速横浜西口インター降りてすぐだし、隣に広い駐車場もあって立地最高な上にきれいでおしゃれ。音も大変良い。
店長、店舗スタッフ、音響/照明スタッフの皆さん明るくて親切なとても良いライブハウス。

・utsuro-tanukiについて

ライブについて語る前にまずutsuro-tanukiについて語っておかないと、何というか「この人何でこのライブに長文書いてるんだろう」という感じになりかねないので、私とutsuro-tanukiについて少し触れたい。
元々はEugeneでギターを弾いているスシトーションさんが所属するバンド、Wang-Wang(旺旺)のライブで知り合った四人組オルタナティブロックバンドで、初対面から一緒に音楽を楽しみ、いろんなことを話し、すっかり昔からの友達のような勘違いをさせてくれる人たらしナイスガイたちのバンドだ。
フロアにいれば一緒に盛り上がって温かく迎えてくれるし、ステージに立てば後述するがいつも命を迸らせるような熱いパフォーマンスをしてくれる。
音楽性も大好きだが、何より人間性が好き。そういうバンドだ。
今回のブッキングが決まる前から「いつかはutsuro-tanukiと同じステージで演奏したい」という思いはあった。私にとっては念願叶ったという形(思っていたよりはあっさり叶っちゃったんだけれど)である。
まあとにかく私はutsuro-tanukiが大好きだってこと。

・ライブについて

#1 ”空傘クラシック”

語彙力がないので他のメジャーなバンドを引き合いに出すけれど、聞いた印象としては”マスロック寄りのbloodthirsty butchers"という印象だった。静と動のメリハリがあるバッキングに絞り出すようなボーカル、プラスマスロックを思わせる転拍子だったり、独特のリズムの取り方という感じ。
ただ、なぜかはわからないけれど聞いているとイースタンユースが頭に思い浮かんできたんだよな。なぜだろう。エモ的な要素だろうか。
個人的にはベーシストとして同じベースのおじまさんの音が非常に気になった。ジャズベースの音ではあるけれど、ジャズベース特有の「原音+ジャリっとした or ギラッとした音」ではなく、より硬質な音でバンドの低域をグッと引き締めていた。
徐々にライブハウスの温度をゆっくり温めていくような演奏で、気がつけば演奏が終わるころにはテンションが程よく上がっていた。

#2 ”Clef Clown"

今回が初ライブということ。おめでとうございます!
ボーカル、ベースの二人にサポートギター、ドラムを加えた四人組。
初ライブだけど演奏力が高くて安心して聞けた。
重めのサウンドにメロディックでキャッチーなメロディが乗っかるいわゆる日本のラウドロックを少しポップ寄りとしたようなバンドといえば伝わるだろうか。utsuro-tanukiの長野遠征で見たOver-Specというバンドに近い匂いを感じた。
一点だけ惜しいなと感じたのは、今この記事を彼らのサブスク音源を聴きながら書いているのだが、音源だとよく聞こえるメロディーがライブではバックの轟音で聞こえないことがあったこと。
決して今がダメというわけではなく、ボーカルとメロディーにもっと存在感があるとさらに良いなと思った。
個人的にはベースのMickyさんと演奏後にベースの話で盛り上がったのが熱かった。私のベースの改造ポイントまで目ざとく抑えてくださっていて本当に好きなんだな、と思ってもっとゆっくり語りたかった。

#3 ”WSB”

ハードコアとポップパンクの間くらいの激しくて熱い演奏をするポップパンクバンド四人組。もうリハーサルの時から「あっ、これ好きなやつ」と思って終始テンションが上がっていた。
ライブのMCでも話したが、楽しくて楽しくて彼らの演奏中に飛び跳ねすぎてふくらはぎが筋肉痛気味である。
とにかくお客さんを煽りながらテンポの速い曲をこなしていく姿がパンクキッズだった頃の自分を思い出させてくれる。自分の出番前にもかかわらず開演前からもう汗だくである。
英詞と日本語詞を混ぜ合わせたボーカルもカッコよかったし、メンバーそれぞれの演奏もレベルが高くて終始楽しく踊れた。
本番は最後まで見ることができなかったが、自分の演奏前にテンションを高めることができたし、フロアもめちゃくちゃ沸いていたと思う。
メンバーみんな仲が良さそうで楽しそうに演奏している姿が印象的だった。

#4 ”Eugene”

手前味噌になるが自分の所属するバンド。グランジ色の強いバンド。
普段は四人組でGt/Vo/Pf + Gt + Ba + Dr という編成だが、今回は Gt のスシトーションさんが別件でお休みのためスリーピースの Gt/Vo + Ba + Dr のスリーピースかつよりグランジ色を濃くした音で臨んだ。
演者の立場になるのでフロアの感想は見てくださった皆さんそれぞれにお任せしたい。音色面ではスリーピース編成になるということでベースの音色をかなり変更した。クリーン、+若干のディストーション、ファズを加えた三つの音色を曲やパートごとに使い分けて演奏した。
ペダルの踏み方が雑すぎてファズのつまみが狂っていたが、音の厚み、音域を埋めるという目的は達成できていたかなと思う。
演奏面では細かいミスは少しあったものの、概ね普段と変わらないパフォーマンスを出せたかなと思う。「もっとできたかも」は言えばきりがないので控える。
ステージに立った時、いつもutsuro-tanukiを一緒に見ているお客さんたちが最前にいてくれて、utsuro-tanukiのメンバーも目の前にいてくれた。不思議なことにプレッシャーや緊張はあまりなくて、ただ「この人たちの目の前で今できることを最大限やる」という気持ちだけあった。気負いすぎた面もあるかもしれないが、消極的になるよりは百倍マシだ。
あっという間の演奏だったが、ステージからみんなの顔がよく見えて、最高に嬉しくて楽しかった。ありがとう。

#5 ”utsuro-tanuki”

たぬきだけどトリである。いつもはステージに上がる彼らを見ているだけだったけれど、この日はステージから彼らの顔を見下ろし、楽屋で徐々にヒリヒリしていく彼らの姿を見てからのライブだったから、胸に迫るものが違った。いつも命を削るような歌を歌うボーカルのあすけさんや、神がかったプレイで魅せるベースのよしきさん、楽しそうに飛び跳ね、突き刺さるようなリードを弾くギターのふたみさん、バンド全体のテンションをコントロールするドラムのかいちくん、みんなの顔がいつもよりも鮮明に映ったのはきっと開演前から彼らの姿を演者という立場で見ることができたからだと思う。
いつだって彼らは必死だし、一生懸命だし、ひたむきだ。この日は一段とそんな気持ちを強く感じるライブだった。
「負けねえぞ」という強い意志を感じた。嬉しかった。
開演からテンション上げきった状態で歌い、MCは息も絶えそうな状態で話し、告知とかそういうバンドとしてのお仕事的なものは一切省いた形で終焉まで駆け抜けていった。アンコールも当然という納得のパフォーマンスを見せてくれた。
冒頭にも書いたけれど、私はutsuro-tanukiが好きだ。音楽性も好きだけれど、何よりメンバー全員の人間性が大好きだ。人として尊敬している彼らが「今の最高」をステージにむき出しで放出する姿が愛おしくてしかたがない。
演者の立場から見ることでその気持ちがより一層強くなって、涙腺も緩んだけれど「俺もやってやる」という気持ちを強く持って最後まで一緒に楽しんで終わった。

・終わりに

特にもう言うことはない。最高な一日だった。
Buzzfront YOKOHAMAのスタッフの皆さん、来場してくださった皆さん、そして一緒にステージに立ってくれたブッキングバンドの皆さんに2024年下半期最高の感謝を捧げます。
ありがとうございました。また会おうね。

Buzzfront YOKOHAMA

空傘クラシック

Clef Clown

WSB

Eugene

utsuro-tanuki


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